人々が信じているのは「二つの顔をもつ神」
- 2019.06.21
- 明日の神
こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。
「明日の神」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。
今回は第9章の1回目です。
前の「新しき啓示」もそうでしたが、
この本でも神は繰り返し、
神や生命についての信念を変えるように
と言っています。
そして、
その変化はいつかは起こるのですが、
問題はそれがいつ起こるかということだと。
私たちが今の世界を救いたいのであれば、
早くその変化を起こす必要がある
ということですね。
そこで、その基本的な信念を変える方法を
神は次のように言います。
「それに挑(いど)むこと。
論理と精査の光を当てて、挑むこと。
あなたがたが
最も神聖視している考え方に挑み、
そのもとになっている根源に
挑まなければならない。
だが、挑む前にその根源を
明らかにしなくてはならないね。」
(p.132 – 133)
まず根源を明らかにし、
それに挑むことが重要だと神は言います。
そしてその根源とは、
排他的な組織的宗教なのです。
誤解され、歪められながら伝わり、
私たちの文明の物語になったもの。
その教えが、法律をはじめ、
すべてに染み込んでいる
と神は指摘するのです。
「だから、あなたがたの文明は当然、
信念から生まれている。
その信念がいったん宗教的教義になると、
宗教心の篤(あつ)いひとは
人間が何を欲し何を望むべきかだけでなく、
「神」が何を欲し何を望んでいるかまで
教えられたと言い出す。
それが多くの重要な面で、
あなたがたの社会のあり方にも現れる。」
(p.134)
この一例は、同性婚だと神は言います。
「多くの社会に同性婚を禁じる法律があり、
逆に同性婚を認める法律のあるところは
ごく少ない。
だが、同性婚を禁じる市民法に
健全な根拠があるわけではない。
同性婚という関係は誰も傷つけないし、
何の被害も与えない。」
(p.135)
日本もそうですが、
同性婚は禁じられたままにされています。
民法で婚姻を認めるのは
2人の男女とされているからです。
しかし、
同性愛者の存在が明らかになったのですから、
憲法の人権を守る思想からすれば、
すぐにでも同性婚を認めるよう
法改正をする必要があります。
けれども政府や国会は、
いまだに重い尻を上げようとしません。
健全な家族間が崩れるとか、
いろいろと難癖をつけて。
要は、変わることが怖いのです。
その自分たちの不安に向き合うのが嫌だから、
特定の人の人権を踏みにじるのです。
これもまた、
私たちはバラバラだと信じているから
他人の人権を否定するという酷いことが
平気でできてしまうのでしょう。
キリスト教だけでなく、
同性愛を否定する倫理観を持つ文化は
多数あります。
ですからまだ多くの国や地域で、
同性愛者は差別されています。
しかし、
神は同性愛に反対しないと言います。
「わたしは前からずっと、そう言ってきたよ。
神は人間の行為のあれが良くて
これがいけないと選り好みしないし、
批判もしない。」
(p.139)
神は人間を自由にさせます。
そこが「昨日の神」と「明日の神」との
大きな違いなのです。
何を正しいとするか、
価値観は人それぞれです。
神は、人それぞれでかまわないし、
それを批判しないと言っています。
それなのに私たちは、
すぐにけんか腰になります。
相手を批判非難し、
糾弾し、ついには殺害するのです。
特に狂信的な人たちは、言動が過激です。
しかし神は、そういう人たちについて
愛情深く分析します。
「ひとが狂信的になるのは、自分の言葉を
聞いてもらえないと感じるからだ。
ひとは
自分の意見が尊重されないと感じたとき、
狂信的になるのだよ。」
(p.141)
狂信的になってしまうのは、
自分の意見が尊重されない
と感じているからだと言うのですね。
「ほとんどの場合、
意見を受け入れてもらう必要すらないが、
しかし尊重される必要はある。
なぜなら、
誰かの意見を尊重しないということは、
その意見を消し、
その意見が存在しないかのようにふるまう、
ということだからだ。
誰かの意見を消してしまうのは、
そのひとたちを消してしまうことなのだよ。」
(p.141)
異なる他人の意見を
受け入れる必要はありません。
しかし、尊重される必要はあるのです。
その理由は、意見とは自分の分身であり、
その意見が尊重されないことは、
自分の存在が否定されることに
等しいからです。
「だからすべて、
生存がかかった問題になってしまう。
他人の意見をほんとうに尊重する、
ということを知っているひとは少ない。
その意見が自分と正反対の場合は
とくにそうだ。
だから地球上には
狂信的な人びとがいるのだよ。
彼らを創り出したのはあなたがただ。
あなたがたが追いこんだのだ。」
(p.141)
自分と異なる意見、対立する意見を前に、
私たちはつい相手を否定しがちです。
まず受け入れて、
尊重するということをしません。
これは私自身、
大いに反省すべき点ですね。
そしてそのことが狂信者を生み、
過激な言動へと走らせている。
その狂信者たちによって、
社会は混乱させられる。
まさに大きなブーメランです。
私たちは様々な法律や規則を作り、
他人の言動を規制します。
そこに正当な根拠がなくても、
一部の人の「正しさ」に基づいて規則を定め、
他人を強制するのです。
それは、すべて不安が動機です。
「あなたがたが
「二つの顔をもつ神」を信じているかぎり、
至福と恐怖を
ともに創り出しつづけるだろうね。」
(p.150)
「二つの顔をもつ神」とは、
次のようなものです。
「あなたがたは
「神」の名において愛し、憎む。
その矛盾に気づいていて
そんなことをやめたら、
あなたがたのためになるだろうね。」
(p.150)
他にも、「創造」と「破壊」、
「受け入れる」ことと「拒絶する」こと、
「褒美を与える」ことと「罰する」こと
などの矛盾した行為があると言います。
「言っておくが「神」は何も破壊しないし、
何も拒絶しないし、何も罰しない。」
(p.151)
「昨日の神」と「明日の神」との
大きな違いです。
「明日の神」には矛盾がないのです。
「あなたがたは自分の信念で
自分たちを殺している。」
(p.151)
神はこのことを、
さらに劇的で直接的な言葉で言い換えます。
「あなたがたの神が、
あなたがたを殺しているのだよ。」
(p.151)
「昨日の神」という概念は矛盾だらけです。
その矛盾を信じて殺し合いをするなら、
「昨日の神」が私たちを殺しているのです。
だからこそ、
私たちが信念を変える必要があります。
「明日の神」を受け入れる必要があるのです。
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