人間関係の意味は自分が与えている

人間関係の意味は自分が与えている

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「明日の神」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第22章の2回目です。

「新しい霊性」の時代の
政治、経済、教育と神は語ってきましたが、
この章では人間関係について語っています。

前回は、人間関係の目的でした。

今回はその続きです。

この相対的な世界では、
他の存在があるから自分も存在する
ということでしたね。

そこで、「良い」と「悪い」という
対極の存在について神は次のように語ります。

「その「悪い」何かは、
あなたの直接的な経験のなかに
存在する必要はないのだよ。」
(p.371)

「悪い」が存在しなければ
「良い」も存在しない。

それはそうなのですが、
自分の人生に「悪い」という経験がなければ
「良い」という経験もできない
というわけではないのです。

「あなたがそれに
気づいてさえいればいいのだよ。
あなたの意識のなかに
ありさえすればいいのだ。」
(p.371)

つまり、「悪い」が宇宙のどこかにある、
過去のどこかにあった、
と知っていればいいのです。

「さて、あなたはこの記憶と距離という--
つまり時間と空間だな--
相対的な関係の場を眺めて、
いま選んだ経験の対極を
見つけることができる。
その対極を自分に引き寄せる必要はない。
ただ、
それが存在することを知るだけでいい。」
(p.371)

言い換えれば、世界を知ることであり、
歴史を知ることです。

そうすれば、
「悪い」例をいくらでも探せます。

「今」「ここ」に、
その「悪い」例を創り出さなくても
「良い」を経験できるのです。

さてここで、「良い」と「悪い」は、
その人の価値判断に過ぎない
という話に移ります。

神はこう言います。

「それは、あなたの見方にすぎない。
ほかの見方からすれば、
「悪い」が「良い」に変わるかもしれない。」
(p.372)

つまり、
私たちの経験は見方の問題なのです。

ニール氏は、次のように言います。

「それじゃ、
人生/生命って、単に見方の問題なんだ。」
(p.372)

神は、それはとても重要だと言います。

「そしてあなたがどんな見方をするかは、
どんな見方を選ぶかによって決まる。」
(p.373)

見方を決めているのは、
どの見方を選択するかという意志なのです。

「すべてに意味を与えているのはあなただ。
そのことを決して忘れないように。
「新しい霊性(スピリチュアリティ)」の
時代には、
なにごともその人が与える意味以外には
どんな意味もない、ということを、
すべての人びとが理解するだろう。」
(p.373)

出来事に意味を与えているのは、
私たち自身なのです。

自分が何らかの見方を選択することで、
その意味を与えているのですね。

このことが、人間関係にも言えるとして、
神は次のように説明します。

「人間関係の意味とは、
あなたがそこに付与する意味だ。
何であり、
あなたが意味すると言うこと以外には
何も意味してはいない。
そのなかには、あなたがされたこと、
あなたがしたことも含まれる。
あなたはそれらのことに
どんな意味でも好きなように付与できる。」
(p.373)

たとえば、ふいに背中を叩かれた時、
攻撃されたという意味を与えることも、
励まされたという意味を与えることも、
ただぶつかってしまっただけ
という意味を与えることも、
私たちにはできるということです。

しかし、そこで注意することがある
と神は言います。

「それらのことは
あなたが与えた意味を
あなたに対してもつことになり、
さらにあなたはその意味にもとづいて行動し、
その意味が本物だと信じるようになる。」
(p.373)

背中を叩かれたという意味を与えれば、
怒って抗議するかもしれません。

いくら相手が弁解しても、
容易にそれを信じようとはしないでしょう。

自分が与えた意味が本物だと
信じてしまっているからです。

「あなたが
澄みきった状態でいたいと思うなら、
すべてはあなたが創り出したのだ
ということを忘れずにいることが大切だ。」
(p.373)

誰かに背中を叩かれたという出来事も、
自分が創ったことであり、
自分が引き寄せたのです。

自分自身に体験の機会を与えるために。

それを常に頭の片隅に置いておけば、
私たちは反応してしまうことを避けて、
意図的に意味を与えられるようになるのです。

「どちらにしても、
あなたは自分が言うとおりのことを経験する。」
(p.374)

何かをされたとき、傷つくこともできれば、
傷つかないこともできるのです。

私はかつて大学の先輩から、
「傷つく方が悪い」と言われて、
ひどく傷ついたことがありました。

今になればわかります。

それは、傷つくかどうかは、
その人が決めているということなのです。

このことはブログ記事に書いていますので、
ぜひそちらもご覧ください。

「傷つく方が悪い」
http://4awasejsn.seesaa.net/article/287892192.html

神は、傷つくのは
本当のことを忘れているからだと言います。

「傷ついたという思いは、
結局は忘れているということなのだよ。
あなたは自分が何者なのかを忘れ、
相手が何者なのかを忘れ、
両者がここで何をしているのかを忘れている。」
(p.374)

自分自身が人生の創造者だと覚えていたら、
違った意味を与えたでしょう。

相手は自分に
本当の自分を思い出させる機会を
与えるために来たのだと覚えていたら、
違った意味を与えたでしょう。

相手とのその経験によって、
本当の自分を思い出そうとしているのだ
と覚えていたら、
違った意味を与えたでしょう。

すべて、忘れてしまっているから、
ただ反応してしまって、
本当の自分らしくない意味を与えて、
それを経験することになるのです。

この話はさらに続きます。

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幸せ実践塾・塾長

赤木篤 (あかき・あつし)


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