魂は最高の感情を求めている
- 2017.08.01
- 神との対話
こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。
「神との対話」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。
今回は第3章の4回目になります。
前回は、魂にとって死は悲劇ではない、
という話でした。
そこで最後に、
このように言っていましたね。
「もちろん、
「生きること」も違う目で見ている。
それが、人生で感じる欲求不満や不安の
大きな原因になる。
欲求不満や不安は、
魂の言うことに耳を傾けないから起こる。」
(p.111 – 112)
私たちの精神や肉体が欲求不満を感じ、
不安を感じたりする原因は、
魂の声に耳を傾けないからだ、
ということです。
今日は、この続きになります。
「まず、魂が何を追求しているのかを、
はっきりと知ることだ--
そして、
それについて批判するのをやめること。」
(p.112)
魂が追求するものを知り、
それについて批判しないということが
魂の声に耳を傾けることになる、
と神は言います。
批判というのは、
たとえば前回の話のように、
死を望む自分を批判するようなことです。
他にも、生を望む自分も批判している、
と神は指摘します。
「笑いたがり、泣きたがり、勝ちたがり、
負けたがる自分も--
喜びと愛を経験したがる自分も批判している。
とくに、喜びと愛を求める自分を批判する。」
(p.112)
私は、「男は歯を見せて笑うな」と、
しつけされた世代の人間です。
笑ってはいけない、泣いてはいけない。
そう自分を批判され、
それを受け入れて育ちました。
それが魂の望みを批判することだとは、
まったく考えたことがありませんでした。
しかし、心のどこかでは、
違和感を感じていたように思います。
「あなたがたが
あれやこれやを拒絶せよと自分に言うのは、
そうすべきだと頭から思いこんでいるからだ。
そこで、拒絶するのが善であると言う。
それから、どうして良い気持ちに
ならないのかといぶかる。
まず自分自身を批判するのをやめなさい。
何が魂の望みかを知って、それに従いなさい。
魂とともに行きなさい。」
(p.113)
「歯を見せて笑うな」と言われ、
それが「善」だと信じ、
その信念のもとに生きて、
人生を楽しめない自分がいるのです。
子どものように笑いたい時に笑い、
泣きたい時に泣く。
「大の大人がみっともない」とか、
「子どもみたいだ」とバカにされようと、
自分の感情をしっかり味わって、
その感情にしたがう。
それが魂の声(感情)を
聞くということなのですね。
「魂が追求しているのは--
想像しうるかぎりの最高の愛の感情だ。
これが魂の欲求、目的だ。
魂は感じようとしている。
愛を知ろうとしているのではなく、
感じようとしている。
最高の感情は「すべてである」存在と
合体する経験だ。
それは真実へとかえることであり、
魂が切望しているその真実が、
完璧な愛である。」
(p.113)
愛の感情こそが、
魂が体験したがっているもの、
感じようとしているものなのですね。
「完璧な愛とは
色のなかの完璧な白のようなものだ。
多くのひとは
白とは色がないことだと考えているが、
そうではない。
あらゆる色を含んでいるのが白だ。
白は存在するあらゆる色が合体したものだ。
だから、愛とは感情--
憎しみ、怒り、情欲、嫉妬、羨望など--
がないことではなく、あらゆる感情の総和だ。
あらゆるものの集合、すべてである。
だから、魂が完璧な愛を経験するには、
「人間のあらゆる感情」を
経験しなければならない。」
(p.113)
完璧な愛とはすべての感情。
だから私たちの目的は、
すべての感情を味わうことなのです。
「自分が理解できないことに、
共感できるだろうか。
自分が経験しなかったことについて、
他人を許せるだろうか?
そう考えれば、魂の旅がどんなに単純で、
しかもすごいものかがわかるだろう。
そこでようやく、魂が何をめざしているかが
理解できるはずだ。」
(p.114)
体験することで、私たちは理解できます。
失敗したから、失敗者を許せます。
他者に対する深い理解と共感は、
自分の体験なしには生まれません。
歌手の武田鉄矢さんは、
「贈る言葉」の中でこう言っています。
「人は悲しみが多いほど、
人には優しくできるのだから」
「魂が偉大さを体験するためには、
偉大であるとはどういうことかを
知らなければならない。
そこで魂は、偉大さは
偉大でないところにしか存在しないと気づく。
だから、魂は
偉大でないものを決して非難しない。
それどころか祝福する。
そこには自らの一部、
別の一部が現れるために必要な
一部があるから。」
(p.114)
左があるから右があり、
下があるから上があります。
自分が選ばなかったものは、
自分が選んだものと対比するために
必要なものなのです。
対比させることが体験することであり、
それによって感情が起こります。
その感情が、
私たちが目的とする経験なのです。
そう考えたなら、どうして片方を
批判する必要があるのでしょう?
その片方のお陰で、体験できると言うのに。
「もちろん、魂の使命は
わたしたちに偉大さを選ばせること--
選ばなかった部分を非難せず、
最善の自分を選ぶようにさせることだ。
こんな大きな使命を果たすには、
いくつもの生涯が必要だ。」
(p.114)
だから輪廻転生するのでしょうね。
私たちの大きな使命のためには、
何度も生まれ変わって、
少しずつ成長することが必要なのです。
赤ちゃんがすぐに歩き出さないように、
その少しずつの成長を楽しみながら、
私たちは生きていくのです。
「非難するよりも、
もっといけないこともある。
自分が選ばなかったものを
傷つけようとするのだ。破壊しようとする。
自分が賛成できない人間や場所や
ものごとがあれば、攻撃する。」
(p.114)
宗教間の対立、国同士の対立、
民族の対立など、私たちは違いを責め立て、
攻撃し、破壊しようとします。
それが戦争であり、テロであり、暴力です。
それがどれだけ無意味なことであるか、
「神との対話」を読めば明らかです。
しかし神は、
その考え方すら否定しません。
その考えもまた、私たちの目的である
経験の一部なのです。
その経験に飽きたのなら、
私たちは次のレベルへと進むべきです。
「あなたの魂は最高の感情を求めている。
完璧な愛を体験したい、
完璧な愛でありたいと願っている。
魂は完璧な愛であり、
自分がそうであることを知っている。
だが、
「知っている以上のこと」を求めている。
完璧な愛を体験している魂に
なりたがっている。
もちろん、
あなたがたは神になりたがっている!
ほかに、何をめざしているというのか?」
(p.116)
魂が目指しているのは、自分自身です。
自分自身を体験し、
完璧に思い出そうとしています。
その魂の声を、
私たちは聞くのでしょうか?
自分の使命に生きようとするのでしょうか?
それは、私たちそれぞれの決断次第です。
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赤木篤 (あかき・あつし)
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