目を通して神と一体化する

目を通して神と一体化する

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神へ帰る」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第29章の1回目です。

前回の最後で、
神は「自己との全面的な溶け合い」について
説明しました。

そしてその一体化は、
「死」を待つ必要はないと言うのです。

つまり、この肉体を持ったままに
体験できるのです。

「あらゆる生命の脅威と畏怖を感じ、
そしてその充実感を経験しようとする
単純な意志、純粋で真摯な欲求、
そういう超越の瞬間の可能性に向かって
自分を開くために必要なのは、それだけだ。」
(p.286)

瞑想とか祈り、ヨガ、舞踊など、
一体化に達するために役立つものは
いろいろあると神は言ってきました。

そのエッセンスは、
生命を重んじることであり、
一体化を望むことであり、
それは可能だと信じることなのです。

「ごくふつうの日常活動のなかで、
ふいに
この「ひとつであるもの」と溶け合う経験を
しているひとは多いよ。」
(p.286)

家事や仕事をしている日常でも
ふいに体験すると神は言います。

私自身の特異体験のことは、
これまで何度もお話してきましたが、
それはまさにそんな状況でした。

早朝、オフィスに入った時に、
愛に包まれるような感覚があったのです。

詳しくは
メルマガの過去ログをご覧ください。

「ふつうはほんの一瞬で終わって
また「ふつう」の状態に戻るが、
しかし、
その経験は決して忘れられはしない。」
(p.289)

私の経験がそうかは何とも言えませんが、
あの時、ボロボロと涙を流した事実は
消すことができません。

神は、そういう経験を
無視しないことが大切だと言います。

何かの間違いだと決めつけないことです。

「それをもっと長続きのする経験への
出発点、踏み切り台にすればいい。」
(p.289)

自由にその体験を繰り返せる人もいる
と神は言います。

そして、そのための方法を説明します。

「その状態をつくり出す方法のひとつは、
鏡で自分の目を見つめることだ。
あきれるほど簡単だが、
しかし信じられないくらい強力な方法だよ。」
(p.290)

「さて、
できるだけ長く自分の目を見つめたあと、
ふっと目を閉じてみる--
そして、そのあとの気持ちをじっと感じる。
そうすると、
エッセンスとの合体を感じることがよくある。」
(p.291)

「人生のパートナーや親しい友人がいるなら、
そのひとの目を深く見つめてみるといい。
このときもやはり、
落ちつかない気分になっても
目をそらさないこと。
やがて相手の「自己」とあなたが
混ざり合うのが感じられると、
落ちつかない気分は消え、
やわらかな内なる輝きへと溶けこむだろう。」
(p.291)

このように方法を詳しく説明したあとで、
目を通じて見えるのは魂だと言います。

「目は魂の窓なんだよ。」
(p.291)

目の中に神が見えると予想すれば、
神が見えるのです。

逆に予想しなければ見えない。

ただその時、
自分は「全面的にいまここにある」のだ
と神は言います。

「そして
全面的に「いま、ここに」あるということは、
精神があちこちにそれたり、
ふらついたりするのを防いで、
自分が生きる人生/生命の経験を
もっともっと高く引き上げるために、
とても有効な方法なんだよ。」
(p.291)

目を通して神(魂)と出会うという
体験をするかどうかも重要ですが、
「いまここにある」という経験が重要なのだ
と言うのですね。

そして、この「全面的にいまある」ことで、
その相手を愛するようになる
と神は言います。

それは相手が動物でも同じです。

「ひとはペットと恋に落ちるし、
その感情はとてもリアルなものだよ。
誰かの目をある期間じっと見つめながら、
そのひとと恋に落ちないでいるのは、
とりわけむずかしい。」
(p.292)

そのことに無意識に気付いているから、
目を合わせようとしないのだ
と神は言います。

「だからこそ、
ひとはすぐにお互いから目をそらす。
長く目を見つめ合う勇気がないのだ。
そのあとに訪れる愛に
圧倒されてしまうからね。
しかしそれは圧倒された愛を、
どうしていいかわからないからだよ。」
(p.292)

神は、
愛に圧倒されてみることを勧めます。

「愛に屈服し、魂が行きたがるところへと
愛の導きに身を委ねるとき、
あなたには何の困難もない。
すべての葛藤や苦闘は消え、
あなたは「ひとつであること」を知る。」
(p.292)

つまりこれが、
肉体を持ったままでの一体化なのです。

「これが「合体の瞬間」に起こることだ。
「エッセンスとの
全面的な溶け合い」のときに生じることだ。
こうして一日を始めれば--
あるいは終えれば--とても癒される。」
(p.292)

日々の生活の中でも、
目を見つめることで一体化が得られる。

そうして自分を癒すことが大切なのですね。

この「ひとつに溶け合う」経験は、
死によって確実に得られます。

仮にこのことを信じていない人であっても、
誰も失敗しないと神は言います。

なぜなら、死の第二段階以降は、
信念が経験を創造するわけではなく、
欲求が創造するからだと。

「死の第二段階では、
あなたはまだ精神に自分を同一化
(アイデンティファイ)しているから、
精神の「なかに」何があるかで経験が決まる。
信念が経験を創造する。
だが、そのアイデンティティを捨てれば、
経験は信念によってではなく、
欲求によって創られる。」
(p.293)

思いがすぐに現実を創造する世界では、
不要な信念は捨てられるのです。

ただこうありたいと思えば、
すぐにその現実が現れるのですから。

次に死の第三段階に入りますが、
これが「合体の瞬間」であり、
肉体を持っていても経験できることです。

これはどちらも
同じ経験なのだと神は言います。

「死の三段階とは、
要するにアイデンティティ、つまり自分を
何と同一化(アイデンティファイ)するかを
再確立する三つのステップだ。
1.身体への自分の同一化を手放す。
2.精神への自分の同一化を手放す。
3.魂への自分の同一化を手放す。」
(p.294)

魂は個別化した神ですから、
これとの同一化を手放せば、
後は何もありません。

完全に無限の存在になるのです。

「自分が何かであると考えたとたん、
あるいは自分が何かではないと考えたとたん、
あなたは自分自身を
限られたものとして想像するようになる。」
(p.294)

何かであると考えれば、それは当然、
限られたものになります。

一方、何かではないと考えることも、
その何かを否定することですから、
全体にはなり得ません。

エッセンスと合体することは、
存在のすべてになることなのです。

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