十戒はないということ　【総集編】

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

すでに全体の解説が終わっていますが、
私が「これはすごい！」と感じた点を
ピックアップして解説したいと思います。

今日はその3回目です。

「モーゼの十戒」というのを
聞いたことがあると思います。

「汝（なんじ）殺すことなかれ」など、
10個の戒めです。

これが刻まれた石版を、
モーゼは神から受け取ります。

エジプトの奴隷生活から逃れて、
約束されたカナンの地を目指す
イスラエル（ユダヤ）の人々は、
モーゼに従ってこの十戒を
守ることを誓います。

これが、
旧約聖書に書かれている物語です。

この「十戒」が、
実は嘘だったということが、
「神との対話」に書かれています。

このことは、
すでに通常の解説メルマガに書いています。

「十戒はない」
http://kamitai.kekkon-4awase.com/2017/08/08/post-92/

ここを読めばわかるように、
あれは「戒め」ではなく「言質」だ
と言っていますよね。

これもまた、
私にとってはとても驚くべき内容でした。

「戒め」というのは、
「これをせよ」「あれをするな」という
規制のことです。

しかし、一方で規制をしておきながら、
もう一方で「あなた方は自由だ」と言うのは
矛盾です。

考えてみればおかしいと気づくはずですが、
ずっと騙されていましたよ。（笑）

「神との対話」では、
最初からこう言っています。

「神の世界では、なになにを「せよ」とか
「してはならない」とは言わない。
したいことをしなさい。」
（p.58）

つまり神は、
自由にしてよいと言っているのです。

そのことからすれば、
「十戒」が間違っているということは
容易に想像できます。

しかし、
単に「あれはなかった」と言うのではなく、
「言質」だったと説明しているところが、
私はすごいなぁと思うのです。

出来事を完全に否定すると、
ではあれは何だったのか？
ということになります。

出来事そのものは否定せず、
受け止め方が少し違ったのだと説明すれば、
受け入れやすくなるでしょう。

「言質」というのは、
神が我々に約束したことです。

ここには、こんなふうに書かれています。

「そして、あることを約束し、言質を与えた。
前にも話したように、あなたがたがわたしと
ひとつになる時がきたときはどうなるか、
という約束だ。」
（p.130）

つまり、私たちが迷わないように
道標を置いてくれたのです。

それが、
この「十戒」に書かれた兆候です。

この兆候が現れた時は、
間違いなく神への道を進んでいる、
もう少しで神と一体化できるレベルに来た
と確認できるのです。

他でニール氏が言っていますが、
あの「十戒」の解釈は、
神学的には真新しいものだったそうです。

こういうところが、
単に昔から言われてきたことの
寄せ集めだけではないな、
と感じる点なのです。

「十戒」というのは、
ある意味で宗教の象徴でもあります。

戒めのない宗教はありませんから。

そしてそれは宗教だけに限らず、
ほとんどの集団に戒めがあります。

「十戒」と似ていますが、
会津藩の「什の掟（じゅうのおきて）」は
有名ですよね。

これも、年長者の言うことに背くななど、
10個の戒めからなっています。

そして最後がすごいのですが、
「ならぬものはならぬのです」
と有無も言わさず押し付けます。

こういう育てられ方をしたら、
人間はどうなるでしょうね？

これは何とも言えませんが、
おそらく自分で判断することを
やめてしまうだろうと思います。

だって、なぜ悪いのかを
自分で判断してはいけないのですから。

そしてそれでは、
私たちの人生の目的が果たせません。

人生の目的は経験することです。

自分の経験に基づいて、
新たな自分を創造することですから。

したがって、自由な私たちには、
他人から規制されることは不要なのです。

でもそうすると、
世の中が大変なことになってしまう。

私たちは、そういう不安を持っています。

それに対して、神はこう言っています。

「不安でなければ正しい者にならず、
正しいことをしないのか？
おどかされなければ、
「善良」にならないのか？」
（p.62）

よく言われるように、
私たち人間には「良心」があります。

なぜあるのかはわかりませんが、
私たちを導く本能的なものです。

これがまさに、
「神でない存在」から「神」に至るように
私たちを導く灯明になっているのです。

そして心の声にしたがって生きれば、
いつか自然と十戒にしたがった生き方を
するようになります。

その時、
神と一体化の時が近づいたことを
わたしたちは悟るのです。

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赤木篤　（あかき・あつし）

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