ビジネスと約束

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話3」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第13章の3回目になります。

前回は、約束すれば相手を傷つけたり、
自分が傷つくになるという話でした。

人は本質的に変化するものであるし、
マスターでもなければ
意図的に類似性を創造できないからだと。

それを無理やり縛ろうとすれば、
自由が損なわれると感じて
魂が反抗するのです。

今回はその続きです。

約束（契約）と言えばビジネスですが、
ビジネスの世界で行う約束（契約）は、
不要だと言えるのでしょうか？

「それどころか、
正気でビジネスをしようと思うなら、
それが唯一の方法だ。」
（p.268）

驚きの神の発言です。

正気でビジネスをしようとするなら、
約束をするな、守らせようとするな
と言うのですから。

それでいったいどうやって、
ビジネスが成り立つのでしょう？

「いまのあなたがたの社会の問題は、
力を基盤としていることだ。
法律的な力
（「司法の力」とあなたがたは言う）や、
物理的な力
（「軍事力」だね）にしじゅう訴える。
あなたがたはまだ、説得の術（すべ）を
使いこなすことを覚えていない。」
（p.269）

つまり、「説得の術」を使えば、
「法律的な力」や
「物理的な力」を使わなくても、
ビジネスはできるということです。

どうやらこれは、
文明の倫理観の問題のようです。

「いまは、
あなたがたは力で合意事項を履行させている。
だが、文化的倫理が変化して、
すべては「ひとつ」であるという理解が
行きわたれば、決して使わないだろう。
それでは、
自分に被害を与えることになるからだ。」
（p.269）

ここでもポイントは、
すべては「ひとつ」という理解になります。

力を使って何かをさせるということは、
相手を傷つけることです。

そしてその相手とは、自分に他なりません。

なぜ他人を思い通りにさせるために、
自分を傷つけなければならないのか？

そういうことになるのですね。

「契約とはモノやサービスの
交換についての取り決めだが、
交換があろうがなかろうが、
モノやサービスを与えるようになる。
そうなれば、
一方的に与えることが救いになる。
そのとき、
神が経験したことに気づくからだ。
つまり、
ひとに与えるのは自分に与えることだ。
行ったものは戻ってくる、と。」
（p.270）

すべてが「ひとつ」という理解になれば、
互いに与え合うようになる。

そうなれば、交換する必要はなく、
自然と循環が起こります。

与えれば与えるだけ、
その社会を循環するモノやサービスは増え、
みんなが豊かになるのです。

こういう理想の社会を描いた本があります。

「お金のいらない国」
http://4awasejsn.seesaa.net/article/448777779.html
http://4awasejsn.seesaa.net/article/451081646.html

お金の要らない国に迷い込んだ現代人が、
その社会の素晴らしさに気づいていく
という物語です。

続編も含めて全4冊ですが、
1冊あたりはページ数も少なく、
すぐに読めてしまいます。

それでいて、
実に本質をついた内容でした。

ぜひ、こちらも読んでみてください。

自分が与えたものが返ってくる。

これは、バシャールが
「この世のただ1つの法則」
と呼んでいるものです。

「神との対話」でも、
黄金律が重要だと書かれているように、
自分がしてほしいことを他人にすることで
自分に返ってくると言うのです。

「七倍になって。
だから、何を「とり戻せる」か、
心配しなくていい。
何を「与える」かだけを考えていればいい。
生きるとは、
最上のものを得ることではなく、
最上のものを与えることだ。」
（p.270）

何かを得ることを考える必要はなく、
ただ与えることを考えればいい。

そうすれば、自ずと与えられる。

そうであれば、相手から
無理に得ようとする必要はありません。

コントロールできる自分が、
何を与えるかだけ考えればいいのですから。

このように、ビジネスにおいても
約束は必要ないと神は言います。

ただ与えるだけでいいのです。

そうすれば、
必要なものは与えられるのですから。

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赤木篤　（あかき・あつし）

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