愛の対極は不安　【総集編】

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

すでに全体の解説が終わっていますが、
私が「これはすごい！」と感じた点を
ピックアップして解説したいと思います。

今日はその4回目です。

「愛」というのは、
わかったようでよくわからない概念だ
と私は思います。

たとえば、
「愛している」とよく言いますが、
それは具体的にどういうことでしょう？

相手のことを「思っている」でしょうか？

「慕っている」「恋している」でしょうか？

また、「愛する」というのも、
よくわからない言葉です。

いったい何をするのでしょう？

「デートする」「プレゼントをする」
「優しい言葉をかける」・・・

たしかに、
「愛する」の一部ではあるように思いますが、
それが必ずしも「愛する」とも言えません。

こういうよくわからない「愛」について、
「神との対話」では対極が存在する
と言っています。

それが「不安」です。

「神は、愛が存在するためには－－
そして純粋な愛である自分を知るためには
－－対照となるものが
存在しなければならないことを知っていた。
正反対のものが存在する必要があった。
そこで、神は偉大なる極－－
愛の絶対的対極にあるもの、
愛ではないあらゆるもの－－を創りあげた。
それが現在、「不安」と呼ばれるものだ。
不安が存在した瞬間、愛もまた、
体験しうるものとして存在しはじめた。」
（p.42）

ここを最初に読んだ時、
何のことだかさっぱりわかりませんでした。

「愛」と「不安」が対極関係にある
という意味が理解できなかったのです。

しかし、
この「神との対話」を何度も読むことで、
だんだんと理解できるようになりました。

今では普通に
「愛の対極は不安です」なんて言っています。

ですが、おそらく初めて聞く人は
ちんぷんかんぷんですよね？

実は、
「神との対話」には伏線がありました。

愛の対極として出てくる前に、
「不安」の存在を紹介していたのです。

「究極の結果については懸念していない。
究極の結果は確実に決まっているからだ。
そこが、人間の第二の大いなる幻想だ。
人生の結果が不確かだと思っている。
究極の結果が不確かだと思うから、
あなたの最大の敵が生まれる。不安だ。
結果に確信がもてないから、創造者を疑う。
神を疑う。神を疑えば、
不安と罪悪感をいだいて生きることになる。」
（p.29）

つまり、本質的な世界では、
結果は確実に決まっているのです。

具体的に言うと、
生命は死ぬことも傷つくこともありません。

「存在のすべて」は「愛」であり、
それ以外のものにはなれません。

したがって、究極の結果は確実であり、
何ら心配する必要がないのです。

しかし私たちは、
究極の結果が確かなものではない
と思っています。

神はそれは幻想だと言うのですが、
私たちからすれば現実です。

あまりに現実的に見える幻想
と言えるかもしれませんね。

そのために私たちは「不安」を抱く
と神は言います。

私たちが得たいものが
得られないかもしれない（不確か）という
思いが不安を生むのです。

「あなたは幻想のなかで生き、
そのために不安を感じる。
すべて、
神を疑おうとしたことから生じているのだ。」
（p.30）

全知全能で愛である神を信じられれば、
不安は生じる余地がありません。

しかし私たちは、
神話を作ることで神を不完全なものとし、
疑いの余地を残しました。

あるいは、神は完全であったとしても、
悪魔という存在があるために、
神も自由にはできないという神話によって、
神の不完全性を容認したのです。

そしてここで神は、
「愛」と「不安」が並び立つものだ
と示します。

「深く探ってみれば、人間の行動には
二つの動機しかない。不安か、愛か。」
（p.31）

つまり、私たちの心の大本にあるのは、
「愛」か「不安」かのどちらかだ
ということになります。

しかもこの並び立つ2つは、
この相対的な世界の元になるものです。

「魂の言語にはこの二つの言葉しかない。
この二つはわたしが宇宙を創造し、
あなたがたが住む世界を創造したときに
生み出された二つの極なのだ。
これらが「相対性」というシステムを
可能にする二点、アルファでありオメガだ。」
（p.31）

このように、
割と早い部分で神は言っているのですが、
最初に読んだ時は
まったく気づきませんでした。

まだ、相対的な世界が創られた理由とか、
話が出てきていませんからね。

けれどもこのように、
何度も何度も同じことを繰り返すことで、
その考え方が浸透するようになっています。

また長くなったので、
この話は次回に続きます。

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赤木篤　（あかき・あつし）

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http://4awasejsn.seesaa.net/

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