言行を一致させるための方法

言行を一致させるための方法

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話 完結編」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第30章の1回目です。

ニール氏は、神から聞いて知ったことを、
自分の人生で
充分に実践できていないことを嘆きます。

「いちばん悲しいのは、
あなたとの対話の結果、
知って理解したことのすべてを、
充分に人生に統合できていないことです。
それを一貫した人生の一部にできていない。
つまり、毎日考えるだけでなく、
毎日のひととの交流に
活かすことができていないんです。」
(p.232)

この悩みから、
ニール氏はさらに次のように言います。

「そこで、
わたしがしたくないと思うことはこうです。
実際に生きてやって見せることが
できないようなメッセージを、
ほかのひとたちと分かち合いたくない。
絵に描いた餅、非実際的で役に立たず、
達成不可能な進化の目標には、
わたしは興味がないんです。」
(p.232)

神は、
その目標は達成不可能だと言います。

普通の人は、
そのように生きているからと。

ニール氏は、
さらに具体的に悩みを打ち明けます。

「たとえば、わたしは愛である、
わたしたちはすべて愛である、
というあなたの言葉を聞きました。
わたしたちは愛でできているし、
それが「ほんとうのわたしたち」だと。
おわかりくださるでしょうか。
わたしは
自分が愛情深い人間だと思っています。
愛情深い人間でありたいと思っています。
愛情深い人間であろうと努力しています。
それでもとても頻繁に、
あまり愛情深いとは言えないことを
言ったりしたりしてしまうし、
要するに平凡であまり愛情深い人間ではない
ことが多いんです。」
(p.233)

「それから、
わたしは地球を愛していないというか、
自分自身を愛していないし、
何より悲しいのは、他者に対して
あまり愛情深い行為をしていないことです。
 そこから抜け出したいんです。
先へ行きたい。克服したい。
地上での七十年目も
もう三分の一過ぎましたが、
でももっと前へ進みたい
とほんとうに願っています。
ああ、いったいそれには、
どれくらいかかるんでしょうね?」
(p.233)

ニール氏の悲痛な思いに対して、
神はこう言います。

「あなたは自分にとても厳しいね。
あなたを知る多くのひとたちは、
あなたがとても愛情深いと言うだろう。」
(p.233)

ニール氏自身の評価と、
他者の評価は違うのです。

神は、
ニール氏が自分をそう厳しく評価しても、
それでも自分の素晴らしい子どもである
と言います。

「あなたがたは善であり、慈悲であり、
共感であり、理解だ。
あなたがたは平和であり、喜びであり、光だ。
(中略)
だから、これからはつねに自分が
そうだと知っていることを選択しなさい。」
(p.234)

神は、1冊目の本で語ったことを
もう一度語ります。

1冊目の内容は、
こちらの過去ログから読めます。

神は、つねに自分は素晴らしい存在なのだ
ということを知っていることを
選択するようにと言います。

知っていることを選択することで、
知っていることを思い出すからです。

そうすれば、
そのように生きられるようになる。

神は、そう道を示すのです。

ニール氏は、
それに対してこう言います。

「やってみます。本気でやってみますよ。
わたしたちみんな、そう思っています。
でも、
方法が見つかっていない気がするんです。
日常生活のあれこれにぶつかったとき、
一貫してそうありたい自分、
自分が知っている自分でいるやり方が
見つかっていないみたいなんです。
助けていただけますか?
わたしはじたばたもがいている気がします。」
(p.234)

ニール氏の悩みに、
神は次のように答えます。

「まず、この対話そのものを
長く継続的に役立てることから始めると、
いいのではないかな。
あなたが記した対話の記録を
たびたび読み返すこと。
目覚めた種のふるまいに関する十六の方法に
関心を向けること。
個人的な生活では、一、二、三、四、八、
十二、十四、十五、そして十六に
とくに注目すること。」
(p.234)

神はこのように指針を示します。

私が、
何度も「神との対話」シリーズを読み返し、
メルマガまで発行しているのは、
まさにこういうことです。

私もニール氏のように悩み、
本気で変わりたいと思っているのです。

ニール氏は、
他に方法はないかと神に尋ねます。

神は次のように答えます。

「まず人生全体を
総体のなかの短い期間に区切るのではなく、
プロセスとして見ること。
だから来年あるいは来月、来週、明日、
理解したすべての統合を完成させよう
としないことだ。
プロセスには時間をかけなさい。」
(p.235)

焦るなということです。

物事が成就するには、
ある程度の時間が必要なのです。

短気になってなげうってしまっては、
元も子もありませんから。

「言い換えると、
あなた自身に親切であれ、ということだ。
人生で以前にはどんなところにいたか、
数年前はどこにいたか、そして、
いまはどこにいるかに着目すること。
あなたがたの進歩は指数関数的なのだよ。
1-2-3-4と進むのではなく、
2-4-8-16-32という具合に進んでいく。」
(p.235)

遅々として進まないと思うから、
イライラしてくるのでしょう。

今日の、あるいは今年の成長が、
ほんのわずかなものだとしても、
これから先の同じ期間には、
その倍も成長する。

だから今を辛抱するように、
と神は励ますのです。

神は、
このことは何もニール氏だけのことではなく、
この本の読者すべてに
言えることだと言います。

「それは、
この対話を読み進めているひとたちすべてに
あてはまる真実だ。
それどころか、
それが彼らの行為の理由であり、方法なのだ。
彼らは「たまたま」この対話を
たどっているのではない。
その経験に自らを連れてきたのだ。
いま、あなたがたすべてが
「前進するのに絶好のとき」に
足を踏み入れている。」
(p.235 – 236)

すべては必然であって、
偶然には何も起こらないと神は言っています。

したがって、
この本を読むことになったのも、
偶然ではなく必然なのです。

それは、自分の魂が導いた結果なのです。

神は、私たちに対しても、
次のように言って励まします。

「前進するにしたがって、
ことはますます容易になるだろう。
山登りのいちばん大きな部分、
最大の難所はもう過ぎたのだ。」
(p.236)

自己卑下することで、
前進することを諦めてはもったいないのです。

私たちは、自分たちが評価している以上に
素晴らしい存在であり、進歩しています。

だからこそ、
この対話に導かれたのですから。

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赤木篤 (あかき・あつし)


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