すべては連続同時である

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神へ帰る」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第16章の1回目です。

前回までで、人は死後、
自分が信じていたことを体験する
という話をしてきました。

でもそうすると、不安や恐れを抱いて、
希望を持たずに死んでいく人には
救いがないかのように感じます。

そのことについて、
神は次のように言います。

「あなたの心配はわかるよ。
しかし、
すべての魂は安らぎと喜びと愛を見いだす
と知っていれば安心できるだろう。」
（p.155）

死ぬ時に信じていることが何であれ、
いずれ安らぎと喜びを体験するのです。

「すべて魂は第三段階へ、
エッセンスとの合体のときへと進む。
それに「あの世」には－－
感情的、肉体的、
あるいは霊的（スピリチュアル）な－－
「苦痛」などというものはない。」
（p.155）

前にも、仮に地獄を体験した時も
苦しみはないと神は言いました。

あの世での私たちの体験には、
苦しみがないのです。

そしていずれは神との一体化を果たし、
愛に包まれるのです。

ここで、
ネガティブな信念を持っていても苦しまない
ということを、神は詳しく説明します。

「彼らは自分が想像する経験を創り出すが、
想像したようには経験しない。
経験をしたとたんに、
これは経験したくない
という選択をするからだ。」
（p.157）

あの世とこの世では、
創造に違いがあるようです。

「「あの世」での気づきのレベルでは、
現実でないものを意志的に選択することは
ありえないのだよ。
それに魂は
「苦しむ」という概念、考え、経験が
現実的でないことを瞬時に知り、理解する。」
（p.158）

死後、魂は、第一段階で、
自分の身体が現実ではないと理解します。

そして第二段階では、
精神も思考も現実ではないと理解する。

そう神は言うのです。

「限りある精神の思考はすべて、
人間的な経験という
限りある視点から生じており、
そのために
死の第二段階で大きな影響を受ける。」
（p.158）

魂は、
自分がとてつもなく大きいと感じているので、
その広がった視点から
創造するようになります。

このことによって、
第二段階から第三段階へと移行するのです。

「魂の視点が広がれば、
自分は苦しまなければならない、
自分には苦しみがふさわしい、
苦しんでこそ神に償いと認めてもらえる
と本気で信じているひとでも、
贖罪（しょくざい）という考え方や
その手段としての苦しみは無意味になる。
魂は、
自分が創り出した地獄で苦しもうとしている
自分を観察することはできるが、
すぐにそんな経験を創造しても無意味だ
と気づくだろう。」
（p.158）

魂の広がった視点からは、
苦しむことは無意味なのです。

ですから、そういう経験はしなくなる
ということですね。

ここで神は、
実際には時間の経過はないと言います。

本質的な世界には
時間も空間もありませんから。

ここまで第一段階から第三段階まである
と表現してきたのは、
これは私たちの考え方に合わせるためです。

「しかしこれまで説明してきた
死後に魂に起こることはすべて、
まったく同一の瞬間に起こるのだよ。」
（p.160）

新しい経験は前の経験を消し去るから、
前の経験はなかったのと同じだ
と神は言います。

つまり、苦しみを体験した瞬間に、
魂は新しい経験を創造するので、
苦しみは経験しなかったことになるのですね。

ただ、やはり私たちには
理解が難しい説明です。

どうしても時間の概念に
とらわれてしまいますから。

そこで神はこう説明を変えます。

「それでは、
すべてのことは連続的かつ同時的に起こる、
と言おうか。」
（p.161）

「いいかね、人生／生命のすべては、
連続的で同時的なのだよ。」
（p.161）

このことが理解できないとしても、
可能性を考えるようにと神は言います。

本質的な世界には時間はありません。

ですから、すべては「連続同時」なのです。

この「連続同時」の概念は、
なかなかわかりにくいものです。

そこで神は、
このことを詳しく説明しようとします。

「起ったこと、起っていること、
これから起こることはすべて、
「たったいま」起っている。
これは「いまのこの生涯」や
「あの世」の経験だけでなく、
あなたの生涯のすべてにあてはまるんだよ。
違いは「あの世」では
それを知っているということだ。
あなたはそれを経験している。」
（p.162）

つまりこれは、前世も来世も
同時に起っていることになります。

「代替現実」とか「並行宇宙」というものが
存在することを意味しています。

私たちは、精神という限られた視点から
現実を眺めることができません。

しかし実際は、
もっと大きな現実があるのです。

「あなたは三次元の世界を経験するが、
その世界に生きているわけではない。」
（p.164）

「「究極の現実」は、
あなたが想像できないほど複雑だ
という意味だよ。
目に見える以上のことが
進行しているという意味だ。」
（p.164）

そこで神は、
多次元世界のことを話します。

「いいかね、
「すべての」可能性は、同時に存在する。
あなたは
限りない可能性のある多次元の場から、
いま経験したいと思う可能性を選択する。
そして、
いまここで違う選択をする「あなた」も
存在する。」
（p.164）

よくパラレルワールドと呼ばれますが、
そういう世界があるのです。

そして、
今、ここで経験している「私」とは、
その経験を選んだ「私」であって、
他の選択をした「私」も存在します。

あらゆる選択肢と、
それらを選択した「私」が存在する。

それがこの宇宙なのです。

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幸せ実践塾・塾長

赤木篤　（あかき・あつし）

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