支えとなる思考を変えるには

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第11章の2回目になります。

前回は、お金が足りないという現実もまた、
思考が創っているのだから、
その思考を変えるしか方法はない、
という結論でした。

そこでニール氏は、
「どうすれば、考え方を変えられますか？」
と質問します。

長年かけて培ってきた思考ですから、
そう簡単には変えられませんよね。

この問に対して神は、
「最も興味深い質問」だと言います。

思考が言葉となり、言葉が行為となり、
現実が創造されると、以前に言っています。

それが創造の3段階であり、
それぞれが創造のツールなのだと。

「そこで、問題が生まれる。
支えとなっている考えを
どうすれば変えられるか？」
（p.223）

このことは大変重要であり、
これができるかできないかでは、
人類が滅亡するかどうかの差が生まれる、
とさえ言います。

「根になる考え、
つまり支えになっている考えを
いちばん速く変える方法は、
「思考－言葉－行為」というプロセスを
逆転させることだ。」
（p.223）

思考の中でも特に、
「根になる考え」「支えになっている考え」
を変えることが重要です。

つまり、信念とか観念と呼ばれるものです。

それらを変えるには、
通常の創造プロセスである
「思考－言葉－行為」を逆転させる、
という方法を使うようにと言います。

では、それはどうすることなのでしょう？

「まず、こうありたいと思う考えに
もとづいて行動しなさい。
それから、こうありたいと思う考えを
言葉にしなさい。
それを何度も実行していれば、
精神の訓練ができて、
新しい考え方ができるようになる。」
（p.224）

思考を現実化させる方法として、
よく言われることです。

たとえば社長になりたいなら、
こっそり社長の椅子に座ってみる。

金もちになりたいなら、
金もちになったつもりで行動してみる。

一点豪華主義というのも、
まさにこれと同じことです。

すべてを高価なものにできなくても、
身に付ける1つの物であれば、
豪華なものが買えますよね。

あるいは、斎藤一人さんが提唱する
「私はスゴイ！」と言葉にするのも、
まさにこのことです。

自分はスゴイとまだ思えなくても、
いや思えないからこそ、
言霊の力を借りてそう言うことで、
そう思えるようになると言うのですから。

しかし、このことは、
マインド・コントロールのようにも
感じられます。

自分に対する不誠実な感じがして、
罪悪感を覚えるかもしれません。

そこで神はこう言います。

「ひとが
こう考えさせたいと思う考え方をするより、
自分が
こうありたいと思う考え方をするほうが
良くはないか？
外部に反応するだけよりも、
創造的な考えを身につけるほうが
良くはないか？」
（p.224）

私たちは無意識に反応することで、
教えこまれた信念に従って、
他人の考え方を繰り返しています。

それより、
自分が考えたいように考えられるよう、
自分を訓練するべきではないかと言うのです。

私たちは経験的に、
お金があるのは素晴らしいと知っています。

しかし、
根にある考え（信念）を正当化するために、
経験を否定しています。

神は、自分の経験に従うようにと、
私たちに勧めているのです。

さらに神は、お金に関する信念で、
もう1つ重要なものがあると言います。

「足りないという考えだ。
じつは、その考え方は
すべてについての根でもある。
金が足りない、時間が足りない、
愛が足りない、食べ物が、水が、
世界に同情が足りない……
良いものはすべて足りない。
この「足りない」という集合的な意識が
いまのような世界を創りあげている。」
（p.225）

あらゆるものの根底に、
「足りない」という信念があるために、
人々は不安になり、奪い合っています。

もし、「十分にある」という信念なら、
安心して分け与えるのではないでしょうか？

世界がこうなのは、
私たちが「足りない」という信念を
持ち続けているからです。

また他にも、たくさんの
お金に関する信念があると言います。

「金は悪い……金は手に入りにくい……
神の仕事をして金を受けとってはいけない
（これは重大な考えだ）……
ただほど高いものはない……
金のなる木はない（じつは、あるのだが）……
金は腐敗のもと……。」
（p.225 – 226）

このような信念の1つひとつを、
私たちは見直して行くべきなのですね。

私たちは、他人からの影響を受けて、
無意識に様々な信念を持っています。

そういう信念を持っていることに気づかず、
あたかもそれが真実であるとか、
自分の考えであると思いこんでいます。

それが支えとなっている思考であり、
根になる考えなのです。

そして、意識的にそれらを点検し、
自分らしくないものは変えていくこと。

そうすることが重要なのです。

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幸せ実践塾・塾長

赤木篤　（あかき・あつし）

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