生命を最高の価値とする

生命を最高の価値とする

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「明日の神」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第8章の1回目です。

私たちは、星々やこの地球、
そして宇宙の物質を「死んだ」ものだと
想像しています。

だからその「死んだ」物質を
できるだけたくさん搾取して
良い暮らしをしようと考える。

神は、私たちがそういう幻想に生きている
と指摘します。

「しかし宇宙の物質が
「生きたシステム」の一部だと考えて、
そう体験するようになれば--
実際にそれが現実だから--
その「システム」とあなたがた「自身」との
関係に対する考え方は変わる。」
(p.118)

間違った幻想ではなく、
真実を見つめるようになれば、
宇宙というシステムと自分との関係を
これまでとは違う視点で見られるようになる
と言うのですね。

「いまあなたがたは
自分が生きていることを知っているが、
ほかの万物も生きている
と考えるようになれば、
自分を「もっと大きな全体」の一部として、
大きなエネルギー・パッケージのなかの
ひとつのエネルギー・パッケージ、
大きな「生命体」のなかのひとつの「生命体」、
「大きな自分」の一部である「小さな自分」
として体験するだろう。」
(p.118)

宇宙全体が生きていると考えれば、
この身体に関わっている小さな自分は、
その大きな生命の一部として
体験するようになるのですね。

それこそが、
私たちが求めている一体化の体験でしょう。

「「新しい霊性」は、
神は万物と統合されたひとつの存在であり、
人間に生命を吹きこんだのではなく
「人間として」生命を呼吸し、
人間が自らを「人間として現れた神」として
表現し体験するとともに、
自分がふれて見て感じるすべても同様に
「かたちとして現れた神」である
と知るようにした、と言う。」
(p.119)

古い霊性は、神は創造主であるが、
人間は被造物だとします。

ですからそこに、
神との一体化という概念がありません。

神と一体でない人間に対して
どんな酷いことをしようと平気です。

神と一体でない自然環境に対して
どんな酷いことをしようと平気です。

だから世界は今、このような問題を抱え、
追い込まれているのです。

9.11の同時多発テロは、
「昨日の神」に仕えていたから起ったのだ
とニール氏は指摘します。

神は、「昨日の神」に仕えていても
起ってはならなかったと言います。

「「古い霊性(スピリチュアリティ)」と
「昨日の神」の教えが
あまりにも曖昧(あいまい)なので--
場合によっては
とんでもない解釈も可能なので--
あなたがたは冷血に殺し合い、
ジェット機をビルに突っこませ、
都市に「スマート爆弾」を落としても、
何も疑わない無辜(むこ)の人びとを
殺戮(さつりく)し、それでも罪はない、
「神」はわれわれの側にある、
それどころか「神」がそれを求めた、
と主張する。」
(p.120)

これまでの教えや考え方が
曖昧なことが原因だと言うのですね。

「明日の神」のメッセージは、
そんなに曖昧ではないと神は言います。

神が何かを要求したり、命じたり、
罰を与えることはないからです。

そして、
新しい霊性について次のように言います。

「まず「生命」に仕えなさい。
それが「新しい霊性」のモットーだ。
それが信条だよ。」
(p.120)

生命を第一とすることですね。

そうすれば、
無意味な殺人はなくなるでしょう。

しかし、ここでニール氏は指摘します。

たとえ生命を第一にしても、
その生命を守るために
生命の一部を犠牲にすることは妥当だ
という考え方を否定できないと言うのです。

たしかに、
そういう例が自然界にもあるかもしれません。

神もそれを認め、
宇宙もそうやって変化していると言います。

けれども、
他の生命体の生命サイクルに対して、
意図的に影響を与えて破壊することはない
と神は指摘します。

「しかし生命そのものに律せられた
正常な生命サイクルに介入する必要が
生じることはめったにない。
自己を認識する度合いが
高くなった「生命体」が、
他の「生命体」の正常な生命サイクルに
影響を及ぼすことができるのは事実だ。
だから「高次の生命体」は
宇宙にとって祝福であると同時に
困りものでもある。
彼らの活動のせいで、「生命そのもの」が
持続可能でありつづけるために
適応を迫られることも多い。」
(p.121)

その適応は戦いと呼ばれることが多い
と神は言います。

その集団が持続可能性を守るために
殺戮プロセスを続けるのです。

互いに正義を主張し合い、
防衛のために相手を殺そうとする。

イスラエルとパレスチナに限らず、
世界ではそういう戦いが続いています。

こういう戦いが続くことで、
これまでにも
文明全体が消えてしまったことがある
と神は言います。

「エネルギー・システムのなかで
(この場合は人間社会のなかで)、
巨大な力が蓄積されて
臨界量(クリティカル・マス)に達すると、
どこかが壊れるしかない。」
(p.122)

そうやって最終的な破壊へ向かうのです。

それが、宇宙が持続可能なために適応する
ということなのですね。

では、その自己破壊的サイクルを
逆転させることはできないのでしょうか?

神は、不可能ではないと言います。

「しかし
「生命」が「最高の価値」として認められ、
社会の大半がこの価値観を大切にしていれば、
そのような自己破壊的サイクルが
臨界量に達する可能性はめったにない。
なぜなら、誰かが--
ひとや集団や組織が--
どこかで介入して進路を変えるからだ。」
(p.122)

やはり、
生命を最高の価値として認めることが
ポイントになると言うのですね。

そういう人たちがいれば、
どこかで進路を変えてくれるからだと。

「このチームは、
宇宙が「生きているシステム」で、
それが人間にとって
どんな意味をもっているか、ということを
教えることから始めればいい。」
(p.123)

私たち一人ひとりは、
全体から見れば小さな点に過ぎません。

しかし、どの小さな点も、
全体にとって重要な点なのです。

そのことを子どもたちに理解させること。

それが重要だと神は言います。

「いまの社会が
「生命」に対する敬意を失っているのは、
人びとが子供のときに
そういう情報を与えられなかったからだ。」
(p.123)

人一人の命は地球と同じくらい重い。

どのピースが欠けても、
私たちは全体として不完全である。

その認識を
情報として子どもたちに与えること。

私たちの社会が変わるには、
まずは教育から変えていくことなのです。

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