すべての関係が祝福だ

すべての関係が祝福だ

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との友情・上下」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第9章の1回目です。

この章では、最初は関係や創造など、
これまでの復習的な話題が続きますが、
途中から、神と友情を結ぶための
「七つのステップ」の4番目、
「神を抱きしめること」について
書かれています。

最初は前回の続きで、
関係についての話題です。

最初にニール氏が、
「関係とは聖なるもの」だと神から教わった
として、次のように言います。

「人生の最も大切な側面である、
なぜなら自分が何者であり、
何者であることを選ぶかを、
経験を通じて表現し、
経験するのだから、と。」
(上 p.220)

たしかに以前、
こういうことを神は言っています。

「人間関係が神聖なのは、
最も気高い自分をとらえて実現する
経験ができる、
つまり自分を創造する最大の機会--
それどころか、唯一の機会--
を与えてくれるからだ。逆に、
相手の最も気高い部分をとらえて経験する、
つまり他者との経験のための
最大の機会だと考えると、失敗する。」
(「神との対話」 p.167)

人間関係は
自分を表現し経験する機会であって、
義務ではないのです。

相手の期待に応えようとするのではなく、
自分自身の期待に応えるべきだ
とも言っていました。

しかし、
人間関係がとりわけ重要だとしても、
関係はそれだけではありません。

神は次のように言います。

「それも、
ほかのひととの関係だけではなく、
あらゆるところの
すべてのものとの関係だ。
人生との関係、
人生のすべての要素との関係。
金銭、愛、セックス、そして神との関係
(これは人間の経験の四つの礎石だ)。」
(上 p.220)

愛とセックスは人間関係ですが、
他に金銭と神を取り上げ、
重要な関係だと言っています。

他には、自然との関係もあります。

ニール氏は神の言葉を引き継いで、
次のように言います。

「すべてとの関係が、
わたしが誰で何であるかを決定する。
関係は聖なる地盤だとおっしゃいました。」
(上 p.220)

ここでニール氏が言っていることを
以前の本で探してみましたが、
見つかりませんでした。

対話した内容をすべて、
その言葉通りに書いたわけではないからか、
それとも翻訳が違うのか、
その理由はわかりません。

ただ、次のように
同じようなことが書かれていました。

「ほかの人間や場所、
出来事との関係を通じてのみ、
あなたは(個性のある実態として、
他と区別しうる何者かとして)
宇宙に存在できる。
他がなければ、あなたも無だ
といういことを覚えておきなさい。
自分以外の他との関係があるから、
あなたは存在する。
それが相対性の世界というもので、
それと対象的なのが絶対性の世界、
わたしが存在する世界だ。」」
(「神との対話」 p.164)

神は、ニール氏の理解を喜び、
「メッセンジャーになりつつある」
と評価します。

その上で、わかりやすいように
「白のたとえ話」を始めます。

「あなたが真っ白な部屋にいるとする。
壁も白、床も白、天井も白で角はない。
そのスペースに
あなたは見えない力で浮いている。
中空にぶらさがっている。
触れるものも聞こえるものもなく、
見えるのは白だけだ。」
(上 p.221)

もう想像するだけで
気が狂いそうですね。(笑)

神は、
こういう中では理性を失うと言います。

データが入ってこないからだと。

「そこで、理性を失ったあなたは、
自分の体験のなかで存在しなくなる。
自分自身について何も知らなくなる。」
(上 p.221)

「自分は大きいのか?小さいのか?
わからない。
なぜなら、あなた以外に何もなく、
比較する対象がないのだから。」
(上 p.222)

自分の身体の概念だけでなく、
善悪といった概念もわかりません。

どこにいるかもわかりません。

なぜなら、
「あそこ」が存在しないのですから、
「ここ」もわからないからです。

「自分の体験のなかで
自分について知ることができない。
好きなことで何でも考えることはできるが、
体験できない。」
(上 p.222)

これが、
自分以外のものが何もないという状態です。

ここで変化が起こり、
壁に小さな点が現れます。

それが何か、
どうしてついたかわからないけど、
それによって状況が変化します。

「その点があなたを救ってくれる。」
(上 p.222)

点があそこにあるなら、
自分はここにいると言えるからです。

点と比較することで、
自分の大きさを体験することもできます。

「あなたはふたたび、自分を定義しはじめる。
壁の点との関係で。
あなたと点の関係は神性なものだ。
なぜなら、点はあなたを
自己意識に連れ戻してくれたのだから。」
(上 p.222)

さらにここで子猫が現れます。

すると、子猫との関係で、
また自分を定義し始めます。

子猫の方が敏捷(びんしょう)だが、
自分の方が強いなど。

それからまた、何かが現れます。

こうして何かが現れるたびに、
自分を定義していきます。

「そして気づく。
自分以外の何かが存在してはじめて
自分自身を知ることができる、と。
その何かとは、自分ではないものだ。」
(上 p.222)

白い部屋の中にいた自分は、
何かが現れることで、
自分との比較を通して、
自分自身を定義しているのです。

自分を定義するために必要なのは、
自分ではない何か、ということですね。

そして神は、この「白いたとえ話」を
次のようにまとめます。

「したがって、
わたしでないものがなければ、
わたしであるものも……ない。
あなたは偉大な真実を思い出して、
二度と忘れまいと誓う。
あなたは人生に現れるすべてのひと、場所、
ものを、両手をひろげて歓迎する。
何ものも拒まない。
なぜなら、
人生に現れるすべてが祝福であり、
自分自身を定義し、
自分自身を知る新たな機会を
与えてくれると知っているから。」
(上 p.223)

非常に厳しい刑罰の1つに、
独房に入れるというのがあります。

長く独房に閉じ込められると、
気が狂うとさえ言われます。

そういう独房から出された人は、
すべてを歓迎するという
気持ちになるかもしれませんね。

私たちも本当は、
そういう存在なのです。

なぜなら神は、
自分について想像することはできても、
体験することができなかったのですから。

その体験をしたかったから、
この相対的な世界を創ったのです。

ですから、すべてのものごとが、
祝福であると言うのです。

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