嫉妬が人を殺す

嫉妬が人を殺す

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との友情・上下」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第8章の5回目です。

この章では、神と友情を結ぶための
「七つのステップ」の3番目、
「神を愛すること」について書いています。

前回は、
愛の消火剤としての
「必要性」「期待」「嫉妬」の中の
「期待」についての話でした。

その最後に、
私たちは自分の愛を神に与えるやり方でしか
神の愛を受け取れない、
という話がありました。

今回は、その続きになります。

神の愛を受け取るのも人の愛を受け取るのも
同じだと神は言います。

「あなたは自分の愛を与えるやり方でしか、
ひとの愛をうけとれない。
相手は好きなように
あなたを愛することができる。
あなたは、自分の方法でしか、
その愛を受けとれない。
他者にさせてやらない体験を、
自分がすることはできない。」
(上 p.203)

人が誰かを愛する方法はそれぞれですが、
それを受け取る方法は
自分が与える方法だと言います。

ちょっとわかりづらいかもしれませんね。

たとえば、
愛するとは相手を縛ることだ
と考えている人は、
愛そうとして相手を縛ります。

今日はどこへ行くのか、誰と会うのか、
いちいちチェックをします。

それは相手を愛しているからです。

しかし、
相手はそういう愛し方をしません。

相手は、むしろ自由にさせることが
愛することだと思っています。

ですから、いちいち干渉しません。

すると、縛りたがる人は、
相手は自分のことを愛していないのだ
と感じてしまいます。

愛していないから無関心なのだと思うのです。

愛するから自由にさせるという体験を
他者にさせてやらないのですから、
自由にさせてもらうことでは
愛を体験できません。

他者にさせてやらない体験は、
自分がすることはできないのです。

さて、そこで愛の消火剤の3番目、
「嫉妬」が登場すると神は言います。

「神を愛して嫉妬しようと決めたために、
あなたがたは神も愛して嫉妬する
という神話を創り出した。」
(上 p.203)

「あなたがたは、
わたしの愛をできるかぎり吸収しようとした。
ひとり占めしようとした。
わたしを自分のものだと強く主張した。
わたしがあなたがたを、
あなたがただけを愛すると宣言した。
自分たちは選ばれた民だ、
神のもとの国家だ、唯一の真の教会だと!」
(上 p.203)

私たちが創り出した神話とは、
選民思想のことです。

一部の者だけが神から愛される
という神話です。

ですから、
神がすべての人を受け入れるという主張は、
神に対する冒涜(ぼうとく)だとされました。

神の愛を奪うそういう考え方を否定し、
相手を批判非難したのです。

これが「嫉妬」ですね。

しかし私たちは、どうして
「神を愛して嫉妬しようと決めた」
のでしょう?

それについては、特に書かれていません。

おそらく、最初の
「必要性」が関わっていると思います。

私たちは、愛を必要としたのです。

必要としたのは、
それが有限であり、得られないことがある
と不安になったからです。

無限にあって、いつでも得られるなら、
わざわざ必要とはしませんから。

愛を必要としたために、
愛を奪う者を
排除しなければならなくなりました。

排除しなければ奪われてしまい、
必要な愛が得られないからです。

このことが聖書に書かれています。

有名なカインとアベルの物語です。

後に心理学では、
兄弟が嫉妬から親の愛を奪い合うことを
「カイン・コンプレックス」
と呼ぶようになりました。

この物語では、嫉妬した兄のカインが、
弟のアベルを殺します。

人類史上最初の殺人事件は、
嫉妬から起こったのです。

なお、アベルとカインの物語は、
以下のブログ記事に書いていますので、
そちらをご覧ください。

「妹をいじめました」

「誰かを愛したとき、
あなたがたは相手が自分を、
自分だけを愛さなければならないと言う。
相手がほかのものを愛したら嫉妬する。
それだけではない。
ほかのものに嫉妬するだけでなく、
仕事にも、趣味にも、子供にも、
愛する相手の関心を自分からそらすすべてに
嫉妬する。」
(上 p.204)

愛を独り占めするために、
他の人はもちろんのこと、
仕事や趣味に対してすら嫉妬する。

そうやって愛する相手を縛り、
自分以外愛さないように仕向けるのです。

では、
どうすれば嫉妬をやめられるでしょうか?

神は次のように言います。

「幸せを左右するのは自分の外にある何かだ
と考えるのをやめなさい。
そうすれば嫉妬を退治できる。
愛とは何かを与えるかわりに得られるものだ
と考えるのをやめなさい。
そうすれば嫉妬を退治できる。
ひとの時間やエネルギーや資源や愛を
要求するのをやめなさい、
そうすれば嫉妬は退治できる。」
(上 p.206)

自分の幸せは自分だけで決められる、
他人の愛を受けなくても幸せでいられる、
だから何も要求する必要はない
ということです。

それができれば、嫉妬せずに済みます。

しかしそれは、
なかなか難しいことのようにも思えます。

では、
どうすればそう思えるようになるのか?

神は次のように言います。

「新たな理由で生きること。
人生の目的は
そこから得られるものとは無関係で、
そこに注ぎこむものこそが大事だ
と理解すること。
ひととの関係でも同じだよ。
人生の目的は、
自分についていだく
最も偉大なヴィジョンのなかでも、
最も壮大なヴァージョンで
自分自身を新たに創造することだ。」
(上 p.206)

新しい人生の目的を持つことです。

人生から何かを得ようとするのではなく、
人生の中でどんな自分を創造するのか、
という目的で生きることです。

「そのためには、特定の誰かは必要ない。
いや、誰も必要ではない。
だからこそ、相手に何も要求せずに
ひとを愛することができる。
愛する者がゴルフに費やす時間、
オフィスで仕事をする時間、
あるいは誰かの腕のなかで過ごす時間に
嫉妬するのは、愛する者が幸福な分だけ
自分の幸福が損なわれると想像するからだ。」
(上 p.206)

この単純な論理が理解できるでしょうか?

これを理解できるなら、
それを受け入れることです。

相手が誰かと浮気していたか、
それとも仕事をしていたか、
それによって、
いったい何が変わると言うのでしょう?

相手が相手自身の幸せのために、
何かに熱中していると
自分の幸せが損なわれるのでしょうか?

今こそ、
そのことを真剣に考えてみるべきなのです。

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