天使しか送らなかった

こんにちは！
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話2」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第13章の1回目になります。

前回、第12章の最後では、
「すべてを与え、何も要求しない」
という愛を実践することが
平和な世界を実現する方法だという話でした。

しかし、すべてを与えたら、
生きていくことさえできません。

すべての人が同時に与え合うなら別ですが。

神もそのことを認めますが、
誰かが始めなければならないと言います。

そしてそれは、
それを知った「私」以外にはいないのです。

そこでニール氏は、
どうやって始めたらいいかと尋ねます。

神は、その方法を示します。

「輝かしい事例を示しなさい。
神性だけを求めなさい。
真実だけを語りなさい。
愛のある行動だけをしなさい。
いま、そして永遠に愛の法を生きること。
すべてを与え、何も求めないこと。
世俗を避けること。
受け入れがたいものは受け入れないこと。
わたしについて学びたいひとすべてに、
教えること。
人生のすべての瞬間に、
愛をほとばしらせること。
すべての瞬間を、
最も高い考え、最も高い言葉、
最も高い行いのために使うこと。
それによって、神聖な自己の栄光をたたえ、
そして、わたしの栄光をたたえること。
生きていくなかでふれあったひと
すべてに平和をもたらし、それによって、
地上に平和をもたらしなさい。」
（p.226 – 227）

まだ続きますが、
引用はこのぐらいにします。

要は、完全な愛を常に選択しなさい
ということだと思います。

「あなたのなかにある最高の真実の
生きた例となりなさい。
自分について謙虚に語りなさい。
あなたの最高の真実が、
自慢と間違われないように。
おだやかに語りなさい。」
（p.227）

この部分は、生きた実例となって、
他人に影響を与える
ということを語っています。

これもまだ続きますが、
引用はここまでとします。

要は、自分を誇示するのではなく、
しかし正直に全てをさらして
他人の気づきを助けるように
ということだと思います。

「あなたの人生を贈り物としなさい。
あなたというひとが
贈り物であることを忘れないように！
あなたの人生にかかわってくる
すべてのひとに、そして、
あなたがかかわりをもつ
すべての相手にとって、
贈り物でありなさい。」
（p.228）

「私」という存在は、
関係する他の人にとっては
「贈り物」なのです。

それは、他の人が私と出会うことで、
私の人生に触れることで、
何かに気づくきっかけになるからです。

たとえば、私が愛に生きていたら、
愛とは何かに気づくかもしれません。

マザー・テレサさんなどは、
まさにそういう存在でした。

「あなたのところへやって来るひとはみんな、
贈り物を受けとりに来るのだ。
それによって、
相手はあなたに贈り物をする－－
あなたの経験、そして真実のあなたを
満足させるという贈り物だ。」
（p.228）

「私」に関係してくる「他人」は、
「私」から贈り物を受け取るために
やってきます。

「私」という存在が、
関係する「他人」の贈り物なのです。

しかし、それだけでは終わりません。

「他人」は、関係することによって、
「私」にも贈り物をします。

プレゼント交換のようなものですね。

人間関係の目的は、
このプレゼント交換なのです。

「この単純な真実がわかれば、
すべてのなかで
最も偉大な真実が見えてくる。
わたしがあなたのもとへ送るのは
天使だけ、それ以外はない。」
（p.228）

神は私たちに、
「天使しか送らない」と言います。

たとえば、先ほどの例のように、
マザー・テレサさんと出会えば、
真実の愛を贈り物として
受け取るかもしれません。

マザー・テレサさんは、
まさに天使と言えるでしょう。

では、強盗との出会いはどうでしょうか？

神は、その強盗でさえ
「天使」だと言うのです。

なぜなら、強盗に出会うという経験は、
私たちに何かを気づかせてくれるからです。

たとえば、
強盗をしなければならないほど、
貧しいという理由があるかもしれません。

そうすると私たちは、
「貧しさ」ということを知り、
それに真剣に対峙したくなるかもしれません。

もしそうなったとしたら、
強盗との出会いは不幸なことでしょうか？

有り難いことにならないでしょうか？

神は、
天使しか送らなかった
と言っています。

その言葉を、
私たちはどう受け止めるのでしょう？

それを決めるのは、
やはり自分自身なのです。

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幸せ実践塾・塾長

赤木篤　（あかき・あつし）

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