私たちは人類の希望だ

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「明日の神」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第12章の1回目です。

ニール氏は、
神が「存在のすべて」であり、
神と離ればなれでないことは
知っていると言います。

ただ、神はあちらにいると考えた方が、
話しかけたり助けを求めたりできて、
役立つ場合もあるのだと。

それに対して神は、次のように言います。

「それが良い工夫である場合もあるから、
役に立つなら利用しなさい。
それは「小さな自分」が
「大きな自分」と交流する方法だね。」
（p.178）

固定観念に振り回されるのではなく、
役立つ方法を採用すればいいのですね。

もちろん、真実を忘れないでおく
ということが前提ではありますが。

前に、
幻想を幻想と知って利用する
という話がありましたが、
それと同じことだと思います。

ここで神は、
「大きな自分」の一部である
「小さな自分」は、
「大きな自分」を理解できないと言います。

それは、私たちが
自分のことを完全に理解していない
ということと同じであるとともに、
次のようなことがあるからだと。

「あなたがたがわたしの
「個別化された部分」だということは、
その定義からして、
あなたがたが神と呼ぶ「個別化されていない
究極の現実」がもっっている
「全的な理解」「記憶」「智」には
到達できないことを意味している。」
（p.179）

その理由を次のたとえで説明します。

「大洋の一滴の成分が大洋と同じでも
大洋ほどのパワーはないのと同じ理由だ。」
（p.179）

「「個」は「集合」と同一ではない。」
（p.180）

個別化された私たちと神とは一体で、
同じことができるけれども
スケールが違うと神は言います。

しかし、私たちの意識が拡大すれば、
つまり一体化すれば、
同じスケールになるのです。

実際に、
そうやって意識を拡大した人がいました。

イエスもその1人です。

イエスは、本当の自分を知っていて、
それを語りました。

そして人々に対して、
あなたたちも同じだし、
同じことができると言ったのです。

ここでニール氏は、自分が書いた
「自分自身を再創造する」という
パンフレットの内容を引用します。

そこには、イエスの言葉から、
私たちが一体であり、
神と同じスケールのことができる
ということが書かれています。

「キリストはすでに自分を
「父とひとつ」だと宣言していましたから、
わたしたちが自分を
キリストのきょうだいだと信じられれば、
当然、わたしたちは「父とひとつ」であり、
「神の一部」だということになります。」
（p.185）

その根拠が、聖書には多数書かれています。

パンフレットには、
それらが引用されています。

「だから、あなたがたが
自分自身の神性を信じたいと思うなら、
キリストの神性を－－
神が人間としてつくったイエスを－－
信じることが必要なのだ。」
（p.187）

キリスト教ではイエスは、
神そのものになっています。

つまり、イエスは神であり、
私たちは人間だということですね。

このことは、
聖書に書かれている文言とは矛盾します。

もし、イエスが人間であり、
私たちと同じであるなら、
私たちは神と一体であることになります。

それを否定したいから、イエスは神で、
私たちとは違うことにしたのでしょう。

「そうしたら、イエスがあなたがたに
送ろうとしたメッセージが
まるでわかっていないことになる。
イエスはあなたがたを
賤（いや）しめるためでなく、
高めるために来たのだから。」
（p.188）

イエスのメッセージを素直に受け取れば、
私たちは
イエスと同じ「人間」という存在であり、
かつ、神と一体化した存在であることが
わかるのです。

「あなたがたはすべて、
「べつの世界」の存在で、
人間の「ふりをしている」のだよ。」
（p.189）

私たちの本質は魂ですからね。

身体が私たちではないのです。

「これが
「新しい霊性（スピリチュアリティ）」の
核心だ。」
（p.189）

この「新しい霊性」を知って、
受け入れることが求められています。

イエスが求めたのは、
そのことなのですから。

「イエスが言ったりしたりしたことは－－
奇跡を起こし、病人を癒し、死者を蘇らせ、
自分自身をも死から蘇らせたのは－－
あなたがたがほんとうの彼を
知ることができるように－－
そして、
ほんとうのあなたがた自身を
知ることができるようにするためだ。」
（p.190）

イエスを神の子として受け入れれば、
イエスと同じ人間である私たちもまた
神の子であると受け入れられる。

そうすれば、
神の子としての体験ができる。

それがイエスのメッセージです。

「「新しい霊性」とは
古い教えを捨てることではなく、
拡大することだ。」
（p.190）

大昔から、同じことが語られています。

メッセージの本質は同じです。

ただ、
私たちが捻じ曲げてしまった解釈を、
変えていくことが大事なのです。

そこでニール氏はこう言います。

「わたしたちは世界を
「世界そのものの自分に対する誤解」から
救わなくてはいけないんです。」
（p.190）

悪魔の誘惑や、神による永遠の断罪から
世界を救うのではありません。

私たち自身の誤解が、
破滅という現実を創造しようとしている。

そういう私たち自身から世界を救うのです。

「わたしたちは人類の希望です。」
（p.191）

「新しい霊性」を理解し受け入れれば、
私たちに誤解はなくなります。

そういう大勢のメッセンジャーを、
大勢のマスターの道を歩み始めた人を、
時代は求めています。

それが、このメッセージを読んでいる
私たちなのです。

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赤木篤　（あかき・あつし）

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