第五の新しき啓示

第五の新しき啓示

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「新しき啓示」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第12章の1回目です。

「平和への五つのステップ」の
詳しい説明が続いています。

4つ目のステップで、
神や生命についての新しい理解を模索し、
検討する勇気をもち、
その理解が私たちの内なる真実と智恵に
ぴったりするなら、
それを取り入れることで
信念体系を拡大することです。

前回の最後で、
私たちがバラバラだというのは誤解だ
と神は言いました。

人間と神は離れ離れではないのだと。

しかしニール氏は、
自分たちにはそんな価値はないと言います。

なぜなら、神の期待を裏切ったからだと。

神は、それが神についての第二の誤解だ
と言うのです。

章は改まりましたが、
話はその続きになります。

神は、
人間が神を裏切ったというのは誤解だ
と言います。

「神は何も欲せず、何も必要としないのに、
どうして裏切れるのだね?」
(p.160)

論理的に考えれば、答えは明白です。

何も欲せず、何も要求せず、
何も期待してない相手を裏切ることは
不可能です。

神は、
それは神に関する第一の誤解から生じる
と言います。

「その誤解から
すべての信念が生まれている。
神についての第一の誤解は、
神が何かを必要とする、ということだ。
第二の誤解は、
神の必要性が満たされない場合がある
ということだ。」
(p.160)

必要性があるから、
必要性を満たせないことがあるのです。

しかし聖書では、
失楽園の物語で神の必要性を描いています。

神は、善悪知るの木の実を食べるな
と要求しました。

神の必要性があったのです。

それをアダムとイヴの裏切りにより、
必要性が満たされなかったのだと。

神は、それが第三の誤解だと言います。

「第一に、あなたがたは
神が何かを必要とすると信じている。
第二に、あなたがたは
神が必要性を満たせないことがある
と信じている。
第三に、あなたがたは
神から引き離された、なぜなら
神に必要なものを与えなかったからだ
と信じている。」
(p.161)

まさに、失楽園の物語ですね。

感情を害する神は、
こうして創られたのです。

しかし神は、
それは真実ではないと言います。

「だが、わたしの感情は傷つかない。
わたしの感性が傷つくことはない。
あなたがたは
わたしを動転させることはできない。
怒らせることもできない。」
(p.162)

神は、人間のような存在ではありません。

自我を満足させようとしたり、
感情の起伏があるような人間の親のような
存在ではないのです。

そこで神は、
次の新しい啓示を示します。

「これが”第五の新しき啓示”だ。
神は単一の超越的存在ではない。
宇宙のどこか、あるいはその外にあって、
人間と同じような感情的ニーズがあって、
同じように感情が動揺する存在ではない。
神であるものは、
いかなる方法によっても傷つき、
損なわれることはありえず、
したがって、復讐を求め、
懲罰を科す必要はまったくない。」
(p.162)

これまで人間がイメージしていたような
人間的な神ではないのです。

したがって「善」も「悪」も、
「懲罰」や「報酬」という報いもないのです。

「わたしの王国には、
報酬という良い報いも、
懲罰という悪い報いもない。
だが「罰」がないということと、
結果がないということとは、べつだ。」
(p.163)

神は、死後の世界を語ります。

私たちは死後、
自分の人生を振り返る機会が与えられると。

「この人生のおさらいでは、
人生のすべての瞬間、考えたすべて、
言ったすべて、行ったすべてを体験できる。
この体験は全体的なものだ。
自分の立場からだけでなく、
人生でふれあったすべてのひとの立場で
体験するのだよ。」
(p.163)

これが結果です。

一見、針のむしろに座らされるようなもの
と感じるかもしれませんね。

けれども神は、これは罰ではなく、
思い出す過程だと言います。

「他人にどんな体験をさせたかを
知ることを通じて、
あなたは真の自分とは何者か、
何者になりうるかを思い出す。」
(p.164)

たとえ相手にとってつらい体験であっても、
自分が苦しむことはありません。

それを神は次のように説明します。

「苦しみとは、ひとつの見方だからだ。
それを覚えておきなさい。
痛みは体験だ。
苦しみはその体験に対する見方だ。」
(p.164)

「痛み」に対する見方によって、
その体験が「苦しみ」にもなれば
「喜び」にもなります。

いじめで叩かれれば、
その痛みは苦しみとなるかもしれません。

しかし陣痛の痛みは、
苦しみではなく喜びでさえあります。

もし、いじめによって将来、
大きく成長できたとすれば、
過去のその痛みは苦しみではないでしょう。

見方によって変わるのです。

「同じたとえで言えば、
あなたは出産の喜びを体験する。
新しい自分が生まれるのだ。
もっと多くのことを理解し、悟り、気づき、
知っている自分、
その結果として新しいやり方で
「自分」を体験する準備が整った自分が
生まれるのだよ。
このプロセスが進化だ。
この進化のプロセスには、
「報酬と懲罰」などという原始的な概念は
入りこんでこない。」
(p.164)

進化というのは、
アメとムチで飼いならすことで
行われるものではないのです。

自分の思考、言葉、行為による結果を
体験して味わうことで、
より偉大な自分を表現したいという情熱が
進化へと導くのです。

ですから、
神から進むべき方向を示される必要はなく、
ましてやアメとムチで
道からそれないよう規制される必要も
ないのです。

自分で自由に選び、体験し、味わい、
また自分の意志で選ぶ。

その繰り返しによって、
私たちは進化していきます。

個人だけでなく、私たちの社会もまた、
そうやって進化して行くのです。

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赤木篤 (あかき・あつし)


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