法令では解決しない

法令では解決しない

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話2」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第12章の4回目になります。

前回は、援助の仕方についての話でした。

助けを求める相手を拒絶することはせず、
けれども過剰な支援はしない。

相手にふさわしいやり方で
支援することが大切だということでした。

今回はその続きです。

まずニール氏が、
どういう援助がじゃまになるのか?
と尋ねます。

神は、以下のように答えます。

「あなたの助けが、自立ではなく
「ひとをあてにする気持ち」
を助長するときだ。
相手が自立するのではなく
あなたに依存しようとするのを、
同情のつもりで許したときだ。」
(p.209)

相手を自分に依存させる動機がある時、
それは同情ではなく強迫観念であり、
権力欲なのだと指摘します。

本当の支援とは、前にも言っているように
相手をなるべく早く自立させることなのです。

「そのちがいは非常に微妙で、
自分でも権力欲だと気づかないことがある。
相手を助けようと
ベストをつくしているのだと本気で思う……
だが、ほんとうは
自尊心を満たしているだけではないかと、
つねに自分を振り返りなさい。」
(p.209)

自分の思考や行動の動機が、
相手への純粋な同情なのか、
それとも権力欲なのかは、
よくよく精査しないとわかりません。

だから、常に自分の動機を疑い、
自分でチェックする必要があると言います。

「真実の目標は、
弱者がますます弱くなることではなく、
成長して力をつけることだ。」
(p.209)

難民支援でも、
食料など直接支援は、
緊急支援に限るべきだという考えが
最近は主流になっています。

気持ちが落ち着いたなら、
自分たちで立ち上がれるように支援する。

そちらが支援の主流であるべきだと、
多くの人が気づいています。

生活保護などの政策も、
ともすれば弱者をますます弱くすることに
つながりがちです。

政策そのものが目的となり、
その存続を考えるようになるからです。

「だが、政府の支援策に限界があれば、
ひとはほんとうに援助が必要なときにだけ
助けてもらい、援助に甘えきって
自立を忘れたりはしない。」
(p.210)

予算をつけたのだから使い切るのではなく、
最初に支援の限界を決めること。

それを公表しておけば、
いつまでもその支援にしがみついて
自立しないでいることはないのです。

では、政府による「富の再配分」は
しない方が良いのでしょうか?

「分かち合いというのは、
生き方のひとつであって、
政府が法令で強制することではない。
分かち合いは強制ではなく、
自発的に行うものだ。」
(p.210)

ニール氏は、
神の言葉に反発します。

しかし、それで上手く行かないから、
市民革命や共産主義革命が起こったりして、
貧しい者たちが
怒りを爆発させて来たのではないかと。

富や権力を握った人たちは、
自発的に富を手放さないからです。

「わたしの見るところ、
世界はまだ全面的な解決ができる
政府のシステムを見いだしていない。」
(p.215)

アメリカ合衆国というシステムは、
かなりいい線まで行っていると言います。

しかしまだ、
全面的な解決には至っていないのだと。

そしてこの問題の難しいところは、
政治の問題ではないと指摘します。

「善や公正さは政治問題ではなく、
倫理上の問題だ。」
(p.215)

富の再配分は法令によるものではなく、
自発的に行われるべきだと神は指摘します。

その理由は、富の再配分は
善や公正さの問題であり、
それは政治問題ではないからだと。

そのことを、さらに詳しく説明します。

「政府というのは、
善を義務づけ、公正さを確保しようという
人間の試みなのだが、
善が生まれる場所はひとつしかない。
人間の心だ。
そして公正という考えが生まれる場所も
ただひとつ、人間の理性だ。
そして、愛をほんとうに体験できる場所も
ただひとつしかない。それは人間の魂だよ。
なぜなら、人間の魂が愛だからだ。
モラルを法にすることはできない。
「お互いに愛しあいなさい」という法律を
つくることはできない。」
(p.215)

これまでの社会は、
善良な市民であることを強制しようとして、
さまざまな規則を作っています。

しかしそれが、
本当に必要であってはいけないのです。

罰則があるから、
相手を傷つけないのでしょうか?

罰則がなくても、
自発的に誰かを傷つけてはならないと
自己規制するのが本来の姿です。

「必要なのは、
意識の面で成長することであって、
政府を増長させることではない。」
(p.216)

政府が、
善良であることを義務付けるために、
やたら多くの法令を作ることは、
私たちの成長にとっても
良いことではないのです。

そういう義務付けを政府に求めるず、
私たち自身が成長すること。

今の現状を、
そのための機会にすることが重要なのです。

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