魂はいつ身体に宿るのか?

魂はいつ身体に宿るのか?

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話3」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第14章の1回目になります。

「わたしはいつもあなたがたとともにいた。
あなたがたから離れたことはない。
わたしはあなたであり、
あなたはわたしであって、
わたしたちは決して離れない。
それは不可能だからだ。」
(p.296)

冒頭で神は、
いつも私たちと共にいたと言います。

これはすでに12章で語られていることです。

意味を深めるために似たような形で
何度も経験すると神は言います。

これもその1つなのですね。

「神との対話」ではこのように、
同じようなことが何度も繰り返されます。

神は繰り返しを良いことだと言います。

それは、知識が定着するからであり、
理解が深まるからです。

この世のすべては螺旋運動ですから、
同じことの繰り返しのように見えて、
少しずつ違います。

ピストン運動や円運動に見えるのは、
視点の違いなのです。

このことについては、
ブログで説明していますので、
そちらもご覧ください。

「運命の流れに乗る」
http://4awasejsn.seesaa.net/article/287874691.html

ここでニール氏は。
魂はいつ身体に宿るのか?
という問いを神に投げかけます。

これはよく尋ねられることですね。

少なくとも、
誕生した時ではないことは
多くの人が気づいています。

胎児にも意識があることが
知られてきたからです。

では、受胎した時でしょうか?

これに対して神はこう答えます。

「生命にはじまりはない。
なぜなら、終わりがないから。」
(p.298)

たしかに魂(神)は、
始まりもなければ終わりもありません。

しかしこの世では、
「生まれる」ということがあります。

そこでニール氏は再び、
神に同じ質問をします。

神はまた答えます。

「魂が身体に宿るのではない。
身体が魂に包まれるのだ。」
(p.299)

「あらゆる者はつねに生きている。
「死」というものはない。
存在には、そのような状態はない。
つねに生きているものは、
ただ新しいかたちになるだけ。
新しい物質的なかたちになるだけだ。」
(p.299)

生命エネルギーは常に存在するのですから、
存在しないことはありません。

終わりがないのですから、
始まるということもない。

神はそう説明します。

もちろん、論理的な観点からは、
そういうことになります。

しかしニール氏は、
中絶をどう考えればよいか?
ということを問いたいのです。

そこで神は、このように言います。

「あなたは生物学的、技術的な議論をして、
「ルール」をつくりたい
と思っているのだろう。」
(p.300)

もし、身体を魂が包むのが誕生時なら、
それ以前の堕胎は問題がない。

そういうように、
ルール作りに利用しようとしている
と神は指摘します。

しかしこれは、
昔から私たちがやってきたことです。

神がこう言ったとして、
ルールを定めるやり方です。

ニール氏は神に、
どうして妊娠中絶は殺人だと言わないのか
と問います。

神の答えはこうです。

「あなたは誰も、何も殺すことはできない。」
(p.301)

「わたしの一部が
それぞれ個々に表現しているプロセスを、
それ自身の合意なしに
終わらせることはできないよ。」
(p.301)

中絶が殺人かどうかではなく、
そもそも殺人ができないと言います。

どうしてそう言えるのでしょうか?

「神の意志に反することは何も起こらない、
と言っている。
生命は、そして生命に関する出来事はすべて、
神の意志(あなたの意思と読みかえてもいい)
が現れたのだ。」
(p.301)

「生命は神の意志が完璧に表現されたものだ。
何かが神の意志に反しているとしたら、
神の定義からして、それは起こりえない。
ある魂がべつの魂について
何かを決めることができると思うか?
個々の存在としてのあなたがたが、
相手の意思に反する方法で
影響を及ぼしあうことができると思うか?
そんなことを考えるのは、
お互いがべつべつだと思っているからだ。
神が好まないやり方で、
生命に影響を及ぼせると思うか?
そんなことを考えるのは、
わたしから離れていると思っているからだ。
だが、どちらの考え方も間違っている。
宇宙が同意しないやり方で
宇宙に影響を及ぼせると考えるのは、
はかり知れない傲慢だ。」
(p.301 – 302)

つまり、私たちは本質的に一体であり、
バラバラではないのですから、
神や相手の了承なしに相手に影響を及ぼす
などということは不可能なのです。

しかし、
本質的にはそうかもしれませんが、
現実的にはそうではありません。

相手の了承を得ることなしに
相手を殺すことが可能です。

それについてどうすればよいのか?

その問いには、
どう答えればよいのでしょう?

「いいかな。あなたは「この世界にいるが、
この世界のものではない。」
(p.302)

まるで、この世界のことは
夢だと考えれば良いかのような答えです。

ではそのように考えて、
好き勝手に殺人をしても良いのでしょうか?

神は、それでかまわない
と言いたいのでしょうか?

中絶の是非を知りたくて、
魂がいつ宿るかと尋ねたことに始まった
この会話はまだ続きます。

私たちが現実の世界でどう対応すべきか、
その答えを知るためには、
もっと深いところから
考える必要があるようです。

この話題は次回に続きます。

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