輪廻転生はある

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話3」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第7章の1回目になります。

日本人は一般的に、
輪廻転生を受け入れていると思います。

これは、仏教の影響が大きいでしょうね。

一方西洋人は、
輪廻転生を信じない人が多いです。

これは、
キリスト教など一神教の影響です。

輪廻転生がないことにした方が、
その宗教を信じさせるのに都合が良かった。

神は、そう指摘します。

「ひとはもともと善であり、適切に行動する、
それが理にかなっているということが、
信じられなかったらしい。
だから、自分を律するために、神は怒り、
罰を与えるという宗教を
創り出さなければならなかった。
輪廻転生という考え方をすると、
その教義がめちゃくちゃになるからね。」
（p.162）

輪廻転生があるということは、
今生がダメでも来世があり、
何度でも挑戦できることになります。

だから輪廻転生を否定し、
その代わりに「告解の秘跡」という
罪を贖（あがな）う方法を作り出した。

これにより、
人々を教会につなぎとめられる。

宗教にとって都合が良かったのです。

ここからしばらく、キリスト教に関して、
特にカトリックについての矛盾を
神は指摘しています。

その部分は割愛しますので、
気になる方は本をお読みください。

ここで言っているように、
宗教が人をつなぎとめるために
不安を利用したということは、
たしかにそうだと思います。

これは仏教も同じで、
地獄というものを語っています。

時には閻魔様という
仏教らしからぬ話を持ち出す僧侶もいます。

タイは上座部仏教ですが、
それでも地獄があると説きますからね。

そうやって人々を不安がらせ、
信心させることに利用しているのです。

「わたしのすることにはすべて理由があり、
その理由はきわめてはっきりしている。
輪廻転生はわたしの目的にぴったりだ。
あなたがたの度重なる生涯を通して、
さらにわたしが宇宙に置いた
何百万もの意識ある被造物を通して、
ほんとうの自分を創造し、
経験するという目的に。」
（p.166）

私たちは、すべてを経験するために、
この世に生れてきました。

神にとっての「すべて」を経験するには、
人の一生はあまりに短いのです。

一生の間に、極悪人から聖者まで、
その間のグラデーションを丹念に追いながら
経験を重ねることは不可能です。

だからこそ、たくさんの生が必要なのだ
と神は言います。

「そこで、あなたがたの魂の目的とは、
存在するすべてとしての自分を
経験することだ。
わたしたちは進歩する。
わたしたちは……なりゆく者だ。
何になるのか？　それはわからない！
到達するまでは、わかりはしない！
だが、
わたしたちにとって、この旅は喜びだ。
そして「そこに到達」し、
真の自分についての
高い考えを創造したとたんに、
さらにもっと大きな思考、
もっと高い考えを創り出す。
こうして旅は永遠に続く。」
（p.166）

私たちの旅は、終わることのない旅です。

なぜなら、神は無限だから。

無限の神をすべて経験することが、
私たちの旅の目的なのです。

「さて……あなたがたの人生のかなめ、
目的は、ほんとうの自分とは何かを決定し、
ほんとうの自分になることだ。
それを、毎日実行する。
それが、あなたがたの営みだ。
経験するほんとうの自分に
喜びを感じていれば、
あなたがたはその創造にこだわり、
少しずつ修正しながら、
完成に近づけていく。」
（p.167）

ここで神は、
パラマハンサ・ヨガナンダと
ベイブ・ルースの例をあげます。

2人はタイプは違うものの、
どちらも
「自分が考える真の自分の「完成」に
きわめて近づいた人物だ」
と神は言います。

しかし、ベイブ・ルースは、
「「すべてをもって」いたのに、
ほんとうに欲しいものはついに
手に入れられなかった」
と言います。

ヨガナンダが、
「肉体的には文字どおりゼロであり、
また自分がもっている以上のものは
望まなかった」のに対して、
ベイブは物質的なものを欲して
手に入れたのです。

それはベイブが望んだ
「完成形」ではあったのですが、
そこで気づくこともあるのでしょう。

「ベイブ・ルースことジョージ・ハーマンの
生涯がそれで終わりなら、
悲しむべきことだろうが、
しかし
ベイブ・ルースの身体に宿っていた魂は、
進化と呼ばれるプロセスを
終わったわけではない。」
（p.168）

次の完成形に向けて、
もっと大きヴァージョンの自分を
創り出すために、
次の生を歩み出すことになる。

これが輪廻転生なのです。

ですから、
恐怖に萎縮する必要はありません。

何度でも生は与えられるし、
何度でもチャンスがあります。

どんな自分を創り出すのか、
それは自分で選べます。

むしろ意図的にそれを選び、
もっと大きなヴァージョンの自分を
経験すること。

それが神の望みなのです。

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