マスターへの道を歩く

マスターへの道を歩く

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神とひとつになること」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第16章の1回目です。

「永遠への旅を続け、
<マスター>への道を歩いているとき、
あなたは人生のさまざまな環境や状況、
展開に出会う。
そのなかには
歓迎したくないものもあるだろう。
 そういうとき、ほとんどのひとは
いちばんしてはならないこと、
つまり、これはどういう意味なのかを
知ろうとする。」
(p.193)

私たちは、みな、
マスターへの道を歩んでいます。

その中では、
思い通りにならないことや、
様々な困難に出合います。

その時、それがどういう意味かを
知ろうとしてはならない
と神は言うのですね。

何かの「しるし」があったと思い、
それが良い「しるし」なのか、
「悪い」しるしなのか、
また、何をしろと言っているのかなど、
意味を尋ねたくなります。

けれども、それは無意味なのです。

「だが、じつは
どんなものにもまったく意味はない。
人生の出会いや経験に
隠された本質的な真実などない。」
(p.193)

まさに文字どおり、無意味なのですね。

神は、
そんな重要なことをわかりにくくしたり、
隠す必要がないと言うのです。

「じつは、どんなものにも意味はない。
あなたが与える意味以外には。
 人生には(life:生命には)意味はない。」
(p.193)

そう重ねて、
無意味であると神は言います。

このことは、
ある意味で残念なことのようにも感じます。

何らかのメッセージが
神から届くと思いたいからです。

しかし神は、
これが最大の贈り物なのだと言います。

「人生(life:生命)が無意味だから、
あなたが
どんな意味でも決定することができる。
その決定によって、
あなたがたは人生のさまざまなもの、
あらゆるものとの関係で自分を定義する。
 じつはこれが、
どんな存在であるかを自分で選ぶ
という経験の意味(means:手段)だ。」
(p.194)

無意味だからこそ、
自分で意味付けができる。

これが、神が人間に与えた
最大の贈り物なのです。

「だから、何かが起こったとき、
どうしてかと問うのはやめなさい。
どうして起こったかを、自分で選びなさい。
どうして起こったかを自分で決めなさい。
選んだり決定することができなければ、
でっちあげなさい。
どうせ、そうするのだから。」
(p.194)

出来事や状況の意味は、
自分の都合で決めればいいのです。

好き勝手に選べと言います。

その時、どうしてもそう思えなければ、
そう思える理屈をでっちあげろ
とさえ神は言うのです。

それは、私たちが無意識に
そうしているからだからです。

たとえば、リストラされたら
こんなことを考えるでしょう。

「どうして私が
選ばれなければならないのだ!?
私が何か悪いことをしたのか!?
なんて運が悪いんだ。
いや、会社の奴らが
ひどい連中なのだ!」

これが勝手な思い込みであり、
でっちあげていることなのです。

なぜなら、他の見方もできるからです。

「いやぁ~、運が良かったなぁ。
ちょうど辞めたかったんだよ、この仕事。
それに、私が辞めれば、
他の社員が助かるしなぁ。
自分では何もしてないけど、
これってある意味で人助けだよね。」

こう考えることだってできたはずです。

どうして、前のように考えるのでしょう?

ですから神は、次のように言います。

「今度は、意識的に気持ちを
(そして人生を)つくりあげなさい!」
(p.194)

「自分で意味を与えなさい。
それから、起こったこととの関係のなかで
どういう自分を選ぶかを発表し、宣言し、
表現し、経験し、実現し、
その自分になりなさい。」
(p.194)

自分は、恨みがましい被害者であることを
選ぶのでしょうか?

それとも明るくて、
愛に溢れた人を選ぶのでしょうか?

それを、意図的に選べと神は言うのです。

「あなたの観察力が鋭ければ、
同じ状況や環境を何度も何度も、
新たな自分自身を創造するまでくり返し
呼び寄せていることに気づくだろう。」
(p.194)

私の失恋経験は、まさにそうです。

相手に執着しては、
何度も何度もフラれ続けました。

そして最後に私は、
その執着を捨てました。

そうしたら、経験が変わったのです。

「これが<マスター>への道である。」
(p.195)

私は、その恋愛の経験において、
1つのレベルをクリアしたのだと思います。

マスターへの道を、
一歩踏み出したのだと感じています。

「人生の経験にぶつかったとき、
マスターへの道を前進するための処方箋、
プロセスがある。
ただ、つぎのことを宣言すればいい。

1.わたしの世界のあらゆるものは
現実ではない
2.すべてのことの意味は、わたしが与える
3.わたしはわたしがこうだと言うわたしで、
わたしの経験はわたしがこうだと言う
経験である

 これが人生(life:生命)の幻想を
うまく働かせる方法だ。」
(p.195)

この世は幻想であることを、
この本ではずっと語っています。

その幻想を上手く働かせるには、
この3つの宣言をすればいいのです。

そこで、実生活の例を取り上げ、
もう一度これまでの観察を見直そう
と神は言います。

最初は、必要性という幻想です。

「必要性は二つのうちの
どちらかの衣をまとって現れる--
あなたの必要性か、他者の必要性か。
 自分の必要性に見えるときのほうが、
せっぱつまった感じがする。
あなたが想像する必要性の性質に応じて、
いきなり不安や恐怖が
わき起こってくるかもしれない。」
(p.195 – 196)

たとえば、空気がなくなったら
すぐにもパニックになるでしょう。

切迫した自分の必要性だからです。

しかしそれでも、やろうとすれば対処できる
と神は言います。

落ち着いていること。

そうすれば、
対処法が見つかるものなのです。

私がよく例に出す言葉があります。

「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」

これはまさに、
こういう状況で落ち着いていることです。

「たとえば不治の病を知らされたとき。
強盗に襲われたとき。
だが、不治の病の可能性にぶつかっても、
暴力をふるわれそうになっても、
非常におだやかでいられるひとたちがいる。
 どうしてか? 何が違うのか?
 --すべては見方による。」
(p.196)

どうすれば落ち着いていられるかと言うと、
見方を変えることなのですね。

見方を変えることによって、
私たちは出来事への意味付けを自由に選択し、
上手に対処できるようになるのです。

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赤木篤 (あかき・あつし)


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