もし神が人を利用するとしたら

もし神が人を利用するとしたら

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との友情・上下」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第10章の2回目です。

この章では、最初は偶然はない
というような話が続きますが、
途中から、神と友情を結ぶための
「七つのステップ」の5番目、
「神を利用すること」について
書かれています。

前回は、起こることに偶然はなく、
完璧だという話でした。

ですから、
罪悪感を抱かずに前進するようにと。

今回はその続きです。

神は、
罪悪感は本来の人生の目的を損なうとして、
次のように語ります。

「人生の目的は、真の自分についての、
最も偉大なヴィジョンの
最も壮大なヴァージョンに向かって、
毎瞬、次つぎに新しく
自分を再創造することだ。
そのとき、わたしも一緒に創造している。
あなたがどこへ行こうとしているか、
自分のために
どんな道を用意しているかを見て、
あなたが必要とする経験ができ、
必要とする創造ができるように
道具(ツール)を与えている。
すべては、
あなたとわたしが共同で呼び寄せている。」
(上 p.262)

人生の目的は、
より本当の自分を体験していくことです。

そうやって自分自身を再創造しています。

その創造は、
私たちと神との共同作業だと言うのですね。

では、誰の意志で行っているのでしょう?

私の意志か? それとも神か?

神はこう言います。

「いいかね、それは「聖なる意志」だ。
いつも、このことを忘れずにいなさい。
あなたの意志でもありわたしの意志は、
聖なる意志だ。」
(上 p.262)

このことは、前の本にもありました。

「わたしたちがすることはすべて、
お互いが共同して行っている。
わたしたちは、協力して現実を創造している。
あなたが妊娠中絶するなら、
わたしたちが中絶しているのだ。
あなたの意思はわたしの意志だ。」
(「神との対話3」 p.305)

私たちの意志は神の意志です。

ただし、
神の意志は私たちの意志ではない、
という話もありましたね。

ここでニール氏は、
自分が神を利用しているという話があって、
その時、ショックを受けたと言います。

この話は、以前の本には載っていません。

ニール氏は、
神から使われることはあっても、
神を使うことは信じられないと言うのです。

神は、それが自分の流儀だと言います。

そして、そのことが理解できない理由を、
次のように説明します。

「あなたが
うまく理解できない理由のひとつは、
この対話がべつべつだという
パラダイムのうえに成り立っているからだ。
つまり、あなたとわたしは
べつべつだという前提で話をしている。」
(上 p.263)

たしかに、
どうしても別々という感覚はあります。

そして神が主であり、
自分が従だと思いがちです。

ただ、
私たちが抱く別々だという概念で話すと
役立つかもしれないとして、
神は説明を続けます。

もし、神が私たちを使っているとすれば、
どうしてこの世はこのようなのか
と考えてみればいいと。

ですから、
神が私たちを使っているのではなく、
私たちが神を使っているのです。

この世は、
私たちが思っている通りの世界であり、
神が願う世界ではないのです。

「あなたがたのまわりの世界は、
あなたがたが考えているとおりの世界なのだ。
あなたがたが考えている世界とは、
いま、まわりに見える世界だ。
あなたが考えている人生とは、
いま、あなたが見ている人生だ。」
(上 p.264)

「こんな世界を創造するのがわたしの目的だ
なんてことがありうるだろうか?
もちろん、そうではない--
ただし--わたしの目的が、
あなたがたが選択した世界を
創造させることにあるのなら、話はべつだ。」
(上 p.265)

もし、神の目的が後者なら、
神は私たちを使っていると同時に、
私たちが神を使っていることになります。

だから、共同作業なのですね。

では、私たちが
今の現実(幻想)を変えたければ、
どうすればいいのでしょうか?

「頭のなかにある
世界についての思いを変えなさい。」
(上 p.266)

「それについて、
どう考えようとしているかを考えなさい。
すばらしいことを考えなさい。
すぐれた時について、
栄光のヴィジョンについて、
愛の表現について、考えなさい。」
(上 p.266)

これも、前から言われている通りですね。

創造は思考によって行われます。

現実(幻想)に反応するのではなく、
自分の意志で思考を選ぶのです。

そうやって私たちは、
自分の意志で神を利用します。

「神はプロセスだ。
わたしがわたしであるというプロセスだ。
あなたが人生と呼ぶプロセスだ。
あなたは、わたしを使わないではいられない。
ただ、それを知らないでいるだけだ。」
(上 p.266)

神に対する認識を変えると、
別の見方ができるかもしれませんね。

神の意図は、
私たちが自由に自分の世界を創造すること。

それがたとえどんな世界であったとしても、
神の意図としては間違っていないのです。

しかし神は、
一定のプロセスとして創造の仕組みを
提供しているだけと考えることもできます。

そうであれば、
それをどう利用するかは私たちの自由です。

自分たちに都合が良いように利用し、
そういう世界を創造すれば良いだけなのです。

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