平和への五つのステップ

平和への五つのステップ

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「新しき啓示」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第6章の1回目です。

繰り返し神が語ったことで、
私たち一人ひとりの信念を変えることが
人類の問題への対処として重要だ
ということがわかりました。

特に神について正しく理解しないと、
間違った信念を正せないということでしたね。

そこで、前に紹介した
「平和への五つのステップ」について、
本格的な説明が始まります。

「あなたがたが世界を変えたい、
いま向かっている自滅の道から
方向転換したいと思い、
ほんとうにそれを実現したい
と望んでいるなら、
この五つのステップを選ぶことができる。」
(p.70)

そしてこの「平和への五つのステップ」を
また提示します。

「つぎのように宣言するのだ。
1.わたしは、神と生命/人生に関する
古い信念の一部が、
もう役に立たなくなっている
と認める。
2.わたしは、神と生命/人生について
自分たちにはわかっていない部分があり、
それを理解すればすべてが変わるだろう
と認める。
3.わたしは、神と生命/人生についての
新しい理解がいまもたらされ、
その理解が地球上で新しい生き方を
開いてくれると考える。
4.わたしは、その新しい理解を模索し、
検討する勇気をもち、
その理解がわたしの内なる真実と智恵に
ぴったりするなら、それを取り入れることで
信念体系を拡大する。
5.わたしは、
わたしの最も高く最も偉大な信念を
否定するのではなく、
それを示す生き方をする。」
(p.70)

前の30ページの言葉と多少違いますが、
内容はまったく同じです。

ここから、
この五つのステップの1番目から順に
詳細に見ていきましょう。

まず1つ目は、
古い信念の一部が役立たなっていることを
認めることですね。

役立たないと思っていないから、
古い信念にしがみつくのでしょうね。

たとえば、選択的夫婦別姓制度に
反対するという考え方もまさにそうです。

世界では、強制的夫婦同姓制度は
日本だけになっているにも関わらず、
反対する人がいます。

その理由が、日本の伝統だとか、
家族関係が壊れるとか、
子どもがかわいそうなど、
およそ非論理的な内容です。

ここでいちいち論破しませんが、
私が暮らすタイでさえ
すでに選択的夫婦別姓制度になっている
ということで、充分に理解できると思います。

それが理解できないというのが、
まさに役に立たない古い信念に
しがみついている証拠なのです。

そういう頑なな信念の持ち主は、
いつの時代にもいるものです。

宗教ではファンダメンタリスト
(原理主義者)というのが、
特にそういう傾向があります。

聖なる書物の言葉通りにすべきだ
と主張する人々です。

では、聖なる書物の言葉に耳を傾け、
実行すれば
世界はよくなると言えるのでしょうか?

その問いに、神はこう答えます。

「言葉は解釈しなければならない。
解釈するということは、
あなたが言葉の意味を決めるということだ。
その瞬間、もう「神の言葉」ではなくなる。
「神の言葉」についての
あなたの言葉になる。
だから、何を語っているのかは
あなたにはわかっている、
と想定するしかない。
でもほんとうにそうかどうか、
誰にもわかりはしない。
だから、ひとはあなたの言葉を
うのみにしなければならない。」
(p.71)

「言葉」によって意味が決まるのではなく、
その人の「解釈」によって決まる
ということですね。

よくあることですが、たとえば
「それは高いよ!」と
商品の値段を評価したりします。

これはまさに「解釈」です。

「高い」か「安い」かは、
その人がどういう価値基準を持っているかで
違ってくるものです。

物の値段がいくらかということは
客観的な事実ですが、
「高い」か「安い」かは
「解釈」であって事実ではないのです。

言葉には、
多くの場合にこういう問題があります。

したがって、
聖なる書物の言葉であっても、
読み手によって解釈は様々なのです。

そこで、
どの解釈が正しいのかという問題が起こり、
その権威ある人または機関が出した解釈を
正しいものとして鵜呑みにするしか
方法がなくなってくるのです。

では、
そういう「正しい」を決める人や機関は、
本当に正しいと言えるのでしょうか?

それについてニール氏は、
次のように語ります。

「絶対に間違わない人間なんていませんし、
ひとや集団を
不可繆(ふかびゅう)とするのは
とても危険だと思います。」
(p.73)

よほどの自信家ならさておき、
たいていの人はそう思うでしょう。

自分が絶対に間違いを犯さないとは
思えないからです。

しかし世の中には、
自分が完璧とは言わないまでも、
ほとんどの場合は正しいと主張する人が
非常に多くいます。

そういう人は、
間違いを犯した人を容易に責めます。

他人が間違いを犯したことは
わかっているから、
その同じ間違いを自分はしない
と思うからでしょうね。

でも、本当の意味では
その人の立場に立ったことがないので、
どうなるかはわかりません。

ただ、そういう想像力が働かないので、
その人と自分は違うと思うのでしょう。

このように他人を批判する人は、
自分が批判されることを恐れています。

自分が恐れているから、
相手を批判するのですから。

先ほどの選択的夫婦別姓制度も同じです。

自分が嫌なら、
別姓を選択しなければ良いだけのこと。

それなのに、
周りが変わっていくことが怖いのです。

その怖さに耐えられなくて、
変更したいという人を批判するのです。

そうやって、
古くなった信念にしがみつき、
変わることができなくなっています。

役に立たなくなった信念というものがある
と気付くことが重要です。

絶対的に正しい信念があるのではなく、
その時その時で役に立つ信念があるのだと。

それは、聖なる書物の言葉でも
同じなのです。

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赤木篤 (あかき・あつし)


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