精神的仕組みを見直すこと

精神的仕組みを見直すこと

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「新しき啓示」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第20章の1回目です。

私たちは、わかっていながら同じことを
繰り返してしまいがちです。

私などはまさにそうで、
何度も何度も失恋を繰り返しました。

同じような体験を繰り返しても
なかなか自分を改められません。

最後に手酷い目にあって、
やっと目が覚めたのが私です。

これと同じようなことが、
多くの人に言えると思います。

だから争いは暴力沙汰に発展します。

国同士の争いは戦争に発展します。

神は、すでにもう多くの人が
「もうたくさんだ」と思っているが、
今までのふるまいをやめる方法が
わからないだけだと言います。

それはすでに言ってきたことですが、
改めて示します。

「死と破壊を止めるには、間違った信念と、
間違った信念のまわりに築いてきた
精神的仕組みを捨てればいい。」
(p.262)

古い信念を捨てて、
新しい信念を受け入れることが
重要なのですね。

間違った信念というのは、
これまで説明してきたように
「神についての五つの誤解」と
「生命/人生についての五つの誤解」です。

では、
「間違った信念のまわりに築いてきた
精神的仕組み」というのは何でしょうか?

神はそれを、
「精神的、哲学的、政治的、経済的な概念」
だとして、次のように言います。

「あなたがたの多くは、
この社会的なしきたりを生み出した
精神的仕組みを、
人間の価値体系のなかで
いちばん重要な価値のあるものと考えている。
じつは、それが
いちばん有害なものかもしれないのに。」
(p.263)

具体的には、
たとえば「倫理」もそうだと言います。

これは、すでに説明されたことです。

間違った信念に基づいて創られた
精神的な仕組みによっては、
人生は上手くいきません。

ただ、それは間違っているのではなく、
上手くいかないのだと神は言います。

「わたしは、あなたがたのやり方では
人生はうまくいかない、と言っている。
ともに平和に仲よく幸せに暮らしたい
と望むなら、それではうまくいかないよ。」
(p.266)

私たちは、この精神的な仕組みによって、
本来の目指すところとは違う方向に
進みがちなのですね。

神はここで、その実例をいくつか挙げます。

たとえば、ゲイの子どもは家族じゃない
と言う親は倫理的にどうでしょう?

信条や人種の違う相手と結婚した息子を
叱責する父親はどうでしょう?

こういうのは倫理的な判断に基づいて
行われるのだと神は言います。

「だから、
人びとが倫理を無視したときではなくて、
倫理を重視しすぎたときに、
めんどうなことになるのだよ。」
(p.268)

愛はすべてを包もうとするのに、
倫理は拒否せよと命じます。

そこで、相手を拒否すること、
強制することが愛だとして、
自分を騙そうとするのです。

「この数十年、
あなたがたが経験してきた問題は、
倫理が変遷したから起こったのではなくて、
倫理が変遷しなかったから--
ときには何千年も変わらないままだから
起こったのだよ。
もう一度言うが、倫理とは、
ものごとのあり方についての考え、
神と生命/人生に関するあなたがたの
信念にもとづけばどうあるべきか、
という考えにすぎない。
それは考えであって、
それ以上でもそれ以下でもない。」
(p.269)

単に「考え」であって、
絶対的な規則ではないのです。

もちろん神の考えでもありません。

それなのに、
時代に即して変えることもせず、
不都合になったにも関わらず
守ろうとしています。

だから、私たちのために役立たないのです。

私たちは時にそれを、
「伝統」と呼んで守ろうとします。

しかし、
悪気があってそうしているのではない
と神は言います。

「精神的仕組みはみんな、
生命/人生を支える原理を明らかにし、
表現しようという
まじめな精神的な試みの現れだ。
だが、表現しようとする原理よりも
精神的仕組みのほうによけいに関心を注ぐと、
「厄介なはめ」におちいる。」
(p.270)

ちょっとわかりにくい言い方ですね。

簡単に言えば、
目的を忘れて手段にこだわってしまうと
大変なことになる、ということでしょうか。

その目的というのは、
生命/人生を支える原理を明らかにし、
表現することです。

では、その「生命/人生を支える原理」とは
どういうものでしょうか?

「すべての存在の陰には
「基本的な生命/人生の原理」がある。」
(p.271)

「だが、いくら努力しても、
その原理の核心に近づくことも、
本質を取り出すこともできない。」
(p.271)

私たちはすでに知っていることで、
細胞レベルで覚えていることが
その原理だと神は言います。

しかし、
これまで説明した10の誤解が原因で、
知ることができないのです。

「人間が、
生命/人生のほんとうの原理にしたがって
生きたいと思っていないわけではない。
ただ、
その原理が何なのかわかるはずがない、
という信念でくもらせているから、
そういう生き方が不可能なだけだ。」
(p.271)

知ることができないと信じているので、
知ることができないでいるのです。

本当はわかっているにも関わらず。

では、私たちは、
本当はどう生きようとしているのでしょう?

その原理とは、どんなものなのでしょうか?

この話は、次回に続きます。

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