約束を守るのは難しい

約束を守るのは難しい

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話3」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第13章の2回目になります。

前回の最後に、
マスターは意図的に同一性を創造する
という話がありました。

普通の人は無意識に反応することで
同一性を創造することがありますが、
マスターは意図的です。

つまり、
意図的に思考をコントロールすることは、
それだけ難しいことなのです。

今回はその続きですが、
だから約束を守るのは難しいのか
とニール氏が尋ねます。

意図的に思考をコントロールすることが
難しいからです。

それでは、
未来も同じものを創造できるとは
言えないからですね。

「それも、理由のひとつだ。
前にも言ったとおり、
未来を予測できるようになるまでは、
約束などできないのだよ。
約束を守るのがむずかしい二つめの理由は、
誠実さとぶつかるからだ。」
(p.265)

それに対して神は、
2つの理由があると言います。

2つ目の「誠実さとぶつかる」の理由は
次のようなものです。

「ほんとうの自分は
いつもこうだと言っても、その後に変わる。
だから、深い葛藤が生じる。
どちらに従うべきか。
ほんとうの自分か、約束した自分か?」
(p.266)

変化することが真実であるなら、
未来の自分は変化しています。

その時点では、
過去に交わした約束を守ることが、
本来の自分ではないと感じることがある。

だから葛藤が生じるのですね。

わかりやすい例を挙げると、
永遠の愛を誓った相手がいたとしましょう。

ところが未来のある時点で、
もっと自分にぴったりだと感じる相手が
目の前に現れました。

過去の約束に従って今の自分を殺すのか、
それとも今の自分に従って
過去の約束を反故にするのか。

こういう葛藤が起きるのです。

では、そういう時、
どうすればよいのでしょう?

神は1つの指針を示します。

「他人を裏切らないために
自分を裏切ること、それも裏切りだ。
それは最高の裏切りだ。」
(p.266)

つまり神は、
つねに「今」の自分に正直であれ、
と言っているのです。

しかしそれでは、
いつも約束を守れないことになります。

神は、その約束にこだわることが、
自分をみじめにしていると言います。

それは、
相手が約束を守ると信じて裏切られたり、
約束が守れなくなった時に自己正当化したり、
無理に約束を守って相手を責めたり
したからです。

だから、
本当なら幸せでいられる時でさえ、
私たちはみじめだったのです。

「ほんとうに幸せでいられるのか
と心配したからだ!
そんな心配をせずにいられなかったのは、
あなたの「幸せ」が、
ひとが約束を守ってくれるかどうか
で決まったからだ。」
(p.267)

他人の行動に依存している限り、
私たちは幸せにはなれません。

常に相手が約束を守るかどうか、
心配していなければなりませんから。

では、私たちは、
他人が約束を守ることを期待したり、
そう願うこともできないのでしょうか?

神は、それに答えて、
他人が約束を守らない理由を説明します。

「ひとがあなたとの約束を破る
たったひとるの理由は、
もう約束を守りたくないからだよ。
あるいは、もう守れないと感じるからだ。
同じことだが。
ひとがあなたとの約束を守りたくない、
あるいは守れないと思っているのに、
どうして守らせたいと思うのだね?」
(p.267)

「約束を守りたくない」か、
「もう守れないと感じる」から、
人は約束を破ると神は言います。

そしてそれは、
どちらも同じことなのだと。

つまり、いずれにせよ人は、
その約束を守ることに
魅力を感じていないのです。

神は、そういう人に対して、
無理やり守らせる必要があるのか
と尋ねます。

「ほんとうに、
相手が守りたくない約束を守らせたいのかな?
本人がしたくないことを強制するべきだと、
ほんとうに思うか?
どうして、
本人の意志に反することを強制したがる?」
(p.267)

その人が
もう約束を守りたくないと思っているなら、
それがその人の意思です。

その意志に反することを、
その人に押し付けなければ気が済まないのは
どうしてなのでしょうね?

たとえば、「あなただけを愛する」
と誓ったパートナーが
浮気をしたとしましょう。

浮気をしたということは、
前の約束を守りたくなかったからです。

そこで浮気をしたパートナーを責めるのは、
その人の意志に反して
約束を守らせたいからですよね?

パートナーが約束を守らないことで、
自分が傷つくからでしょうか?

自分が傷ついたのだから、
相手にも同じ目にあわせたいのでしょうか?

「すると、傷つくのを恐れて、
ひとを傷つけるわけだ。」
(p.267)

相手が約束を守ってくれないと
自分たちが傷つく。

だから、自分たちが傷つかないために、
相手に約束を守らせようとする。

しかしそうすると、
相手は守りたくない約束を守らされて
傷つくことになります。

「ひとに無理やり約束を守らせて、
それで自分たちは傷つかずにすむと思うか?」
(p.268)

自分たちを守るために
相手に強制しようとしているのに、
そうすると自分たちも傷つくのだ
と神は言いたいようです。

「いいかね。
自由に好きなように行動しているひとよりも、
静かな絶望の人生を送っているひと
(つまり、「しなければならない」ことを
しているひと)のほうが、
ずっと大きな被害を与えてきたのだよ。
自由を与えれば、危険はなくなる。
危険が増大することはない。」
(p.268)

つまり、すぐに反論したりせずに
じっと耐えて強制にしたがっている人は、
いつか爆発して大変なことをする
ということなのでしょうね。

日本でも
無差別通り魔殺人事件などありましたが、
あれなどまさにそうでしょう。

何かを強制され続けた結果が、
ああいう事件なのです。

「たしかに、
相手を約束やコミットメントの
「くびきから解放」してやれば、
その当座は自分が傷つくと感じるだろうが、
長い目で見れば決して被害を受けてはいない。
相手に自由を与えれば、
自分も自由になるのだから。
自分も苦しみや悲しみから解放され、
尊厳や自尊心を傷つけずにすむ。
ひとに無理やり約束を守らせれば、
必ず自分の尊厳や自尊心が傷つく。」
(p.268)

相手を自由にさせると、
相手が約束を守らないことを
認めることになります。

その時は傷つくとしても、
長期的に見れば傷つかない
と神は言います。

むしろ逆に、
相手に自由を与えることで自分が自由になり、
自分の尊厳や自尊心を傷つけずに済む
と言うのです。

これは本当でしょうか?

約束を守りたくない他人に
無理やり守らせようとする場合、
相当なエネルギーが要ります。

強制しようとすればするほど、
相手の抵抗が大きくなります。

それでも守らせようとすると、
どんなことになるでしょう?

おそらく行き着く先は、
暴力に訴えるとか、
非道な手段になるでしょう。

自分という高貴な人間を、
そこまで貶(おとし)めてしまう。

そういうことになるのです。

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赤木篤 (あかき・あつし)


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