情熱と期待の違い

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第5章の4回目になります。

前回の最後で、神はこう言いました。

「悟りとは情熱を否定することではない。
結果への執着を否定することだ。
情熱は行為への愛である。
行為は「ある在り方」を経験することだ。
それで、行為の一環として何が生まれるか？
期待だ。期待なしに人生を生きること－－
具体的な結果を必要とせずに生きること－－
これが自由である。これが神性である。
これが、わたしの生き方である。」
（p.137）

情熱とは、何かに対する欲求とも言えます。

その欲望そのものを否定する必要はなく、
なりたい自分になるのに役立つかどうかで
欲望の対象を変えていけば良いのです。

「情熱とは、「こう在る」ということから
「行為」への転換を愛することである。
情熱は創造というエンジンの燃料である。
情熱は思いを経験に変える。」
（p.137）

ここは、これからも何度も語られることを
理解していないと難しいかもしれませんね。

私たちは、起こる出来事に反応し、
自分の感情が生まれると思っています。

だから、
怒りや悲しみなどの感情が起こると、
その感情を味わいたくないので、
その感情の元になった出来事を変えようと
あれこれすることになります。

たとえば、
誰かに悪口を言われて腹が立つと、
その悪口を否定しようとします。

悪口を言った人を責めたり、
陰で報復したり、謝らせようとしたり。

これは、
「結果に執着している」からです。

期待する特定の結果（出来事）でなければ、
自分の感情（経験）が変えられない
と思っているからです。

そして、それは本当は違うというのが、
この「神との対話」の言っていることです。

最初に「在り方」があって、
そこから生じた思考、言葉、行為によって
私たちは現実（出来事）を創造します。

そのときの行為こそが経験を生み、
それを経験することで満足するのです。

「あなたがたの核心は
愛と呼ばれる神性の状態である（ちなみに、
これがあなたがたの真実である）。
ところが、愛であることと、愛することとは
まったくべつのことがらである。
魂は経験によって自分を知るために、
何かをしたいと願う。
魂は行為を通じて
最高の考えを実現しようとする。」
（p.138）

これが、「こう在る」ということから
行為へ転換することの意味です。

「愛」という「在り方」から、
思考、言葉、行為が生まれて創造し、
「愛する」という行為で経験をします。

これが「情熱」という魂の衝動の、
求めていることなのです。

「在り方」を「経験」に変えること。

そのために「行為」をすること。

その欲求の表れが「情熱」なのです。

「だが、神が
（あるいはあなたがたのなかの神が）
愛すれば、
神自身はそれで実現されるから、
それ以上は何も必要がない。」
（p.138）

つまり「愛する」という行為だけで、
魂の目的（衝動）は実現されるのです。

「いっぽう、人間は
投資には見返りが必要だと感じる。
誰かを愛するのはいいのだが、
相手からも愛が返ってきてほしいと思う。
そう考える。
これは「情熱」ではない。「期待」である。
これが人間の不幸の最大の原因である。
それが神と人間の違いである。」
（p.138）

つまり、神は行為だけで満足できるが、
人間は見返りを必要とする、ということです。

それが「情熱」と「期待」の違いであり、
その思い込みが、
人間の不幸につながっているのだと。

「したがって悟りとは
結果を放棄することである。
決して情熱を放棄することではない。」
（p.139）

神のように生きるということは、
結果に執着しないことです。

しかし、行為にはこだわるべきなのです。

「無条件の愛」というのは、
まさにそうではないでしょうか？

愛するという行為にはこだわりますが、
その結果、相手がどう反応するかには
こだわりません。

「言うことをきかないなら、愛さないよ。」

そういうのは、
「無条件の愛」ではないのです。

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幸せ実践塾・塾長

赤木篤　（あかき・あつし）

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「傷ついた心を癒して幸せになる！
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