公平と平等の違い
- 2018.05.02
- 神との対話③
こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。
「神との対話3」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。
今回は第13章の8回目になります。
前回は、
私たちの人為的な制度が上手くいかないのは
神話のせいだという話でした。
その神話には2つあり、
第一の神話は原罪があるということで、
第二の神話はそこから導かれるもので、
「適者生存」と「生存本能」でした。
今回はその続きです。
神が指摘しているのは、
「適者生存」や「生存本能」という
当然「正しい」と思える価値観です。
「それのどこが問題?」
と言いたくなるのではないでしょうか。
しかし神は、
それは私たちの本性とは違うと言います。
「だが、あなたがたの「基本的な本能」は
生存ではなくて公平であり、
ひとつになることであり、愛だ。
それが
すべての知覚ある存在の基本的な本能だ。
細胞に記憶されている本来の性質だ。」
(p.282)
自分が生き延びることよりも
公平や一体性、そして愛が
私たちの本性だと言うのです。
このことをさらに説明します。
「「基本的な本能」が「生存」にあるなら、
そして、基本的な性質が「悪」なら、
転落しそうな子供や溺れかけたひとを
本能的に助けたりはしないだろう。
ところが本能のままに行動するときは、
どうしようかと考えない。
たとえ、自分の身が危うくなっても助ける。
したがって、
あなたがたの「基本的」な本能が
「生存」でないことも明らかだ。」
(p.282)
孟子は、惻隠の情と表現しています。
井戸に子どもが落ちそうになったら、
助けたら得をするとか考えるまでもなく
子どもを助けようとするのだと。
子どもが襲われたら、
身を挺してでも助けるのが親心です。
自分の生存など考えてはいません。
「それは愛する自分の子だからでしょう?
他の人とは違いますよ。」
そう思われるかもしれません。
しかし、そのことがすでに、
私たちの本性は愛であることを語っています。
愛であれば、自分の生存を脇に置いて、
他の人(自分の子)を助けようとします。
あとは
その対象を広げていけば良いだけです。
次に公平について説明します。
「社会的な面で言えば、
「公平」と「平等」との違いを
理解することが重要だ。」
(p.282)
私たちは、公平も平等も
時として同じように扱ってしまいがちです。
しかし神は、
公平と平等は違うと言います。
なぜなら、平等であろうとすることは、
私たちの本性でないばかりか
真逆だからです。
「同一性よりも独自性を表現する。
それが生きとし生けるものの
基本的な本能だ。」
(p.282)
平等は、得てして同一性を追求します。
しかし同一性は、
私たちの本性である独自性に反します。
「最高の目的とは、
新たな真の自分を再創造していく機会を
得るということだ。
必要なのは機会の平等で、
現実の平等ではない。
それが公平ということだ。」
(p.283)
公平とは、機会の平等ということ。
結果の同一性ではないのです。
日本では、
まさに平等を目指している部分があります。
均一性と言うべきかもしれませんが。
その社会標準から外れると
実に暮らしにくい社会になっています。
そのため、
自分を偽って社会標準に合わせようとし、
苦しむ人が多いのです。
「では、
機会の自由は何によって創り出されるか。
社会がすべてのひとに
基本的な暮らしを保証し、
誰もが生存ではなく
自分の成長と自己の創造を
追求しつつ生きられる。そんなシステムだ。
言い換えれば、
生存を保証する真のシステム
(生命と呼ばれる)を模倣したシステムだね。
悟りを開いた社会では
自己の生存は問題ではないから、
すべてにとって充分なほど豊かなのに
ひとりを苦しませるようなことはない。
そういう社会では、
自分の利益と互いの最善の利益は
同じなのだ。」
(p.283)
機会の自由を保証するには、
生存が保障されなくてはなりません。
「生命」は生存が保障されているので、
「自由」でもあるのです。
それを模倣したシステムなら、
まずは最低限度の生存の保障をすること。
そうすれば、
恐れずに挑戦することが可能になります。
このことで思い出すのは、
日本国憲法第25条です。
生存権を示した条項ですが、
このようになっています。
「すべて国民は、
健康で文化的な最低限度の生活を
営む権利を有する」
「国は、すべての生活部面について、
社会福祉、社会保障及び公衆衛生の
向上及び増進に努めなければならない」
セーフティネットと言われますが、
この健康で文化的な最低限の生活を
本当に保障しているでしょうか?
生活保護という制度はありますが、
これは本当に機能しているでしょうか?
私が得ている情報では、
とても機能しているとは言えません。
関心のある方は、
ぜひこちらもご覧ください。
「健康で文化的な最低限度の生活」
http://4awasejsn.seesaa.net/article/430688467.html
「すぐそばにある「貧困」」
http://4awasejsn.seesaa.net/article/430936943.html
日本のセーフティネットの現状が
透けて見えると思います。
神は、悟りを開いた社会においては
自己の生存は問題ではないと言います。
したがって、不安から
何かを余分に確保するという必要は
ないのです。
いつでも手に入るとわかっていれば、
それを簡単に手放せるでしょう。
そして、自分と他者は別々ではなく、
一体だという認識がありますから、
自己の利益と全体の利益は一致します。
他者を犠牲にして自己を利するという考えは
持ち得ません。
もし、神話が変わるなら、
このように現実も変わるだろう
と神は言っています。
今こそ、
神話への認識を改めるときである。
そう神は示しているのです。
ところで、
このような一神教の神話を持たない日本人は、
どう考えればよいのでしょう?
東日本大震災の時、
被災しながらも順番を守って配給を受け、
少ない物を分かち合う日本人の姿が
世界に報道されました。
どうして日本人はこんなにも
高い道徳性を維持しているのか?
世界中が驚嘆したのです。
私は、おそらくこれは、
神話の違いによるものではないか
と考えています。
戦後、GHQの政策によって
神話教育が廃止されました。
自虐史観を植え付けられました。
それでも日本人には、
DNAに染み込んだ神話が残っていたのです。
今こそ、
日本の神話を見直すべき時ではないか
と思っています。
そうすることで、
日本人としての徳性がさらに高まって、
手本となり、
世界を変える力になれると思うのです。
博多の歴女こと白駒妃登美さんは、
日本の神話を復活させるため
古事記の講座なども開かれています。
興味のある方は、ご覧になってください。
「ことほぎ」
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