幻想に自分で対処する

幻想に自分で対処する

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神とひとつになること」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第16章の3回目です。

前回は、必要性の幻想においては、
自己の必要性と他者の必要性があり、
それぞれに対処する方法が語られました。

今回は、その続きになります。

必要性の次は失敗という幻想です。

それもまた、
現実的なものとして現れます。

そして、必要性と同じように、
自己の失敗と他者の失敗という
2つの姿があると言います。

そこで、
失敗に出合った時の対処法を
神は教えてくれます。

「失敗と思えるものにぶつかったら、
すぐに究極的真実の三つの言葉を唱えなさい。
1.わたしの世界のあらゆるものは
現実ではない
2.すべてのことの意味は、わたしが与える
3.わたしは
「わたしがこうだ」と言うわたしで、
わたしの経験は
「わたしがこうだ」と言う経験である」
(p.200)

まず失敗は現実ではない、
つまり幻想だと決めろということですね。

そしてその出来事の意味は、
他人が決めるのではなく、
自分が自由に与えるのだと。

「あなたの失敗という経験が
何を意味するかを、自分で決定しなさい。
失敗を成功と呼ぶことを選びなさい。
それからその失敗に対して、
新たな自分を再創造しなさい。
その経験との関係で、
自分とは何者かを決定しなさい。」
(p.200)

失敗と思える経験であっても、
それを失敗と認めてはいけません。

自分でそれは成功だと決め、
そういう意味を与えるのです。

失敗という経験の
犠牲者になってはいけません。

ですから、
なぜこんなことになってしまったのか
と問うなと神は言うのです。

「なぜ、という理由などない。
あなたが与える理由以外には。
 だから、
「わたしは求める成功に一歩近づくために、
この経験をしたのだ。
この経験は贈り物として与えられたものだ。
この贈り物を受けとって大切にし、
そこから学ぼう」と決めなさい。
「学ぶこととはすべて思い出すことだ」
と言ったのを覚えておくように。
 したがって、失敗を祝いなさい。」
(p.201)

失敗の意味は、
成功に近づいたということです。

だから、失敗を喜んで受け取り、
それを祝うようにと神は言います。

私も、
これを会社でやったことがあります。

社員のミスで、
作業量に対して見積もりが
大幅に少なかったのです。

会社としては大損ですが、
私はこの失敗を咎めませんでした。

逆に、素晴らしいと言って社員を褒め、
ポケットマネーからお祝いを出しました。

当時の社長からは批判されましたが、
私は、それで良かったと思っています。

あれから多くの社員が辞めましたが、
その社員は今も残って、
中核になって頑張っているようです。

次は分裂という幻想です。

これもまた現実そのものに見えるし、
自分の分裂か他者の分裂として
現れると言います。

分裂は、神から離れたという感覚や、
仲間の人たちから離れたと感じを
私たちに与えます。

「これは孤独や抑うつといった
小さな幻想を生み出すかもしれない。」
(p.201)

この分裂という幻想に出合った時は、
失敗と同じように、
究極的真実の三つの言葉を唱えるようように
と神は言います。

そして、次に示す三つのプロセスを
実行するようにと言います。

「これには三つのプロセスがある。
A 幻想を幻想として見抜く
B それが何を意味するかを決定する
C 自分自身を新たに再創造する」
(p.202)

「孤独を感じたら、
「孤独」は幻想だと見抜きなさい。
孤独は、あなたがまわりの世界に
充分に手を差しのべていないことを
意味するのだと決めなさい。
孤独なひとがあふれている世界で、
どうして孤独でいられるだろう?
それから、
ひとに愛をもって接する者として自分を
新たに再創造することを選びなさい。」
(p.202)

これを3日続けたら気分が変わるし、
3週間続けたら孤独は消える
と神は言います。

「そうすれば、あなたは孤独が幻想であり、
完全に自分でコントロールできることを
理解するだろう。」
(p.202)

このように、幻想に対処していけば、
それは祝福すべき贈り物になるのです。

次は、
罪の宣告という幻想を取り上げます。

これも同様に現実的に見えて、
自分の罪の宣告か他者の罪の宣告という
姿で現れます。

「他者に罪だと非難されたら、
あなたもひとを非難したくなるだろう。
あなたが罪だと非難すれば、
ほかのひとたちも
あなたを非難したくなるだろう。」
(p.204)

他の、優越性という幻想も、
無知という幻想も、
これまでと同じだと言います。

「このパターンを見抜くことは大切だ。
これは、あなたがた自身の文化的な物語の
織物のうえに描かれているパターンだから。
これが地上の集団的現実の体験を
引き起こしているのだから。」
(p.204)

神は、もうこれ以上、
具体的な対処法をあげることはしない
と言います。

いつまででもやっていると、
私たちが神に依存してしまうからです。

ただ、私たちが意識的に
自分の望みを叶える方法があるとして、
それを示します。

それは、すでに述べられている
「三つのプロセス」と
「究極的真実の三つの言葉」です。

「A 幻想を幻想として見抜く
B それが何を意味するかを決定する
C 自分自身を新たに再創造する」
(p.205)

「いま言ったことを実行するには、
究極的な真実を表す、つぎの言葉を
道具(ツール)として使いなさい。
1.わたしの世界のあらゆるものは
現実ではない
2.すべてのことの意味は、わたしが与える
3.わたしは
「わたしがこうだ」と言うわたしで、
わたしの経験は
「わたしがこうだ」と言う経験である」
(p.206)

これを道具として使うように
と神は言うのです。

「ここでの
あなたがたとのコミュニケーションは、
あなたがたが内面の深い気づきのレベルで
直観的に理解している複雑な概念を、
人間の言葉でとらえようとする試みだ。」
(p.206)

私たちがすでに直観的に知っている概念を、
言葉として理解できるようにする試み。

それがこの本だと神は言います。

そしてこういう考えは、
何度も訪れていたのだと。

しかし気をつけないと、
誰か他の人を通じて訪れるように見える
と言います。

それが幻想なのです。

「この経験はあなたが自分自身に、
自分自身を通じて、
くり返してもたらしたものだ。
これはあなたが思い出すプロセスだ。」
(p.206)

誰かによって救われるのではないのです。

自分が自分のために創り出した
気づきのプロセスなのです。

ですから誰か他の人に依存するのではなく、
自分自身を頼ることが重要なのです。

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