特別な人はいない
- 2018.04.30
- 神との対話③
こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。
「神との対話3」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。
今回は第13章の6回目になります。
前回は、進化した社会では
結婚もビジネスもないという話でした。
特に結婚という制度について、
人間の本性に反するという観点で
制度が役に立たないという話をしました。
今回はその続きです。
「結婚という制度は、
安全を保障しようとする試みだ。」
(p.275)
「お互いの行動を律しようとする
人工的な社会制度だ。」
(p.275)
無制限であり自由だという人の本性を
踏みにじっているのです。
そうやってまで得たいものは
いったい何でしょうか?
結婚というのは、
究極的な愛の宣言だと思われていました。
しかし、実態は違ってきたようです。
「できあがったのは、
究極的な不安の宣言だ。」
(p.275)
「愛」の対極が「不安」です。
不安が動機だから、
安全保障を求めて結婚するのです。
そして、不安が動機である以上、
それを表現した現実になってしまうのです。
つまり、愛とはかけ離れたものになる
ということです。
「結婚は
「いまの状態」が永遠であることを
保証しようとする努力だ。
保証がいらなければ、結婚も必要ない。」
(p.276)
不安だから安全を求め、
「いまの状態」の保証を欲したのです。
「その保証をあなたがたは何に使うか?
第一に、安全を保障する手段として使う
(自分自身のなかに安全を求めるかわりに)。
第二に、
その保証が永遠に続きそうもないと、
相手を罰する手段として使う。
いまでは、結婚の約束が破られると
裁判が起こされるね。」
(p.276)
私たちは結婚という制度によって、
自分の安全(経済的な安定も)を
保障する手段として考えています。
そして、その約束が守られなければ、
相手を罰するという手段を用いることで、
約束の履行を保証しようとしています。
このように、不安を動機として、
結婚という制度が作られていることは
明らかと言えるでしょう。
「結婚はまた、
お互いへいだくような感情を
決して他人にはもたない
と保証しようとする試みでもある。」
(p.276)
つまり、不貞の禁止です。
セクシャルな関係を持つのは、
結婚のパートナーだけだという約束。
その約束をすることで、
自分が特別な存在であることを
保証しようとしています。
「最後に、いまのあなたがたの結婚は、
「この関係はとくべつだ。
わたしはこの関係をほかのすべての上に置く」
と宣言することだ。」
(p.276)
結婚という関係は、
他のどんな関係よりも上位にある。
そういう特別な関係であり、
パートナーは特別な存在だと宣言する。
それが、今の結婚という制度だ
と神は指摘します。
そして、そういう制度だからこそ、
マスターと呼ばれる人たちは結婚しないのだ
と神は言います。
それは、今の結婚という仕組みに対して、
誠実に従うことができないからだと。
「つまり、
ひとりの人間がほかの誰よりもとくべつだ
とは言えないからだよ。
<マスター>はそんなことは言わない。
神もそんなことは言わない。」
(p.277)
誰かと誰かを比較して、
どちらかをより特別だとする。
そういう考え方は、
マスターや神の考え方ではないのですね。
「あなたがたは、
神が「選ばれた民」に「約束」をした、
神と神に愛された人びとの盟約はとくべつだ、
と言う。
だが、神なら、決してそんな約束はしない。」
(p.277)
たしかに、ユダヤ教から始まる一神教には、
選民思想というのがありますね。
「あなたがたは、
神が誰かをとくに愛することはない
という考えに耐えられない。
だから、
神が特定の理由で特定の人びとだけを愛する
というフィクションを創り出した。
そのフィクションを、
あなたがたは宗教と呼ぶ。
わたしならそれを冒涜(ぼうとく)と呼ぶね。」
(p.277)
神は、明確に選民思想を否定します。
「あなたがたは自分の不安を正当化し、
お互いへの狂気のような態度を
合理化するために、
神の言葉をねじ曲げてきた。
あなたがたは、
神の名においてお互いを制約し、
傷つけ、殺しあう。」
(p.278)
私たちは、
自分の不安を正当化するために
神の言葉を捻じ曲げてきた
と神は言います。
その結果が、互いに制約し合い、
傷つけ合い、殺し合っている現状なのです。
「そう、あなたがたは
何世紀もわたしの名を振りかざし、
神の旗を掲げ、
十字架を抱いて戦場に赴いてきた。
すべて、
わたしがある人びとを他より愛している、
それを証明するために殺せと言う
とあかしだてるためだった。
だが、いいか。
わたしの愛は無制限で、無条件なのだ。」
(p.278)
中世の十字軍に限りませんが、
神が異民族を殺せと言ったとして、
戦争を起こしてきました。
神が味方だから自分たちは正義だと、
兵士を鼓舞してきました。
しかし、神が
どちらかに味方するなどということは
あり得ません。
すべて私たちが
勝手にでっち上げたことなのです。
「あなたがたは
疎外をもとに文化を創り出した。
だが、神の文化は包含をもとにしている。」
(p.278)
神は、別け隔てをしません。
神の王国には、すべてが招かれます。
誰かを特別視したりしません。
私たちはすべて同じもの、
ただひとつの存在なのです。
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赤木篤 (あかき・あつし)
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