「間違っている」の2つの意味

「間違っている」の2つの意味

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「新しき啓示」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第16章の2回目です。

「平和への五つのステップ」の
詳しい説明が続いています。

4つ目のステップで、
神や生命についての新しい理解を模索し、
検討する勇気をもち、
その理解が私たちの内なる真実と智恵に
ぴったりするなら、
それを取り入れることで
信念体系を拡大することです。

前回は、
絶対的な正義は存在しない
という話でした。

ニール氏がそれに抵抗したので、
自殺はどうなのかという話がありました。

今回は、その続きになります。

自殺について神に論破されたので、
ニール氏は次に盗みを取り上げます。

盗むことが悪いことというのは、
絶対的な正義ではないかと言うのです。

それについて神はこう答えます。

「ただし、相手に権利がないと考えれば、
あなたがたは奪うね。」
(p.213)

相手に権利がなければ自分の物だから、
取り返す権利があるとニール氏は言います。

神は、続けてこう言います。

「あなたがたの価値観からすれば、
それが真実だ。」
(p.214)

つまり、このこともまた、
価値観によって変わるということなのです。

そのことを、神は詳しく説明します。

「相手が
自分のものだと思っているものが欲しいとき、
それも、どうしても必要だと思うとき、
あなたはそれを
奪うことを正当化するだろう。」
(p.214)

「価値観とは、
年によって日付が変わる移動祭日だ。
ひとが望むあり方、行動、所有が
変わっただけで変わる。」
(p.214)

「だから、絶対に「正しい」とか
絶対に「間違っている」ことが
あると思うなら、
自分をごまかしているんだよ。」
(p.214)

たとえば、最近問題が多い韓国との関係で
考えてみましょうか。

対馬にあった仏像を盗んで韓国に持ち帰り、
これは元々
韓国から盗まれたものだと主張して、
日本に返そうとはしません。

日本は、
韓国から盗んだかどうかは不明だが、
日本から盗まれたことは確かなのだから
まずは日本へ返せと主張しています。

さて、どちらが正しいのでしょう?

どちらも正しいのです。

それぞれの価値観にしたがうならば。

これが国内であれば、
双方が同じ法に従う義務がありますから、
裁判によって決着が着きます。

しかし、
国同士の争いを裁定するための
強制力のある国際機関は存在しません。

ですから、
互いに自分の正義を主張するだけで、
決着していません。

価値観が変われば、正義も変わるのです。

自分が正義になるように、
都合よく価値観を変えています。

そのことを理解することが、
とても重要なのです。

ここで神は、
「間違っている」という言葉について
論を進めます。

「そこで出てくるのが
「間違っている」という言葉の問題だ。
この言葉は何世紀も前から、
少なくとも二つの違った使い方をされてきた。
一方は「やりそこない」を意味し、
もう一方は「倫理的過ち」を意味する。」
(p.214)

「間違っている」という言葉には、
2つの別の意味があると言うのですね。

その意味をさらに説明します。

「「やりそこない」というのは、
望んだ、あるいは
予想された結果にならない行動だ。
「倫理的過ち」というのは、
社会が決めた人生の規範や、
もっと大きな法に違反する行い--
あるいは、神が決めたと想像する規範や法に
違反する行いだ。」
(p.215)

「前にも言ったように、
倫理の厄介なところは、
時代や場所によって違い、
社会やその成員が
何をなしとげようと思うかによって
左右されることだ。
だから、
倫理というのはきわめて主観的なのだよ。」
(p.215)

倫理とは価値観です。

価値観とは主観的なものであり、
都合よく変わるものなのです。

たとえば、最近もインドネシアで、
未婚の男女が抱き合ったとかで
ムチ打ちの刑に処せられました。

おそらく日本人なら、
なんてむごいことをするんだろう
と思ったはずです。

恋人同士が抱擁したって当たり前だ
と考えているからです。

しかし、その地域の人からすれば、
それはとんでもない罪なのです。

それが神の掟でもあり、倫理観なのです。

神は次に、
「やりそこない」についても説明します。

「「やりそこない」の厄介なところは、
宗教的な社会や文脈では、
単なる機能的な失敗ではなくなり、
倫理的失敗と同一視されることだ。
だから、やりそこなってまずかった、
残念だったというだけでなく、
罪だとされる。」
(p.215)

先ほどのインドネシアの例も、
まさにそういうことですね。

神の掟に背くということは、
単にやりそこなっただけで済まされません。

ですから、
不当に重い制裁が科されるのです。

そして、
こういう不当に過酷な処罰に賛同しないと、
背教者とみなされて攻撃の対象になります。

それが、大きな問題を引き起こすと
神は次のように指摘します。

「こういう状態は、
大規模な紛争や戦争の温床になる。
攻撃は信仰を防衛するためで、
神によって認められた、
それどころか神が要求する行為だ
と正当化されるからだ。」
(p.215)

まさにこうやって、
宗教間の争いが助長されて
戦争が起こっています。

このように見てみると、
私たちの争いが
どうやって起こるかがわかります。

本来、
絶対的な価値観など存在しないのに、
それが存在すると考えていること。

そして、自分が採用した価値観こそが、
絶対的なものだと信じていて、
自分の行為が正義だと主張すること。

互いにそうやって
正義を主張するから争いが起こります。

神は、だからこそ
新しき啓示が必要なのだと言います。

「だから、第七の新しき啓示が大切なのだ。
それによって
「やりそこない」と「倫理」が分けれられ、
そこから、神が消える。」
(p.216)

決まった服装をせよとか、
決まった礼拝をせよなど、
神が命じるはずがないのです。

神には必要性がないのですから。

新しい信念を持つことが、
この世から争いを終わらせ、
みんなが望む平和な世界へと導くのです。

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