第九の新しき啓示

第九の新しき啓示

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「新しき啓示」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第27章の1回目です。

前回、行動で自分を変えるのではなく、
決断であり方を選ぶ方が簡単で速い
と言いました。

そうやってまず自分が変われば、
他人や世界に影響を与えられるのだと。

章は変わりましたが、
今回はその続きになります。

望むあり方を選択するだけで
そうなれるというのが神の説明でした。

しかし、そう簡単になれるでしょうか?

「安らか」であろうと思っても、
批判されると傷ついたり、怒ったりと
反応してしまいがちです。

その疑問に対して神は、
次のように答えます。

「最も影響力のある
地上の<マスター>たちは、
簡単だと教えてくれているよ。」
(p.378)

「霊的(スピリチュアル)な指導者の多くは、
真の自分を決めてそのあり方を実践すること、
それが内なる自分と外の世界を創造し、
影響を与えるいちばんの近道だ
と教えてくれている。」
(p.378)

つまり昔から、
こういうことが説かれているのですね。

それなのに多くの人は、
本気でやってみようとせずに
自分にはできないと諦めている
と神は言います。

「自分自身の生命/人生の主権は
自分にあると主張し、
神はその力を、もちろんその権威も
与えてくれたと信じることだ。
わたしの見るところ、多くの人間は、
自分自身のなかに神性の智恵がある
と信じることを怖がっている。」
(p.378 – 379)

自分が神のようなものだと信じられないから、
そのように生きられると思えないのです。

そしてその理由を次のように説明します。

「わたしの見るところ、
その恐怖と罪悪感が人類の最大の敵だね。」
(p.379)

この言葉は、以前の本にもありました。

「人生の結果が不確かだと思っている。
究極の結果が不確かだと思うから、
あなたの最大の敵が生まれる。不安だ。
結果に確信がもてないから、創造者を疑う。
神を疑う。神を疑えば、
不安と罪悪感をいだいて生きることになる。」
(「神との対話」p.29)

「人間の唯一の敵は、罪悪感と不安だよ。」
(「神との対話3」p.19)

自分が神のようなものだと考えると、
恐れ多いと感じる。

自分は罪深い自分だ
と罪悪感を感じているからです。

私たちは、
いったい何を恐れているのでしょう?

神は、
まずは神自身を恐れていると言います。

そして死を恐れていると。

死を恐れるあまり、生を恐れているのだと。

だから死を恐れない者に、
自分の生を差し出してしまいます。

テロや戦争のことです。

しかし、
この状態は永遠には続けられません。

そこで神は次のように言います。

「恐怖を指導原理として、
あなたがたの世界を
維持していくことはできない。
愛が、指導原理にならなくてはいけない。」
(p.379)

恐怖による支配は、いずれ破綻します。

だから世界が破壊される前に、
愛による支配に変える必要があるのです。

そのためにはどうすればいいのでしょうか?

神は同じことを説明します。

「だからこそ、
平和に仲よく暮らしたいなら、
信念のレベルで世界を変えなければならない、
と言っている。
一時にひとりずつ。まず、あなた自身から。」
(p.380)

まずは自分から、
死は幻想だと見抜いて、
恐怖(不安)から愛へと移行することです。

そこで神は、また新しき啓示を説きます。

「これが”第九の新しき啓示”だ。
あなたがたが死ぬことはありえず、
永遠の地獄に落ちることも、決してない。」
(p.380)

死も地獄も幻想です。

私たちは永遠に生きる存在なのです。

「そして、あなたがたがこれを
自分の真実として生きようと決めたとき、
すべてが変わるだろう。」
(p.380)

この新しき啓示を受け入れたなら、
すべてが変わるのです。

ただ、既存の宗教でも、
魂は永遠だということを言っています。

神は、
その場合でも地獄の恐怖を与えている
と指摘します。

宗教は、報酬と懲罰システムを
神に適用しているのです。

「報酬と懲罰は、
適応性という、生命/人生の原理を
表現しようとする人間の試みだ。
人間は神の要求と考えたものに
自分たちの行動を適応させるために、
「報酬」と「懲罰」を創り出した。」
(p.381)

適応性の表現ですが、
神と生命/人生についての誤解によって
ゆがめられたものになったのです。

報酬(アメ)と懲罰(ムチ)で、
他人を強制しようとする人は大勢います。

しかし一方で、
愛を基盤に生きようとする人もいます。

神は、
この本の読者もその1人かもしれないし、
少なくともそれを目指していると言います。

そうでなければ、
この本を手にすることは
なかったはずだからです。

そして、次のように言います。

「あなたがたに人類は感謝することだろう。
あなたがたに人類の希望が託されている。
あなたがたのなかに、
人類の最高のヴィジョンがある。」
(p.382)

人類の救済は、
まず自らを救済する人たちによって
成し遂げられます。

そしてこの本の読者は、
その中の1人なのですね。

神は、第九の新しき啓示を、
そういう人たちのためにもたらした
と言います。

そして、意味を取り違えないようにと、
それを繰り返します。

「あなたがたが死ぬことはありえず、
永遠の地獄に落ちることも、決してない。」
(p.382)

「これを通じて、あなたがたの
自由と真の自分への動きが始まる。
あなたがたが身体ではなく、
あなたがたであるものは
決して死なないことを理解すれば--
批判がましく、怒りっぽく、
復讐心の強い神によって糾弾されることも
決してないことを理解すれば--
そのとき、
幸せな生存に対するあなたがたの
生涯の不安は、終わるだろう。」
(p.382 – 383)

この第九の新しき啓示を受け入れれば、
私たちの幸せな生存に対する不安が
消えると神は言います。

完全な安心の中に生きられるのです。

私は、この「幸せ実践塾」の教えの中で、
もっとも重要なものを
「安心していること」だと考えています。

何があっても絶対に大丈夫だという安心感。

それが、大きな悟りだと思うのです。

「それらの不安がなくなれば、
あなたがたは完全に変わり、
世界ともまったく新しいやり方で
かかわりあうことになるだろう。
あなたがたは文字どおり、
新しい人間になるだろう。
ごく自然に、
新しい霊性(スピリチュアル)を
生きるだろう。
そして、
非常に自然に新しい社会を生み出すだろう。
あなたがたは、生命/人生や
ほかの人びとに対する新しい見方に、
新しい対応のしかたに、
わくわくするだろう。」
(p.383)

何があっても安心していられれば、
どうして互いに傷つけ合い、
殺し合おうとするでしょうか?

安心していられれば、
容易に愛でいられるのです。

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