アップルオレンジの中の永遠の旅

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神へ帰る」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第21章の1回目です。

第19章からここまで、
死後の霊的な道とこの世の物理的な道を、
リンゴとオレンジの中を、
その原子が移動するたとえで
神は説明してきました。

その「リンゴ＋オレンジ」を、
「アップルオレンジ」と名付けます。

ここでニール氏は、
違った生涯をいくつも生きる以外に
同じ生涯を繰り返し生きることがある
と言った神の言葉の意味を尋ねます。

神は、
そのためには極めて難解なテーマについて
探る必要があるとして、
もう少しゆっくりと説明すると答えます。

「さて、あなたは
アップルオレンジのなかを何度もくり返して、
自分が選んだルートに沿って旅する。
前に言ったように、
以前、選んだのと同じルートでもいいし、
べつのルート、べつの「トンネル」でもいい。
それに「時間の回廊」を移動するにあたって
いくつも違ったやり方を選んでもいいし、
そうしたければ
一瞬一瞬で動きを変えてもいい。」
（p.201）

霊的な道と物理的な道の2つの道のうち
物理的な道が「時間の回廊」です。

どの回廊を選ぶのか、
またそこをどう移動するかは、
完全に自由だというわけですね。

通常の前向きだけでなく、
後ろ向きにも進めると神は言います。

つまり時間を逆行するということです。

さらに上下左右にも行けるし、
3次元の次元を超えて移動することもできる。

神はこれを、円周上に動くことにたとえます。

また、
それ以外にも動き方があると言います。

こうなると、3次元に縛られた私たちには、
なかなか理解できませんね。

そこで神はこう言います。

「この対話で重要なのは、
すべてが見かけどおりとは限らず、
すべての生涯のすべての瞬間には、
あなたがこれまで想像した以上の可能性が
あるということを、知って理解することだ。」
（p.207）

目的地は同じでも、
ルートはたくさんあるのです。

「あなたは「時空の連続体」を
無限に旅しつづけるのだから、
どのルートをとっても、
べつのルートが提供する「チャンスを
失う恐れ」はない。
だから選択肢は広く開かれているのだよ。」
（p.207）

私たちは、生涯というプロセスの中で
留まることなく旅を続けます。

しかもそのプロセスは無限に続きます。

ですから、ルートのどれかを選択し、
他のルートを選択しなかったからと言って
何かを失うことはありません。

安心して選択すればいいのですね。

では、どこにも留まらないとすれば、
私たちの目的は核心ではないのでしょうか？

神は、
存在するのは「いま、ここ」だけであり、
常に永遠にそこにいるだけだと言います。

したがって、核心だけが天国であったり、
目的地ではないのだと。

私たちの目的地は「いま、ここ」であるし、
そこが常に天国なのです。

ただし、
核心には他にない特徴があると言います。

「「自分の存在の核心」では
「存在するすべて」と「あなたのすべて」が
ただひとつになって現れる。
「唯一無二」のかたちだ。
ここで「知ること」と「経験すること」が
合体する。」
（p.209）

この合体は、他でも生み出せるものですが、
核心ではその合体しかないから
その合体による知ることと経験に
没頭できるのです。

しかし、そこで知って経験するのは、
私たちの究極の目的ではありません。

合体によって個を失えば、
合体したことさえわからなくなります。

つまり、これ以上
知ることも経験することもできないのです。

したがってそこに留まることをせず、
私たちはまた個別化の道へ進みます。

「あなたは「ひとつであるもの」へ戻り、
「ひとつであるもの」から分かれて現れる。
これを未来永劫（えいごう）、永遠に、
さらにはその先まで何度もくり返す。
そして、これが－－。

・思い出すこと－－その一〇
　生命は永遠である。」
（p.210）

私たちは永遠に輪廻転生するのです。

永遠に生きるのです。

こういうことは、
これまで多くのひとが語ってきましたね。

では、その永遠に続くプロセスは、
いったい何を意味するのでしょう？

神は次のように言います。

「あなたがたは
誰もがみなわたしのメッセンジャーだよ。
あなたがたはひとり残らずそうだ。
あなたがたはみな、
自分自身が生きた人生を通じて、
生命についてのメッセージを
生命に送っている。
問題は
「あなたはメッセンジャーか」ではない。
「あなたはどんなメッセージを
送っているか」だよ。」
（p.211）

私たちの経験はすべて、
生命つまり神へのメッセージです。

魂が知っていることを経験し、
その経験を魂に伝えているのです。

すべての人がそうしています。

ですから重要なのは、
どんな経験をするのかということです。

私たちは人生において、
自分の経験を選択できます。

そうであれば、
自分らしい経験を選択する方が、
人生は楽しいのではないでしょうか。

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