すべてはひとつのもの 【総集編】

すべてはひとつのもの 【総集編】

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

前回までで、
本を丸一冊解説したことになります。

今回は、その要点をギュッと圧縮して、
解説したいと思います。

「神との対話」の主要なポイントは、
何と言ってもここにあります。

「まずはじめにあったのは、
「存在のすべて」、それだけだった。
ほかには何もなかった。」
(p.39)

これが、私が
「すべては「ひとつのもの」だ」
と言っていることなのです。

この世に存在しているのは、
たった1つの生命です。

これを「ワンネス」という言葉で
表現する人もいます。

すべてが「ひとつのもの」である
ということを納得すれば、
この本で書かれていることが理解できます。

それくらい重要な概念だと思っています。

たとえば、
「ひとつのもの」でありながら、
どうしてこの世は相対的なのか
という疑問を考えてみましょう。

本質的に「ひとつのもの」であるのに、
この世は相対的になっている。

これは太極から陰陽が生まれるという
中国の古来の考え方にも通じます。

その理由を、
神とサタンが争っていると説明するのは
物語としては面白くても
論理的には幼稚です。

それなら二元論になってしまいます。

本質的に「ひとつのもの」であるのに、
そこに抵抗勢力が現れるというのが、
もうすでに論理矛盾ですから。

その点、この本の説明は秀逸です。

これまで、このような考え方には
出合ったことがありませんでした。

「すばらしいというのは、
どんな感じなのか、知りたがった。
だが、それは不可能だった。
なぜなら、
「すばらしい」という言葉そのものが
相対的なものだったから。
「存在のすべて」は、すばらしくないとは
どういうことかわからなければ、
すばらしいとはどんなものかを
知ることができなかった。
否定があってはじめて、肯定があるからだ。」
(p.39 – 40)

つまり、「ひとつのもの」のままでは、
体験的に知ることができないのです。

ですから自らを分割して、
相対的な世界を創ったと言います。

したがって、私たちの人生の目的は、
「体験すること」になります。

体験を通じて、
自分自身を創造することです。

「存在のすべて」は創造者ですから、
私たちもまた創造者なのです。

創造者にできることは、
創造することだけです。

したがって私たちは、
意識しているかどうかに関わらず、
自分の人生を創造していると言います。

これが「引き寄せの法則」です。

呼び名は何であれ、
自分の思考によって人生を創造する。

それが私たちが行っていることです。

私たちはこの世で生きることで、
どこへ向かっているのでしょうか?

「あなたの魂は最高の感情を求めている。
完璧な愛を体験したい、
完璧な愛でありたいと願っている。
魂は完璧な愛であり、
自分がそうであることを知っている。
だが、
「知っている以上のこと」を求めている。
完璧な愛を体験している魂に
なりたがっている。
もちろん、
あなたがたは神になりたがっている!
ほかに、何をめざしているというのか?」
(p.116)

私たちは、
神からもっとも遠いものから始まって、
少しずつ神に近づいています。

なぜなら、
神とは「存在のすべて」であり、
それをすべて体験的に知ることが
この世を創造した目的だからです。

したがって、
私たちが神に近づくのは約束された道であり、
単にプロセスだと言っています。

神に到達しないことはあり得ないのです。

このことから、
この世が学校だとか、
魂の修業の場だという考え方が、
間違っていることがわかります。

学校や修業の場なら、
合格しない可能性が出てくるからです。

神は私たちに試験を課し、
不合格者を地獄へ落とすようなことは
なさらないのです。

もし、
そういうことをするのが神だとすると、
神は愛だという考え方と矛盾します。

愛は無条件ですから、
試験の結果でどうこうすることは
条件をつけることになるからです。

私たちの人生が、
単に体験的に知るためであり、
進化成長がプロセスであるとするなら、
安心していれば良いことになります。

悪いことは起きるはずがないのですから。

「このゲームに負けることはない、
そういうことだ。間違うことはない。
それは計画に入っていない。」
(p.121)

私たちはそのことがわからないために、
不安になって自分で苦しんでいました。

でも、このことがわかったなら、
不安になる必要はどこにもないのです。

「安心している」とは、
「不安を捨てる」ということでもあります。

「不安」とは「愛」の対極ですから、
「安心している」とは、
「愛にとどまる」ということになります。

私たちの本質は「ひとつのもの」です。

それは神、生命、愛、自由、無制限、永遠
などと呼び替えられると言っています。

つまり私たちは、
「愛」そのものでもあるのです。

しかし、
愛であることを忘れているから、
不安に支配されます。

その不安に支配された状態から、
徐々に愛に戻って行く。

それが私たちの
進化成長のプロセスです。

したがって、
できる範囲で「安心している」ことで、
進化成長が早まると言えるでしょう。

これまで私たちは、
無意識に生きてきました。

上手く行ったり行かなかったり、
その時々で考え方を変えてきました。

出来事に翻弄されてきたのです。

この本で神は、
意識的に生きるよう勧めています。

「つまり、
そのゲームしか行われていないからだ。
ほかには何もない。
あなたにできることはほかには何もない。」
(p.211)

「問題は、それを意識的にするか、
無意識のうちにするかということだけだ。」
(p.211)

どうせこの世で生きるしかないのです。

そのゲームしか行われていないのですから。

それなら、
無意識に翻弄されて生きるのではなく、
意識的に自分で創造する生き方をした方が
良くはないかと神は言うのです。

すべてが「ひとつのもの」であるなら、
私たちはこの世でゲームをしているのです。

ゲームは楽しいものです。

ですから、
ゲームを楽しめば良いのです。

【お知らせ】

今回で1冊目の
「神との対話」の解説は終わりです。

次回からは2冊目の
「神との対話2」の解説を始めます。

開始は1週間後くらいを予定していますので、
しばらくお待ちください。

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幸せ実践塾・塾長

赤木篤 (あかき・あつし)


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「傷ついた心を癒して幸せになる!
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