第二の新しき啓示

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「新しき啓示」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第9章の2回目です。

「平和への五つのステップ」の
詳しい説明が続いています。

3つ目のステップですが、
神や生命についての新しい理解がもたらされ、
その理解が地球上で新しい生き方を
開いてくれると考えることです。

前回は、
自分の可能性を信じよということから、
それは自分だけが特別なのではなく、
すべての人が同じように特別なのだ
という話へと発展しました。

その中で、外部は神性の表現であり、
私たちの目的である体験は
自分の内部でしかできない
という話もありました。

自分の中に神性の体験があることを言わず、
自分を誇示する人は真の指導者ではない
ということでしたね。

今回はその続きになります。

神は、ムハンマドもイエスも、
同じことを言っていると言います。

つまり、
すべての人と自分は同じものであると。

だから、同じように特別な者として、
あるいはそれ以上の者として生きるように
と言っているのです。

たとえばイエスが、
自分が行った奇跡に関して
これと同じことや、それ以上の偉大なことを
他の人々も行えると言っています。

「＜マスター＞たちはいつも例を示して、
ほかの人びとが自分たちに従うよう、
彼らが生きたように生きて、
彼らが在ったように在るよう促したのだ。」
（p.115）

だからムスリムはムハンマドの生き方を、
クリスチャンはイエスの生き方を、
仏教徒はブッダの生き方を
それぞれ真似ようとするのです。

「「真似る」とは、
「同じに、あるいはそれ以上になりたい
と努力する」という意味だ。」
（p.115）

子は親の真似をします。

意識的に無意識的に真似て、
同じような大人になります。

そして、親を越えようとします。

親もまた、子どもに対して
自分以上に偉大になることを願います。

「＜真のマスター＞とは、
生徒がいちばん多い者ではなく、
最も多くの＜マスター＞を
創り出す者である。」
（p.116）

これは、マスターだけでなく、
指導者、王者、教師など
指導的立場ならすべて同じです。

自分と同等に、
あるいはそれ以上に育てる人こそが、
真のリーダーなのです。

「そして＜真の神＞とは、
信者がいちばん多い者ではなく、
最も多くの人びとに仕える者、
したがって他のすべての者を
神にする者である。」
（p.116）

それが真の神であると神は言います。

これまでの理屈が正しいのなら、
これもまた必然です。

そして、このことが神の目的であり、
栄光であるとして、次のように言います。

「信者がもはや信者でなくなること、
神とは到達できない存在ではなく、
不可避の存在であることを
みんなが知ることだ。」
（p.116）

だから神は、すべての人を
目覚めさせようとしているのです。

他の人を目覚めさせることが
神の仕事だと言うのですね。

「そこで、”第二の新しき啓示”だ。
すべての人間は、
かつて生きた者、いま生きている者、
これから生きる者のすべてと同じく、
特別な存在だ。
あなたがたはすべて、メッセンジャーである。
あなたがたの誰もがそうだ。
あなたがたは毎日、生命／人生についての
メッセージをたずさえている。
どの時間にも。どの瞬間にも。」
（p.118）

第二の新しき啓示とは、
すべての人がメッセンジャーだ
ということです。

「あなたが考え、語り、行うすべてが
メッセージだ。
あなたの全人生があなたの教えだ。」
（p.118）

メッセージとは、
単に言葉で発するものだけでなく、
人生を通じて示すものなのですね。

その人の生きざまと言ってもいいでしょう。

でも、
自分のような人間を誰も注目するはずがない
と考えるかもしれませんね。

しかし神は、意外と多くの人が見て、
影響を受けていると言います。

「それどころか、
あなたが人生でふれあうすべてのひとが、
あなたが示す例に影響を受けている。」
（p.118）

多くの人どころか、
すべての人が影響を受けるのです。

そして、私たちの生き方を見習い、
真似て、自分の人生の一部にする
と言うのです。

「あなたの子供たちもそうするだろう。
子供であってもなくても、
あなたを見て、あなたを知り、
あなたに影響を受ける若いひとたちはみな、
あなたにならう。」
（p.118）

神は、自分の子どもだけでなく、家族も、
隣人も、国も、同じようにすると言います。

これはまさに、中国の古典の
「大学」で示されていることです。

「修身斉家治国平天下」です。

「すべては、あなたから始まる。
あなたが最初のドミノだ。
あなたが倒れれば、
残りのドミノがすべて倒れる。
あなたが何かで「倒れ」れば、
ほかのひとたちもそれで倒れる！
だから何であれ、倒れてはいけない……
それよりも合わせて整えなさい。
最も高い自己に合わせて整えなさい。
あなたの最も高い自己は
「道」を歩むのだから。」
（p.119）

ちょっとわかりにくいのですが、
おそらく最初の「倒れる」は
影響を与える元になるという意味です。

しかし、
「倒れてはいけない」の「倒れる」は、
前に進まないという意味です。

したがって、
他の人々に影響与える者として、
最も自分らしい自分として生きよ、
という意味になるかと思います。

「愛に合わせなさい。愛は「道」だから。」
（p.119）

「最も高い自己」とは、
当然、「愛」ということになります。

私たちが目指しているのは「神」であり、
「神」とは「愛」なのですから。

私たちはこのように、
自分の人生を通じて
神を伝えるメッセンジャーなのです。

「あなたはメッセンジャーだ。
自分でそれを知ることが大切だ。
そうでないと、あなたは一生、
「メッセージをたずさえてくる誰か」を
探しつづけるだろう。」
（p.119）

ユダヤ教は、
ずっとメシアを求め続けてきました。

特別な誰かがやってきて、
神を示してくれると思ってきました。

しかし、イエスが現れた時、
ユダヤ教の指導者たちはこれを否定しました。

また、
ムハンマドが啓示を受けたと言った時、
ユダヤ人はこれを否定しました。

神は常にメッセンジャーを送り、
私たちの道を示してきたのです。

そればかりか、
すべての人がメッセンジャーであり、
その生きざまの中に
神のメッセージがあると言うのです。

「あなたがたはすでに、
平和に仲よく幸せに暮らせる世界を
創ることを選ぶと言った。
その方角を示す羅針盤は、
あなたがたのなかにある。」
（p.120）

メッセンジャーは、
特別な誰かではありません。

すべての人がメッセンジャーであり、
すべての人が等しく特別なのです。

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赤木篤　（あかき・あつし）

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～「幸せの公式」メソッドで幸せ体質に変革する方法」
http://4awasejsn.seesaa.net/

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