私たちが自分で決定する

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との友情・上下」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第18章の4回目です。

3つの知恵の1番目、
「わたしたちはすべて一体である」
の話が続きます。

前回は、
魂で見聞きするようにという話でした。

理性を離れなければ神を理解できないとも。

効果的な政治活動は
愛から生まれるのだから、
理性で間違いを決めつけるのではなく
新しい福音に基づくことが重要なのです。

ここでニール氏は、
話題をまた元に戻します。

「わたしたちはすべて一体だ」という
新しい福音からすると、
やはり蚊でもネズミでも
何かを傷つけるのはよくないのではないか
と神に問うのです。

神の答えは前と同じで、
髪の毛を切るのとと心臓を切り取るのは
同じことかと問い返します。

ニール氏は、
神の意志を知りたいのだと言います。

そうすれば、答えは簡単なのだからと。

そこで神は、次のように答えます。

「この問題についても、ほかの問題でも、
あなたの意志と異なるわたしの意志などない。
あなたと違うわたしの好みなどない。」
（下 p.182）

これは、以前にも言われたことですね。

神の意志は、私たちの意志であると。

神に意志や好みがなければ、
何が正しいのか、どうすればいいのか、
どうやって知ることができるでしょう？

「あなたがたの考えの
どれかがすぐれていることはないと言った。
さあ、あなたがたはどうするかな？
何を根拠に選択し、
決定すればいいのだろう？」
（下 p.182）

まさに、
判断基準はどうすればよいのでしょう？

神はここで、生命の目的を語ります。

「生命の目的は、
あなたがたが真の自分を決定し、宣言し、
表現し、実現することだ。」
（下 p.182）

これまで私たちは、
そのために神の意志を利用しようとしました。

しかし、
それでは上手く行かなかったのです。

「あなたがたは、
さまざまなことをわたしが禁じると言ったが、
なおも続けている。
わたしの好みはこれで、
命令はこうだと言いながら、
あなたがたは行動を変えなかった。」
（下 p.183）

「殺すな」という命令だけ考えても、
守っていないことがわかります。

「正直であれ」という方針すら、
誰も守ろうとはしません。

「その嘘のあるものを「秘密」と呼ぶが、
それでも嘘であることに変わりはない。
隠しごとは単純明快な嘘だからだ。
すべての真実を明かさず、
知るべきことを知らせず、
誰もがすべてのデータにもとづいて
選択できるようにしないのは嘘だからだ。」
（下 p.183）

私たちは、
社会全体を嘘の上に築いています。

秘密を持つということは、
正直ではないということなのです。

このように、神の意志に従おうとしても
上手く行きませんでした。

では、どうすれば良いのでしょう？

神は、次のように言います。

「決定するのは、あなただ。
すべてあなたが決定することだ。」
（下 p.184）

神は、私たちが決めるのだと言います。

しかし、どう決めたらよいのか、
迷うことも多いでしょう。

たとえば、殺人を罰するために
殺人（死刑）をしてもいいのか、など。

それでも自分で決めよと神は言います。

「あなたは毎日、決断しなければならない。
決断することは、
真の自分を宣言し、表明することだ
ということだけを覚えておきなさい。」
（下 p.184）

どう決めてよいか迷ったとしても、
私たちは何かを決めなければなりません。

それが、真の自分を宣言し、
表明することになるのです。

私たちの決定や選択は、
私たちの自己定義になります。

つまり、自分自身の人生の創造です。

神はさらに、別の意味もあると言います。

「毎日の行動や選択のなかで、
あなたは真の自分を宣言するだけではなく、
わたしが何者かも宣言している。
なぜなら、あなたとわたしは一体だから。
したがって、
大きな意味では、わたしが質問に答えている。
わたしがあなたを通じて、そうしている。
それが、唯一の回答法だからだ。
あなたの答えからあなたの真実が生じる。
あなたという存在の真実だ。
それが真実のあなたの存在だ。」
（下 p.185）

自己定義だけでなく、
神を定義しているのです。

そして、それが神の回答です。

私たちの意志が、神の意志なのです。

さらに、一体であることについても、
次のように語ります。

「問題は、一体であるとはどういう意味か、
ということじゃない。
一体であるとは、
あなたにとってどういう意味か、
ということだ。
これは
それぞれの心のなかで決めるべきことだ。
あなたの決定から
あなたの未来が生まれるだろうし、
未来に終止符を打つかもしれない。」
（下 p.186）

「一体であること」の意味でさえ、
絶対的なもの、つまり神の答えはないのです。

それすらも私たちが決めることだ
と神は言います。

そしてそのことによって、
私たちの未来が決まるのだと。

ただ、何が正しいかを決めるための
指針はあると神は言います。

これまでにも言ってきたように、
「正しい」というのは相対的なものです。

つまり、私たちが行きたい方向に対して、
「正しい」かどうかが決まります。

では、
私たちはとこへ行きたいのでしょう？

「前にも指摘したように、
人類として、種として、あなたがたは
ともに平和で調和のとれた暮らしをしたい
と言う。
子供たちにもっと良い人生を
創造させてやりたいと言う。
幸せになりたいと言う。」
（下 p.186）

これが私たちが共通して望むことだ
と神は言います。

そこで神は、再び指針を示します。

「この指針は三つのポイントからできている。
もういちど、言おう。
1.わたしたちはすべて一体である。
2.充分である。
3.しなければならないことは、何もない。」
（下 p.186）

これが、私たちに共通の望みを
達成するための指針なのです。

なおこれは、
すでに前に示されたものです。

「この対話を通じて、
三つの基本的な智恵があった。
それは、
1.わたしたちはすべて一体である
2.充分である
3.しなければならないことは、何もない。」
（「神との対話3」 p.440 – 441）

1番目のポイントについては、
ここまでになります。

次回は、2番目のポイントの話になります。

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幸せ実践塾・塾長

赤木篤　（あかき・あつし）

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「傷ついた心を癒して幸せになる！
～「幸せの公式」メソッドで幸せ体質に変革する方法」
http://4awasejsn.seesaa.net/

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