マスターとして生きる

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「明日の神」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第11章の1回目です。

前回は、傷つけられた時は、
対照的な存在との和解のチャンスだ
という話でした。

そのために、
1つの愛のメッセージを送ればいいとして、
神はそれをニール氏に示しました。

相手の本当の姿を見つめ、
その本当の相手を愛している
と伝えることだと。

しかしニール氏は、
その神の提案に疑問をはさみます。

こちらを殺そうとしている相手や
抑圧してくる相手に、
どうすれば愛のメッセージを送れるのか
という問いです。

神は、次のように答えます。

「相手が見ていなくても、
あなた自身がほんとうの自分を見ればいい。
とくに相手が見ていないときこそ、
ほんとうの自分を見るのだよ。」
（p.168）

憎しみや怒りをぶつけてくる相手に関係なく、
本当の自分自身を見ることだ
と神は言います。

つまり、
敵対する相手だからと反応するのではなく、
本当の自分は愛なのかどうか
を問い直す時なのです。

かつてイエスは、
そうやって十字架にかかりました。

そして、
私たちにも同じようにせよと言いました。

しかし、
私たちはイエスのようになれるでしょうか？

右の頬を打たれたら、
左の頬を差し出せるでしょうか？

ニール氏は、それは無理だと言います。

そこで神は、
1人でしようとしたら無理だと思えても、
1万人、10万人、100万人いたらどうだろう
と言います。

「一人ひとりの＜マスター＞の時代は
終わった。
おおぜいの＜マスター＞の時代が来たのだ。」
（p.169）

たった1人のマスターに
ついていく時代ではないと言うのですね。

そして問題は、
その集団的なマスターの時代の準備が
私たちにできているかどうかにある
と神は言います。

私たち一人ひとりが、
自分はマスターにはほど遠いと考え、
自分を平凡で無力な人間だと考えているなら、
その準備ができていないのです。

「あなたがた自身を変え、
それから世界を変えなさい。」
（p.170）

まず自分が変わらなければ、
世界を変えることはできないと神は言います。

「私がマスターになる」と言わなければ、
大勢のマスターなど夢のまた夢ですからね。

イエスは、
自分と同じことがみんなにできる
と語りました。

しかし私たちは、
その言葉を受け取りませんでした。

その言葉を信じ、
そのように生きようとしなかったのです。

けれども神は、
私たちにはそれができると言います。

「あなたがたに
「どんな素質が必要なのか」
という問題ではなく、
「もっている素質」に目を向け、
それを利用するかどうかという問題なのだ。
あなたがたがもっている贈り物に－－
たくさんもっているのだから－－目を向け、
それを世界と分かち合いなさい。
それを目の前の挑戦課題にあてはめなさい。
明日がないかのように、
それを使い、与えなさい。」
（p.171）

自分にマスターとしての素質があるか、
能力があるかという問題ではない
と神は言います。

私たちにはそれぞれ充分な能力があり、
それを分かち合いさえすれば
重要な役割を果たせるのです。

だから、結果を心配するのではなく、
ただ分かち合うことに心を砕くべきなのです。

「そうしたいという欲求を育てなさい。
欲求があれば必要なものは手に入る－－
欲求こそ必要なものなのだから。」
（p.171）

世界を救おうという欲求、
そのために自分が変わろうという欲求、
マスターとして生きようという欲求です。

どれだけ強く情熱の炎を燃やすか。

それが問われているのですね。

けれども、
凡人がマスターの域に達するには、
長い時間が必要ではないか
という疑問もあります。

そして、あまりに時間がかかるようでは、
今の世界の危機を救うのに
間に合わないと思われるのです。

そこで神はこう言います。

「＜マスター＞への道に踏み出した
魂はすべて、最初に無知をふり捨てる。
それだけでじつに大きな第一歩であり、
その魂だけでなく
その魂がふれあう生命／人生に
とても大きな影響を及ぼすのだよ。
あるレベルでは、全世界に影響を及ぼす。」
（p.174）

マスターとして生きようと決意し、
一歩を踏み出したなら、
それだけで霊的には大きな意味を持つ。

そう神は言うのですね。

「あなたはたったいま、
すべてに影響を及ぼしている。
すべてに影響を及ぼさずにいることは
できない。
あなたはその一部だから。
「それ」に影響を及ぼすのだ。」
（p.174）

「あなたはすべてに
影響を及ぼさずに何かをすることはできない。
あなたが「それ」であり、
「それ」があなただからだ。
したがってあなたがすることは、
ただちに深く「それ」に影響を及ぼす。」
（p.174）

全体に対して影響を及ぼすのは、
マスターとして生きる決断だけでは
ありません。

私たちのすべての選択が、
全体に何らかの影響を及ぼします。

私はよく、「私たちの選択を、
万物は固唾を飲んで注目している」
と表現するのですが、
まさにそうなのでしょう。

そして、だからこそ私たちが
どういう選択をするかが重要なのです。

私たちは意図的に
進化のプロセスを早めるための選択を
するのでしょうか？

そうやって今の危機的状況から
世界を救おうとするのでしょうか？

マスターとして生きる決意をするとは、
そういうことなのです。

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赤木篤　（あかき・あつし）

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