すべての本は聖なる書物

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「明日の神」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第18章の2回目です。

前回は、
私たちが具体的に何をすればいいか
という話でした。

内側に入ること、運動すること、
良い食事をとることの3つについて
神は詳細に説明しました。

今回は、その続きです。

神は4番目の方法を説明します。

「定期的に霊的（スピリチュアル）な
インスピレーションを求めて、
魂を強く育てることだ。
すべての生命の神聖さを認め（recognize）－－
これは
ふたたび知る（re-cognaize）という意味だ－－
聖なるもの、
聖なるインスピレーションを受けたものを
尊重する方法を探し求めなさい。」
（p.256）

たとえば教会へ行って礼拝するのも
霊的なインスピレーションを求める方法です。

しかし、神は礼拝を求めていないことは
知っておくべきだと言います。

指導者の話を聞いても、
ただ鵜呑みにするのではなく、
選択肢を検討するようにと言うのです。

「人間にとっていま最も大切なのは、
生命への敬意を表すことと、
実際には生命を破壊する－－
そして、
他者にも同じことをしろと呼びかける－－
神を礼拝することは、
まったく違うということを明確にすることだ。」
（p.256 – 257）

たとえ既存の教会へ行くとしても、
そこで説かれる神を
盲信する必要はありません。

ですから、
必ずしもそこへ行かなくてもよいのです。

その宗教の教義に抵抗を感じるなら、
自分の心の声に従うことです。

「それなら、
あなたの本性のなかに組みこまれた
すべての生命への敬意を
実際に体験するための、新しい場所、
新しい方法を見つけなさい。」
（p.257）

「たとえば毎月二冊以上は本を読もう
と決めるのもいいだろう。
いま手にしているこの本から始めよう
と決心することもできるよ。」
（p.257）

他にも、自然と触れ合ったり、
静かな場所で良い音楽を聴いたり、
詩や文学を読んだりする
という方法もあります。

自分に合った方法を選べばいいのです。

ただ、重要なのは、
今すぐに始めるということです。

「ほんとうに「新しい霊性
（スピリチュアリティ）」について知り、
「新しい霊性」を生きたいと思うなら、
外界にある「新しい霊性」の表現を
よく知ることだ。勉強することだよ。」
（p.257）

ここで神は、
外界にある「新しい霊性」の表現を
勉強することを勧めています。

この意味を、
神はさらに詳しく説明します。

「まず、
何がその表現にあたるのかを見つめ、
つぎにその表現のどれかが
あなたのなかの内なる真実と
共鳴し合うかどうか－－
あるいは内なる真実に
もっと近づけてくれるかどうかを考えなさい。」
（p.257 – 258）

まずは外に「新しい霊性」の表現を探し、
次に内に入って検証するのですね。

方法は、祈り、瞑想、断食など、
いろいろあります。

それらの方法を試し、
それがぴったりくるかどうかを
自分の中に問えばいいのです。

「そう、それに読書しなさい。
読んで、読んで、読みまくり、
人類が「明日の神」を創造するにあたって
すべての＜マスター＞やすべての源が
どんなことをしているのかを勉強してごらん。」
（p.258）

私は、主に読書をしています。

読書をしながら思索するのは好きだし、
自分に合っていると思います。

瞑想は、私にはあまり合いませんでした。

ただ、レイキの施術をしている時は、
瞑想しているような状態になると思います。

ともかく、自分に合った方法で、
実践することが重要なのだと思います。

読書を勧める神ですが、
もちろん内容を鵜呑みにしてはダメです。

ニール氏も同意見で、
聖なる書物などを読んだ時に、
「ひとつの物差し」に当てはめてみることが
とても役に立つと言います。

「この考えはうまくいくか？
これは生命を支え、維持するか？
これは人類の心を癒すだろうか？
これは調和を生み出すだろうか？」
（p.261）

このような判断基準に照らし合わせて、
それぞれが判断して結論を出すこと。

それが重要だと言うのです。

神はそのことに、次のように補足します。

「それから、
あなたが同意できないと思う見方でも、
あなたを内なる真実に
近づけてくれる場合もあることを
忘れないように。」
（p.261）

自分の内側に尋ねた時、
それは自分の真実ではないと判断しても、
それが役立たないわけではないのですね。

その意味を、神はさらに詳しく語ります。

「わたしは、すべての本は聖なる書物で、
すべてのメッセンジャーは神聖だと言った。
それはいま言ったような意味において、
なのだよ。
すべての生命は、
あなたをあなたの最も内なる真実に
連れ戻すように創られているし、
あなたさえそれを阻（はば）まなければ、
きっとそうなるのだから。」

すべての本は聖なる書物で、
どれも私たちを内なる真実に連れ戻す
と言うのですね。

「人生／生命は
あなたのなかの真実とは何かを
明かしてくれる。
だから人生／生命を祝福し、
人生／生命のなかのすべてを祝福しなさい。
同意できないからといって責めたり、
無価値だと判断してはいけない。
ありそうもない、無益だ、
神聖でないと断じないこと。」
（p.261）

相対的な世界では、
対極があるからこそ自分があるのです。

したがって、
自分が同意できないという意見との出合いは、
自分とは何かを発見するのに役立ちます。

したがってこの本も、
読んではみたけど同意できない
という人がいてもいいのです。

「この対話の目的はあなたを説得して
ある意見をもたせることではなくて、
あなた自身に帰すこと、
あなたとあなたの内なる真実を
もういちど結びつけること、
もっと深くて澄みわたった理解を
もたらすことだからだ－－
その結果がどんなふうになるかは、
この対話の創造者にとってはどうでもいい。」
（p.262）

すべての本は聖なる書物で、
私たちに何らかの反応を与えてくれます。

それが同意や共感であっても、
不同意や反感であっても、
どちらも私たちに役立つのです。

なぜなら私たちはそれによって、
内なる真実と出合うからです。

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赤木篤　（あかき・あつし）

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