存在するのは1人の私

存在するのは1人の私

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話3」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第7章の2回目になります。

「あなたの基本的な質問、
つまり魂は動物として戻れるか
という問いの答えは、もちろんイエスだ。
だが、実際問題として戻るだろうか?
たぶん、それはないだろうな。」
(p.169)

輪廻転生する魂は、
人間から動物へ戻りはしないと言います。

それは物理的に不可能だからではなく、
魂の意思としてそうなのだと。

「魂の最大の望みは、自分自身の
さらに高い側面を経験することだ。
だから、ニルヴァーナと呼ばれる場所、
存在のすべてとの
全的な一体化を経験するまで、
決して下には向かわず、
つねに進化の過程の上へ向かう。」
(p.170)

魂は拡大することを望むので、
人間から動物へ転生はしない
と神は言うのです。

しかしだからと言って、
常に「新しい魂」が生まれて動物となり、
転生して人間へと成長する
というわけではありません。

「すべての魂は、いっぺんに創られている。
すべてがいま、ここにある。
魂はまた、
特定のレベル、特定の生命のかたちで
「リサイクル」することもできる。」
(p.171)

つまり、
すべての魂が「いま、ここ」にあり、
その一方で輪廻転生もする
ということです。

何だか、
わかったようなわからないような、
そんな感じですね。

ニール氏も同様で、
そうするとよくわからなくなる
と次のように言います。

「わたしたちは
宇宙の時空のつながりのなかで、
「すべての時に」、異なるレベルで、
あるいはさまざまなポイントで
存在するともおっしゃった。
(中略)
すると、わからなくなるんですよ。
宇宙の時空のつながりのなかで、
「わたし」のひとつが「死に」、
そしてべつの人間として戻ったとしたら……
すると……どれがわたしなんですか?
いっぺんに二人の人間として
存在することになりますよね。」
(p.171)

死んで生まれ変わる。

これを時系列で考えれば、
私は1人しかいないかもしれません。

しかし、
「わたし」はすべての時に存在する
と以前に神は言っています。

「時」というものは存在しないのですから、
「わたし」は常に存在しているのです。

死ぬ前の「わたし」がすべての時に存在し、
生まれ変わった「わたし」も
同様にすべての時に存在する。

そしてこれを無限に繰り返したら、
いったいどうなるのでしょう?

「しかし……それが事実だとしたら、
不死である「わたし」の一部は、
いまという永遠のなかで、
宇宙の車輪の何十億ものポイントに
何十億ものちがったかたちで
何十億もの方法で進化していることになる。」
(p.172)

何だかわけがわからなくなりそうです。

そこで神は、
次のように説明します。

「あなたは、
わたしが言ったとおりのことを言ったのだ。
混乱するのは、まだ、
わたしたちがひとりではなく
複数だと思っているからだよ。」
(p.172)

「ここには、
わたしたちはひとりしかいない。
これまでも、ひとりしかいたことがない。
そこに、気づいたんじゃなかったのかな?」
(p.173)

いかがでしょうか?

整理のために、
次のニール氏と神の会話を、
すべて引用しておきましょう。

引用元にはありませんが、
わかりやすくするために、
ニール氏の発言の先頭には「ニ:」と、
神の発言の先頭には「神:」と付けます。

「ニ:でも、
あなたが神で、あなたがわたしなら、
わたしは神……
わたしは……神じゃないですか!

神:汝は神なり。そうだよ、そのとおり。
ようやく、ばっちり理解できたじゃないか。

ニ:しかも、
わたしは神であるだけじゃない……
すべての者だということになる。
しかし……それじゃ、わたし以外は誰も、
何も存在しないってことですか?

神:わたしと父とは一体である
と言わなかったかな?
わたしたちはみな一体であると?」
(p.173 – 174)

いかがでしょう?

これまで神が語ってきた通り、
私たちは「ひとつのもの」なのです。

「わたしたちはすべて一体、ひとつだ。
それが、
「わたしのきょうだいの
最も小さなひとりに対してしたのは--
わたしに対してしたのである」
ということの意味だ。」
(p.174)

しかしそうは言われても、
他人を目の前にした時、
私たちは「他人」として認識します。

なかなか「他人」を「私」とは
認識できませんよね?

「意識とはすばらしいものだ。
何千にも何百万にも、分割することができる。
わたしは、
無限の「かけら」に自分を分割した。
それぞれの「かけら」が自分を振り返り、
自分は何者かと考えられるように。」
(p.174)

それぞれの魂には自意識があります。

だから、自分を振り返ることが可能です。

しかし、
本質的には「ひとつのもの」であり、
「あなた」は「わたし」なのです。

神は、
今このことを私たちに教える理由を、
次のように語ります。

「それは、
あなたが楽しめなくなっているからだ。
人生がもう
楽しみではなくなりはじめているからだ。
あなたは、プロセスに足をとられ、
それがプロセスに過ぎないことを
忘れかけている。」
(p.175)

忘れることによって、
私たちは様々なことを経験できます。

神でないことさえ経験できるのです。

それがプロセスです。

しかし、
そのプロセスの中にはまり込んで、
プロセスを楽しめなくなってきている。

だから神は、
助けの手を差し伸べたのだと言います。

そしてこの助けによって、
私たちはどうするだろうかと問います。

「傷ついた者を癒し、
不安におののく者をなだめ、
貧しい者のニーズを満たし、
成就した者のすばらしさを祝い、
あらゆるところに
わたしのヴィジョンを見るだろうか?
いま、真実を思い出したことで、
あなたの人生は変わるだろうか?
他の者の人生を変えてやれるだろうか?
それとも、また忘却に戻るかな?
身勝手におちいり、
この目覚めの前に考えていた
ちっぽけな自分にふたたび戻って、
そこにとどまるだろうか?
どっちになるだろうね?」
(p.175)

この「神との対話」シリーズは、
私たちが目覚めるのを助けるために
神が与えてくれたメッセージです。

このメッセージを知った今、
私たちはどうするのでしょう?

どういう生き方を選択するのでしょう?

それが今、問われているのです。

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赤木篤 (あかき・あつし)


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