ゲームは終わらない

ゲームは終わらない

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話3」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第16章の2回目になります。

前回は、私たちがすぐに神を否定する
という話でした。

今回はその続きになります。

「わたしが存在することは
認めるというひともいる。
だが、自分とは離れたところにいる、
どこか、べつのところに存在するという。」
(p.319)

たとえ神という存在を認めるとしても、
自分とは別の存在だと信じている。

それが私たちの考え方です。

「そして、
わたしが遠いところにいると思えば思うほど、
自分自身の真実からも離れる。」
(p.319)

神を認めない、あるいは認めても
自分とは遠い存在だと思う。

そうやって遠い存在にすればするほど、
私たち自身の真実からも離れてしまう
と神は言います。

なぜなら、
本質的には神と私たちは一体ですから。

では、どうして私たちは、
見ていることを信じないのでしょう?

「あまりに幻想にとらわれているからだ。
幻想にどっぷりと浸かっているので、
その向こうを見通すことができない。
それどころか、幻想が続くためには、
見通してはいけないのだ。
それが神聖なる二分法だ。」
(p.319)

幻想にとらわれすぎているために、
本質が見えなくなっているのですね。

仮に見えたとしても、見たと認められません。

また、幻想を続けるためには、
見通してはいけないのだ
と神は言います。

これがまた例の、
「神聖なる二分法」なのだと。

そのことを神は、次のように説明します。

「わたしになろうと努力しつづけるには、
わたしを否定しなければならない。
あなたがたは、その努力をしたいのだ。
すでになっているものにはなれない。
だから、否定というのは重要なことだ。
役に立つ道具(ツール)だ。
だが、そうでなくなればべつだ。」
(p.319)

私たちは、
どうあがいても「神」そのものです。(笑)

しかし、「神」である間は、
「神」を体験できません。

なぜなら、体験するためには
その対極が必要だからです。

「神」でないものを体験しなければ、
「神」も体験できないのです。

それがわかっているから、
私たちは「神」でないものを
まずは体験しようとしました。

それが、
「否定」するという道具(ツール)によって
可能になったのです。

「神」ではないと信じることによって、
「神」を体験する第一歩を踏み出したのです。

しかし、
いつまでもそこに留まっていては、
肝心の「神」を体験できません。

「神」でないものを充分に体験したら、
その次に進む必要があるのです。

「<マスター>は、
幻想を見つづけようとする者が
否定することを知っている。
幻想を終わらせようとする者は受け入れる。
受容、宣言、立証。
これが神への三つのステップだ。
ほんとうの自分を受け入れる。
それを全世界に向かって宣言する。
そして、あらゆる方法で立証する。」
(p.319)

まずは、「否定する」ということを
受け入れることが大切なのです。

「自分は否定していない」と、
否定していることさえ否定すれば、
そこから先には進めません。

自分が否定していることを受け入れ、
そのことを宣言する。

それからやっと、
本当は神であることを立証する。

この3段階を踏む必要があるのです。

「人生はすべて、自己の立証だ。
しかし、
この立証はあなたにとって最大の挑戦になる。
自己を否定するのをやめれば、
今度は他人があなたを否定するだろう。
あなたが神と一体であると宣言したとたんに、
他人が
あなたは悪魔と組んでいると言い出す。」
(p.320)

私たちの人生とは、
「自己の立証」だと神は言います。

つまり、自己規定であり、
自分自身を創造することですね。

そして、「自己の立証」とは、
「神の立証」でもあります。

自分とは神ですからね。

しかし、それを続けていると、
仮に自分が自分を否定するのをやめても、
次は他人が自分を否定すると神は言います。

私たち全体が「神の立証」をするまでは、
この「自己の否定」をすることを
やめれらないからです。

私たちの現実とは幻想であり、
それは神でないものを体験するのに
必要なものです。

ですから、幻想は続く必要があります。

しかし、これはいつまで続くのでしょう?

「ゲームは、すべてが
もう一度「ひとつ」になるまで終わらない。
たとえ、そうなっても終わりはしない。
すべてがひとつになって
聖なる一体化が起こった瞬間、
その喜びのすばらしさ、激しさのために、
わたし/わたしたち/あなたは、
うれしさで爆発し、歓喜に破裂して、
ふたたび循環が始まる。」
(p.320)

このゲームは永遠に続くのですね。

なぜなら、神は無限ですから。

無限の神を極めることは、
ほとんど不可能とも言えるでしょう。

仮に極められたとしても、
その瞬間にゲームはリセットされ、
再び始まると神は言います。

神にとってこのゲームは、
楽しくて仕方ないのです。

一度やり尽くしても、
再び始めたいほど楽しいもの。

それが今、
この現実世界でなされているのです。

しかし、ゲームが進んでいけば、
一部の魂は完全に理解してマスターとなり、
神との一体化を体験するでしょう。

そうなった時、どうなるのでしょうか?

「そのとき、<マスター>は笑う。
全体計画(マスター・プラン)が見えるから。
自分の循環が完了してもゲームが続き、
経験も続くことがわかる。
また、
自分の経験のなかで果たす役割も見える。」
(p.321)

完全に目覚めた魂は、
自己が完結したとしても
まだ経験することが残っているのですね。

「<マスター>の役割とは、
他者を悟りへ導くことだ。
そこで、<マスター>は新しい方法で、
新しい道具(ツール)で演じつづける。
幻想を知った<マスター>は
幻想の外へ出られるから、
そのほうが目的にかない、
喜びであると思うときには、外側へ出る。」
(p.321)

完全に目覚めた魂は、
他の魂を目覚めさせるという経験を
この世でしようと思います。

仏教で言うところの菩薩ですね。

他者の悟りを助けようとするのです。

そして、私たちの種全体が目覚めたら、
次は他の種の目覚めを助けようとする
と神は言います。

私たちが助けられているように。

こうして、
この世のゲームは繰り返されます。

どんなに拡大しても、
さらにそれよりも上があります。

なにせ神は無限ですから。

いったいどこで終わりになるのか?

それとも本当に終わらないのか?

気になる人もいるかもしれませんが、
私はこの疑問は
疑問のままで良いと思っています。

その答えはさして重要ではないからです。

それよりも、ゲームは続くのだから、
今を楽しむようにする方が
ずっと有意義だと思います。

私たちは常に
「いま」を生きているのですから。

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赤木篤 (あかき・あつし)


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