「所有」という有害な概念

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「新しき啓示」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第22章の4回目です。

前回は、
「生命／人生の基本原理」の
「適応性」の説明が終わり、
「持続性」の説明が始まりました。

「所有」とは一時的なフィクションであり、
本来は世話をするだけなのだ
という話でした。

今回は、その続きになります。

この「所有」の概念が生まれたのは、
生命／人生についての第二の誤解から
生じたと神は言います。

つまり、
人間が幸せになるために必要なものは
充分にはない、という間違った信念です。

「あなたがたが幸せになるために
ほんとうに必要なものは
すべて、充分にあるのに、
あなたがたはそれを信じない。
だから、
自分がいちばん欲しいものを所有すれば
いつまでももっていられる、
誰にもとられない、
好きなようにできると想像する。
そして、その所有という体験から、
安定や持続性や幸福が得られると想像する。」
（p.309）

まさにそうですね。

所有によって、
「安定や持続性や幸福が得られる」
と信じています。

だから必死になって得ようとし、
得たものを守ろうとするのです。

しかし、
これは真実ではないと神は言います。

たくさんものを所有している人なら、
そのことをよくわかっていると。

「あなたがたは
夢にも思ったことがないだろうが、
ものを所有できるという考え方ほど、
あなたがたの心理にとっても、
人類という種にとっても有害なものはない。
それは「所有」によって、
本来的にもってもいない「権利」が
発生すると思うからだ。」
（p.310）

発生する「権利」によって、
精神的に害されるのです。

権利は守らなければなりません。

権利を侵害する人に対しては、
懲罰を与えられると考えます。

権利が懲罰に対して
正当性を与えるからですね。

こういうことがあるので、
安定も持続性も幸福も得られない
という結果になるのです。

懲罰は一体化ではなく、
分離を生み出すものですから。

そこでニール氏は、
生命を持続させるための方法を尋ねます。

神はまず、こう答えます。

「生命のことを思いわずらうことはない。
生命は続く。」
（p.310）

生命そのものは永遠なのです。

「だが、
いまのかたちの生命が続くことを望むなら、
いままで地上にあったような生命が
続くことを望むなら、
手をこまねいて傍観しているのではなく、
その生命がいま必要としている適応を
生み出してやらなければならない。」
（p.310）

地上の今の私たちの社会を維持するには、
適応させなければならないのです。

この対話は、そのために行っている
と神は言います。

「あなたがたの
壮大な夢の世界を創造しなさい、
いまの現実という悪夢を終わらせなさい、
そのための道具（ツール）を発見しなさい
と呼びかけている。」
（p.311）

神は、今は世界の準備が整っており、
最善の時だと言います。

世界の人々は、
新しい霊的な真実に飢え渇いていると。

そこで、
次のように具体的な方法を示します。

「人びとが飢えている
霊的（スピリチュアル）な指導者に
なりなさい、
人びとが渇いている指導力を提供しなさい、
と人びとを励ますことだ。」
（p.311）

自分が霊的な指導者になって、
新しい霊性を示すことなのですね。

私が行っていることも、
まさにそういうことです。

私は、
今の生命の形のままに持続させることを
望んでいますから。

もちろん、
私が他の人より優れているというような
おこがましい気持ちではありません。

私自身が、新しい霊性の中で生きたいし、
それを示せたら素敵だなと思うからです。

自分らしく生きて、
それで他の人たちに役立つなら、
こんな幸せなことはないでしょう。

しかし、人は、
これまでのやり方を変えることを恐れます。

たとえこのままではいけないと思っていても、
変わることは恐いのです。

そこで神は、
何を怖がっているのか
と尋ねるように言います。

もし、
安全や安定が失われることが恐いのなら、
その恐れていることはすでに起こっている
と言うのです。

「人間の基準で言えば、
もはや誰も安全ではなく、安定してもいない。
いまの課題は、
安全や安定を失うまいとすることではなく、
取り戻すことだ。」
（p.312）

そのことは、
世界的なテロの問題を見ても明らかでしょう。

世界のどこにも安全な場所はないし、
私たちの生活は安定もしていません。

私たちは今、それに対して、
さらに強力な力で抑え込むことで
事態を打開しようとしています。

しかし、
その方法で上手くいくのでしょうか？

この話は次回に続きます。

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幸せ実践塾・塾長

赤木篤　（あかき・あつし）

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～「幸せの公式」メソッドで幸せ体質に変革する方法」
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