低次も高次もない

低次も高次もない

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話3」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第2章の5回目になります。

ここで神は、経験の話から時間の話へと
話題を変えます。

「あなたがつぎの瞬間に何を選択するか、
何をするか、何をもつか、
人類全体が何を選択するかもわかる。
どれも簡単だよ。
すでに選択は行われている。」
(p.75)

私たちの集団的な経験が神だと言いましたが、
その経験がどのようなものか、
神はすでにわかっていると言います。

なぜなら、時というものはないからです。

過去も、現在も、未来も、
すべて永遠の「いま」にあります。

このことは2冊目で語られているので、
それを読み直すのが良いと神は言います。

「あなたがたの物語、
この世のすべてのドラマは、
経験のなかで自分を知るために創造された。
また、自分が何者であるかを忘れることを
目的としている。
そうすれば、
自分が何者であるかをもう一度思い出し、
創造することができるから。」
(p.75 – 76)

「すべてはすでに創造されているから、
創造のすべてを忘れるほかなかったのだ。」
(p.76)

神は、すべてですから、
存在しないものはありません。

そういう意味では、
すべては創造されているのです。

新たに創造できないから、
すでに創造したものを忘れることにより、
改めて初めて創造したかのようにする。

本当は、再発見なのでしょうけどね。

「物質的な世界の生命が、
あなたがたの目をくらませる。
それでいいのだ。
なぜなら、
それこそとてつもない冒険だから!」
(p.76)

忘れることにより、
すでに存在しているものが見えなくなる。

目をくらませられているのです。

「忘れるために利用したのは、
「喜びの原則」とでもいうものだね。
すべての喜びのなかでも最高の喜びは、
いま、この場の経験のなかで
ほんとうの自分を創り出す喜びだ。
そのために高いレベルでもう一度創り出そう、
さらにそれより高いレベルでもう一度、
創り出そうとする。
それこそが、神の最高の喜びだ。」
(p.76 – 77)

忘れるために「喜びの原則」を利用した
と神は言います。

最高の喜びは、
より高い次元で自分を創造する喜びです。

「低次元の喜びとは、
自分が何者か忘れる喜びだ。
だからといって、
低次元の喜びを非難することはない。
低次元の喜びがあるから、
高次元の喜びが経験できるのだから。」
(p.77)

最高の喜びに対して、
低次元の喜びがあると言います。

それは、自分が神であることを忘れ、
神らしくないことができる喜びです。

いわば肉体の喜びと言えるでしょう。

しかし、それがあるからこそ、
高次元の喜びを経験できるのです。

「肉体的な喜びを通じて自分を思い出すには、
身体のなかにある生命の
基本的なエネルギーを上昇させればいい。
あなたがたはそれを
「性的なエネルギー」と呼ぶ。」
(p.77)

ここで、生命の基本的なエネルギーを
第一チャクラから引き上げることを語ります。

ヨガや気功のやり方ですね。

これについては詳しく説明しませんので、
本を読んでみてください。

「あなたがたは低次元の身体に宿り、
つぎに高次の意識へと進化する。
神の身体のなかで
エネルギーを上昇させているのだ。
あなたがたはそのエネルギーだ。」
(p.78)

つまり私たちは、
エネルギーを低次から高次へと高めながら
様々なことを経験しているのです。

それを神は「因果(かるま)の輪」ではなく
「宇宙の車輪」だと説明します。

低次だから価値が無いわけではなく、
債務も償いも懲罰も浄化もないもの。

「それは生命のサイクルであり、
わたしがときどき
「プロセス」と呼ぶものだ。
はじまりも終わりもないものを
指す言葉だよ。」
(p.77)

「だから、低次で基本的な動物的本能を
非難するのはやめて、
それをわが家へ戻る道として祝福し、
たたえなさい。」
(p.79)

このように、
低次の喜びを非難するなと言います。

つまり、性的な喜びのことです。

「だから、言ったのだよ。
セックスと好きなだけ戯れなさい。
生命のすべてと戯れなさいとね!
神性なものと冒涜(ぼうとく)的なものとを
混ぜあわせなさい。
祭壇が愛の場に、寝室が究極の信仰の場に
見えてくるまでは、
何もわからないのだから。」
(p.80)

私たちは、
低次の喜びと神聖さは違うと考えています。

だから、大っぴらにセックスについて
語ることができません。

しかし神は、
祭壇も寝室も同じ神の場だと言います。

低次なものと神性なものとを混ぜ、
同じように見えてくるまで
一体として経験するようにと言います。

「それからさらに進歩しつづければ、
自分がセックスを手放すのではなく、
ただもっと高いレベルで
楽しんでいるのに気づくだろう。
生命のすべてはセックス、
神とのひととのエネルギーの交流
(Synergistic Energy exchange)だから。
セックスとはそいういうものだとわかれば、
生命のすべてが理解できるだろう。」
(p.80)

低次元の喜びと思っているセックスも、
本当はエネルギーの交換であり、
それは神との関係でもある。

その時、本当の意味でのセックスの喜びが
理解できるのかもしれません。

「神の世界では分離などないこと、
神でないものはありえないことを理解すれば、
そのときようやく、あなたがたは
悪魔と呼ぶ人間の発明品を放棄するだろう。」
(p.80)

神と離れたという思いの中に、
悪魔は存在すると言います。

他の人を思い通りに動かすために、
恐れ(不安)を利用するために、
私たちが悪魔を創り出したのです。

しかしそれは幻想であり、
真実ではありません。

「あなたとわたしは「ひとつ」だ。
わたしがわたし、存在するすべてであれば、
ほかのものではありえない。」
(p.81)

まさに言葉通りです。

神が存在のすべてであれば、
私たちも神であり、
他のものではあり得ないのです。

「わたしをあなたから、それに何者からも
引き離す術(すべ)はない。
「地獄」とは、この真実を知らないことだ。
「救済」とは、
この真実を完璧に知って理解することだ。
あなたは救済された。
もう、「死後」に何が起こるのかと
心配する必要はない。」
(p.81)

私たちが神であり、
神から離れたことがないなら、
救われないことはないし、
救われる必要すらありません。

ですからもう、
何も心配しなくて良いのです。

究極の悟りとは、
ただ安心していることなのだ
と私は思います。

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赤木篤 (あかき・あつし)


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