孤独はあり得ないと知ること

孤独はあり得ないと知ること

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との友情・上下」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第14章の1回目です。

「五つの姿勢」についての話が続いています。

「五つの姿勢」とは、
「大きな喜び」「愛」「受容」「祝福」
「感謝」の5つです。

この5つを実践することで、
神性が得られるということです。

前回は、最初の「喜び」について、
喜びを引き出す方法という話でした。

他者の喜びを引き出す助けをすれば、
自分の喜びも引き出されるのだと。

そしてそのための方法は、いくらでもあり、
決意さえすればわかるのだと。

今回はその続きになります。

章が変わりますが、
「喜び」の姿勢についての話題です。

最初はニール氏の述懐が続き、
その後、ニール氏が神に尋ねます。

ほかに誰もいない時は、
どうすれば喜びを感じられるのかと。

喜びがない時、それを得るには、
他人の喜びを引き出せばよい
というのが前回までの話でした。

その他人がいなかったら、
どうすればいいのかという質問です。

神は、たとえ1人の時でも
人生に貢献する方法はあるとして、
次のように答えます。

「それどころか、ひとりのときには、
とくにそうだ。
たとえば、いちばん良いものが書けるのは
ひとりのときだろう。」
(下 p.71)

眼の前に他人がいなくても、
ものを書くなどして
他者の喜びに貢献できるというわけですね。

他人が側にいる時だけでなく、
むしろいない時こそ、
他人の喜びに貢献できるというわけです。

しかし、ニール氏は納得しません。

芸術家でもなければ、
そんな作業はできないからです。

それに、一人ぼっちになったら、
それだけでも気が塞いでしまいます。

それに対して神は、次のように答えます。

「あなたがひとりぼっちでいることはない。
いつも、わたしが一緒にいる。
あなたはいつも、わたしと一緒だ。
これがまず、大事なことだ。
なぜなら、すべてが変わるから。」
(下 p.72)

「存在するすべてと一体であり、
ひとつであるというのが、
魂の本質だからだ。」
(下 p.72)

「だから、あなたは決してひとりではなく、
「孤独」はありえない
と理解することが大切だ。」
(下 p.72)

まずはこのように、
孤独はあり得ないことだと言います。

本質的に考えれば、そういうことですね。

このことが実感できないとしても、
まずは理解することが重要なのです。

しかし、
そのことがわからない人もいます。

「孤独という幻想を創造することはできるよ。
だが、それを経験したからといって、
実在することにはならない。
わたしはいつもあなたといる。
あなたが気づいていようが、いまいが。」
(下 p.73)

たしかに、そうなのでしょう。

でも、そう気づいていなければ、
神と一緒にいないのと同じことです。

「だから、結果を変えるには、
わたしがいつも一緒にいると、
時のはてまでも一緒にいると知ることだ。」
(下 p.73)

まずは「知る」ということが重要なのです。

「知る」ことによって、
経験が変わり始めるのですね。

しかし、「知らない」のですから、
どうして「知る」ことが可能なのでしょう?

これは、「経験」と「知る」と
どっちが先か、という問題です。

「鶏」と「卵」と同じですね。

「経験」しなければ
「知る」ことができません。

しかし、「知る」ことがなければ、
「経験」できないのです。

「答えは、知っていて、
しかも「知っていることを知らない」状態が
可能だということだね。」
(下 p.73)

私たちは、本当はすでに知っているのです。

けれども、
その知っているということを知らない、
つまり忘れているということです。

そうであれば、
本当は知っているのですから、
知っていることを思い出せばよい、
ということになるのです。

しかし、本当は知っているなら、
どうして知らないふりをするのでしょう?

神はこう答えます。

「あなたがたは芝居が大好きだからだよ。
幻想の世界を創り、その王国を支配して、
芝居の王様、芝居の女王様になったのだ。」
(下 p.75)

つまり、
私たちは神であることを忘れることで、
すべてを体験できる相対的な世界を創り、
その幻想を楽しんでいるのです。

「芝居の醍醐味のなかでは、
最も高いレベルで、最も熱心に、
自分のあらゆるヴァージョンを演じ、
どの存在になるかを選べるからだ。
楽しいからだよ!」
(下 p.75)

神は、
この相対的な世界の人生を楽しんでいます。

私たちが気づいていないとしても。

ニール氏は、
もっと楽な方法はないのかと神に尋ねます。

神は「ある」と答えます。

「結局はそれを選ぶことになる。
芝居など必要ではないと気づいたときにね。
だが、
自分が思い出し、ひとにも教えるために、
いつまでも芝居を続けるひとたちもいる。
智恵の師はみんなそうだ。」
(下 p.75)

いつかはみんな、
芝居は必要ないと気づき、
この幻想の世界から抜けることを選ぶ
と神は言います。

けれでも、自分が思い出したり、
他の人にも思い出させるために、
芝居を続ける人もいるのだと。

それが「智恵の師」だと言います。

そして、それが教えることを
次のように説明します。

「人生はすべて幻想だということを思い出し、
ひとに教える。
人生には目的があり、その目的がわかれば、
幻想のなかでも外でも
自由に生きかられることを思い出し、
ひとに教えるのだよ。」
(下 p.75 – 76)

人生は「幻想」なのです。

そのことを思い出せば、
つねに神と一緒にいることを
知ることができます。

神と私たちは、同じものなのですから。

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