分離の神学から一体の神学へ
- 2019.10.18
- 神との対話 完結編
こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。
「神との対話 完結編」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。
今回は第12章の1回目です。
前回、
HEBは暴力を完全に否定する
という話がありました。
章は変わりますが、その続きです。
「暴力をなくす現実的な方法はあるよ。
「べつべつである」という
人類に深く根ざしている信念から、
ただ離れればよろしい。」
(p.96)
私たち人類も、
別々だという信念を捨てれば、
暴力をなくすことが可能なのです。
しかし、私たちは別々だという信念に
どっぷりとハマっているようです。
ニール氏はそのことを、
次のように分析します。
「わたしが見るところ、
たったいま神を信じているほとんどのひとは--
地球上では間違いなく最大多数派なんですが--
いまでもしっかりと
「分離の神学」を受け入れています。
そのひとたちの神に対する見方は、
人間は「こちら」にいて、
神は「あちら」にいる、というものです。」
(p.96 – 97)
神は創造主であり、人間は被造物に過ぎない。
この「分離の神学」は、
私たちの生活、人生のあらゆる面に
影響を与えると言います。
「ここで、
ほんとうに危険な領域に入ってしまいます。
なぜなら、「分離の社会学」は必然的に
「分離の病理」を生み出すからです--
つまり、個人的、集団的に
自己破壊という病理的な行動をし、
苦しみや葛藤、暴力、それに死を
自らの手で生み出してしまう--
それは
人類史を通じてどこを見ても明らかです。」
(p.97)
「分離の神学」は「分離の社会学」となり、
自己破壊という病理的行動を生み出す。
そうニール氏は分析します。
では、その病理的行動をやめるには、
どうすればいいのでしょうか?
ニール氏は、次のように語ります。
「わたしには、「分離の神学」が
「一体の神学」に置き換わるときにしか、
わたしたちの病理は
癒されないように思われます。
「一体の神学」は、
わたしたちは神とは異なるけれども、
神とばらばらではない、
ということを受け入れるでしょう。」
(p.97)
根本の神学が変わらなければ、
私たちの行動は改まらない
と言うのですね。
手全体を神とした場合、
人は1本の指に例えられます。
指(人)は手全体(神)ではないとしても、
手全体と別々ではないのです。
HEBは、
このことを理解しているばかりか、
経験していると神は言います。
「彼らは
生命が永遠であると知っているだけでなく、
宇宙には分離はない--
何であれ何ともばらばらではない--ことも
知っている。
その気づきが彼らの生き方の柱だ。
それが、彼らの文明の基礎だよ。」
(p.98)
私たち人類は、
今やっと気づき始めた存在です。
ばらばらではないという信念を
受け入れようと一歩を踏み出そうとしている。
神は、そういう私たちを励まします。
「それは、たったいま
あなたがたが踏み出すことができる
最も重要な一歩だ。
いままでしなかったことを思って
落胆するのではなく、
これからすることを思って
勇気を呼び起こすことだ。」
(p.99)
ニール氏は、
人々に贈るメッセージとして
次のように語ります。
「生命は一体そのものの表現です。
神は生命そのものの表現です。
神と生命はひとつです。
わたしたちは生命の一部です。
わたしたちはその外にいるのではないし、
そんなことはあり得ない。
だから、わたしたちは神の一部です。
それは円環です。壊すことは不可能なんだ。」
(p.99)
神は、ニール氏の理解はHEBと同じだ
と言います。
もちろん、その理解に達しているのは
ニール氏だけではないとして、
次のように語ります。
「いま必要なのは、
同じように明確にわかっているひとたちが、
自分はそういう者であるとはっきりさせ、
それから
人類を目覚めさせるグローバルな企てに
積極的に参加すること、それがすべてだよ。」
(p.100)
メッセンジャーとして、
マスターへの道を歩み始めた者として、
自覚して行動することが重要なのです。
ただし、だからと言って
尊大に振る舞うようでは目的を達成できない
とニール氏は自戒を込めて言います。
それに対して神は、
次のように語ります。
「あなたがそこに
繰り返し立ち返っているのは良いことだよ。
確かに、あなたが自分自身を「知者」として
ほかから切り離し、
ほかのひとたちが知らないことを教えるのが
自分の仕事だなどと思ったら、
目的達成どころか逆効果だからね。」
(p.100)
上から目線で語ったり、
脅したり、驚かせたりすることで
他人を無理に目覚めさせようとしても、
それでは上手くいきません。
「それは穏やかに分かち合い、
穏やかに目覚めさせることで、
揺さぶってびっくり仰天させることではない。
そんなことをしたらみんな、
もう一度
眠りに戻りたいとしか思わないだろう。」
(p.100)
他の人たちも、すでに知っているのです。
そういう存在として
受け入れることが重要です。
それが真実なのですから。
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