暴力から愛へ

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話 完結編」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第33章の2回目です。

前回は、
高度に進化した存在であるHEBは、
私たちを助けようとしているが、
彼らに失敗はないという話でした。

それは、
成功を結果で判断しないからだと。

そして神は、
私たちも結果で判断することを
変えてはどうかと提案しました。

十全な目覚めの成功とは、
自分自身についての考えを変えること、
自分についての見方を変えることなのだと。

今回はその続きです。

神は、「成功」について、
さらに次のように説明します。

「人生のどの分野の成功でも、旅の途上で
生み出さなければならないと思ったものを
生み出すことのなかにはなく、
その途中にある愛と喜びと幸福、
そして真の自己という感覚の経験のなかに－－
それから、あなたがきっかけで生じる
他者の人生経験のなかに－－見出される。
それだけが、
あなたが生み出すと「想定されている」と
考えるものを生み出すことができるのだ。」
（p.263-264）

重要なのは結果ではなく、
その旅の途中にあるのだ
という考え方ですね。

ニール氏は、
昔から言われていることだと言いますが、
そのことについて神は次のように言います。

「このやりとりのすべてが、
思い出させること以外のなにものでもない。
大きなリマインダー（思い出すよすが）だよ。
ここで話しているすべては、
あなたが以前聞いたこと、知っていること、
それどころか経験していることだ。
わたしたちのすべての対話の目的は、
いままでもずっと、同じだった。
あなたを、自分がすでに知っている－－
ただ、受け入れていないだけ－－
ということを知っている人間に
変容させることだ。」
（p.264）

すでに知っているが、
受け入れていなかったのですね。

ですから行動が伴わない。

神は、まずは私たちが、
知っているが受け入れていないことに
気づかせようとしているのです。

続いて神は、
HEBが特定の結果を求めていないことを
次のように語ります。

「あなたが言う意味での特定の結果ではない。
高度に進化した存在は「表現志向」なのだ。
彼らは「ほんとうの自分」を表現し、
経験することだけを求めている。」
（p.265）

私たちのような目標志向ではなく、
表現し経験することだけを求めているのです。

それが、
私たちを助けるという表現なのですね。

神は、実は私たちも
同じことをしていると言います。

「地上であなたがたがしていることはすべて、
ほんとうの自分を表現し、
経験する手段として、お互いを助けることだ。」
（p.265）

「あなたがたはその地上の活動を
「仕事」とか「職業」と呼ぶが、
あなたがたがしているのはすべて、
お互いを助けることだ。」
（p.266）

たしかに、仕事の本質は、
他人を助けることです。

お金儲けではありません。

たとえば、
食べ物が欲しい人に食べ物を提供するから、
代わりにお金をいただけるのです。

したがって、HEBも私たちも同じだ
と神は言います。

「どちらの場合も－－
HEBの活動も、人間の活動も－－
結果は同じだ。
エネルギーの交換だよ。
あるかたちのエネルギーが、
べつのかたちに変わる。」
（p.266）

つまり、私たちの活動の本質とは、
「エネルギーの交換」なのですね。

「それから、なぜ、それが起こるか、だね。
なぜ、
エネルギーの交換が起こるかを理解すれば、
どうすれば決して暴力を使わすに
それを引き起こせるかも理解できるだろう。」
（p.266）

まずは、やっていることはすべて
「エネルギーの交換」だと理解すること。

そして次は、
なぜ「エネルギーの交換」が起こるかを
知ることが重要なのです。

そして神は、
その「なぜ」に答えます。

「愛だ。
エネルギーをあるところまで
積み重ね高めていくと、
あなたがたの言葉で「愛」と呼ぶ感情が
エネルギー粒子のひとつひとつを
磁化して混じり合い、交換が生まれる。」
（p.266）

愛によって「エネルギーの交換」が起こる。

これが「助ける」ということであり、
為に生きるということなのでしょう。

それを今の私たちは、
暴力によって成し遂げようとしています。

「愛」の結果として起こることに執着し、
結果だけを手に入れようとするからです。

今、私たちにとって重要なのは、
暴力を廃して愛を思い出すことです。

そこで神は、次のように言います。

「そう、そしてその方式の鍵、
効果的に実践する最も速くて力強い方法は、
「分離」というあなたの思考の牢獄から、
ついにあなた自身を解放することだ。
あなたがたは何からも分離してはいない。
お互いからも、どんなかたちの生命からも、
そして神からも。」
（p.267）

「だから、要約するとこうなるね。

－－分離という考えのすべてを解き放って、
　　暴力をなくし、愛を思い出すこと。」
（p.267）

私たちが目覚めて
一体であることを思い出せば、
暴力から愛へと立ち戻ることができます。

その意識の変化は、
自分の中で行うべきことなのです。

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