神が「殺せ」と命じたのか？

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「新しき啓示」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第19章の1回目です。

「生命／人生についての五つの誤解」
の解説が続いています。

前回はその3つ目で、
充分にないものを手に入れるには
互いに競争しなければならないという誤解を
説明しました。

さらにそこから、
競争は真に公正なものではなく
人間には他より優れたものがいるという
4つ目の誤解につながるという話でした。

章は変わりますが、今回は、その続きです。

「「すぐれている」という人間の考え方は、
あらゆる知的存在が生み出したなかで、
最も有害な概念だ。」
（p.250）

生命／人生についての第四の誤解について、
神は最も有害だと指摘します。

これによって、
原始的なふるまいが正当化されるからだと。

キリスト教はイスラム教より優れているとか、
アメリカ人はアラブ人より優れているとか。

前回にもあった、
男性は女性より優れている
というのもあります。

「あなたがたのなかには、
自分たちはただ「違って」いるだけじゃない
と主張する人たちがいる。
自分のほうが「すぐれている」と言い張る。」
（p.252）

単に違っているだけであれば、
分断にはつながりません。

違っているだけでは気がすまずに、
優秀だと主張するのです。

では、この幻想を捨てるには
どうすればいいのでしょうか？

神は次のように答えます。

「実際には、
すぐれているという幻想を捨てるのは簡単だ。
自分がすぐれていると思ったときの
言動を見つめれば、
自分が劣ったふるまいをしているのが
よくわかるよ。
自分が大物だと考えれば考えるほど、
小物になる。
自分がすぐれていると考えれば考えるほど、
卑小になる。
一目瞭然の証拠が、真実に導いてくれる。」
（p.253）

たしかに、尊大に振る舞った時ほど、
自分のことをいやらしく感じるものです。

そんな自分を好きになれません。

ただ、
他人の尊大な振る舞いにはすぐ気づくのに、
自分のことは気づきにくいのですね。

だからこそ目を見開いて、
自分の思考を見張らなくてはならないのです。

他人の振る舞いを見ては、
自分の振る舞いを正すことです。

ここで神は、
これまでの誤解が5つ目の誤解につながる
と言います。

それが次の誤解です。

「ほかの誤解によって生まれる大きな相違を
解決するために、
人間が殺しあうのは適切である、
という誤解だ。」
（p.253）

このことは、
多くの聖典にも記されています。

様々な理由から、
神が殺人を命じているとしています。

「いま
あなたがたが認めなければならないのは、
多くの聖典で神自身が逆らう者を殺すのだと、
そして、あなたがたにも行って
神のために殺せと教えてきたということだ。」
（p.256）

この部分はぜひ、
本書に書かれた多くの例をご覧ください。

聖書にもコーランにも、
「殺せ」という記述がいくつもありますから。

聖典と呼ばれるものでも
誤りがあるかもしれない。

そう気づくことができたら、
すべてが変わる可能性があります。

そこで神は、
「神との友情」で示された2行の福音を、
ここで改めて示します。

「「わたしたちはすべて一体である」
「わたしたちの道がすぐれているのではなく、
ひとつの道だというにすぎない」」
（p.258）

もし、この言葉を多くの人が語れば、
世界は変わるでしょうね。

誰もが他人に、
自分の主張を押し付けなくなりますから。

相手を自由にさせ、
それでいて大切に扱うようになるのです。

しかし、
必ずしもそう考える人ばかりではありません。

むしろ、次に示すように、
生命／人生についての第五の誤解を
真実だと信じる人が多いでしょう。

「ほかの誤解によって生まれる大きな相違を
解決するために、
人間が殺しあうのは適切である。」
（p.260）

私たちはどう考えるのでしょうか？

目覚めて、自分の思考を見張り、
新しい信念を受け入れるのでしょうか？

それとも、
誤解を信じたまま破滅への道を
進むのでしょうか？

どれを選ぶかは、
私たちの意志によって決まります。

私たちは自由に、
自分の意志を決定できるのです。

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赤木篤　（あかき・あつし）

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～「幸せの公式」メソッドで幸せ体質に変革する方法」
http://4awasejsn.seesaa.net/

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