ほかにどうしようもない

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第9章の3回目になります。

前回は、
私たちは何度も生まれ変わりながら、
本当の自分として生きることに挑戦している、
という話でした。

そして常に、
「おまえは何者か」という問いに、
1人で答えていかなければならない、
ということでした。

それは、賞賛されることもなく、
ときに嘲笑されるようなことだと
神は言います。

どうして私たちは、
そんな目にあってまで、
それを続けなければならないのでしょう？

それについて神は、以下のように答えます。

「その理由はばかばかしいほど簡単だ。
「ほかにはどうしようもないから」」
（p.210 – 211）

「つまり、
そのゲームしか行われていないからだ。
ほかには何もない。
あなたにできることはほかには何もない。」
（p.211）

私たちは、生まれたときから、
このゲームをやっているのです。

そして、このゲームしか存在しないから、
他にすることはないのです。

そこで神は、
問題は別のところにあると言います。

「問題は、それを意識的にするか、
無意識のうちにするかということだけだ。
この旅をやめることはできない。
あなたは生まれる前に旅を始めた。
あなたの誕生は、
旅のはじまりを告げる合図にほかならない。」
（p.211）

つまり、
このゲームは生まれる前から始まっていて、
これをやらないという選択肢はないのです。

したがってこのゲームを、意識的にやるか、
それとも無意識でやるかという選択肢の、
どちらを選ぶかが問題だと言います。

「これまであなたは、
経験の結果としての人生を生きてきた。
いま、経験の原因になってみてはどうか
と誘われている。
それが、意識的に生きるということ、
目を見開いて進むということだ。」
（p.211）

つまり、これまでの私たちは、
出来事に無意識に反応するという
生き方をしてきました。

裏切られたら憤慨し、怒り、
相手を責めるような生き方です。

それを今度は、
出来事の原因になる生き方、
つまり意識的に思考を選択し、
それを経験する生き方をしてはどうかと
誘っているのだと神は言います。

たとえ裏切られたという出来事があっても、
それを好意的に見ることによって、
心に平安と喜びを持って、
その出来事を喜びの経験とすることです。

そして神は、このことを知った私たちを、
次のように評価します。

「あなたは、
自分が何者であるかを知っているし、
どんなふうになりたいかも知っている。
さらに、あなたは
目的地へ到達する道筋さえ知っている。
これは偉大な兆候だ。確かなしるしだ。」
（p.211）

前に、十戒は神の言質だとありました。

私たちの中には、たとえ法律がなくても、
殺すことはしないと思える人がいます。

たとえ見つからなくても、
他人のものを盗まないと思える人がいます。

富や名誉が得られなくても、
自分は神の道を進むと決めた人がいます。

私たちは確実に、
進化成長しているのだと思います。

そして、この「確かなしるし」について、
神はこう説明します。

「もうあなたには、数少ない生しか
残されていないというしるしだ。」
（p.212）

インドでは、輪廻転生から解脱することが
救われることだという思想があります。

また仏教でもそれを踏襲して、
涅槃に至ることが目的となっています。

悟って仏陀になれば、
もう生まれ変わってくる必要がないのです。

果てしなく遠い道程でしたが、
私たちは何万年もの歳月をかけて、
その終わりに近づきつつあるのです。

そこで著者のニール氏は、
もう少し簡単にならないかと神に問います。

神は、すでに随分と容易になっていると、
次のように答えます。

「たくさん思い出せば思い出すほど、
たくさんのことを経験することができて、
たくさんのことを知ることができる。
そして、たくさんのことを知れば知るほど、
たくさんのことを思い出す。
循環しているんだ。
だから、ますます容易になり、
ますます良くなり、
ますます楽しくなっていく。」
（p.214）

そして、苦痛をなくすことについて、
また以前と同様のことを言います。

「苦痛を少なくし、智恵も減らしたのでは、
目的が損なわれる。
そんなことをしたら、
あなたは限りない喜びを体験できなくなる。
それこそが「わたし」なのに。
もうちょっと辛抱しなさい。
あなたは智恵を得ている。
もう、苦痛なしに
喜びを増やしてくことができる。
それも、非常に良い兆候だ。」
（p.215）

自分の人生が下降になったとき、
それを笑い飛ばせるなら、
それは成長した証です。

どんな災害にあっても心が折れず、
ただ黙々と生きていけるなら、
それは私たちが進化成長したからです。

東日本大震災の後、
多くの人がそういう生き方を
示したのではないでしょうか。

そして神は、
私たちをこう励まします。

「それでは、
成長しつづけなさい、わが息子よ。
ほんとうの自分になろうとしつづけなさい。
そして、つぎの段階では、
どんな気高い在り方ができるかを考えなさい。
それに向かって努力を続けなさい。
前進しなさい！
それがわたしたちの仕事、神の仕事だ。
だから、続けなさい！」
（p.215）

私たちは、
このゲームをやるしかありません。

ただそれを、
これまでは無意識にやっていました。

これからは、意識的にやっていきましょう。

そうすれば、
加速度的に気づくことが多くなり、
それにしたがって、
生きることがますます容易になります。

これは、負けることのないゲームです。

ですから、単にプロセスとも言えます。

赤ちゃんが、
特に何をしなくても成長していくように。

赤ちゃんは、
大人になろうと努力しているのではなく、
ただその時を楽しんでいます。

私たちも同じように、
安心してそのときを楽しめば良いのです。

大丈夫、何とかなりますから。

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幸せ実践塾・塾長

赤木篤　（あかき・あつし）

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「傷ついた心を癒して幸せになる！
～「幸せの公式」メソッドで幸せ体質に変革する方法」
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