幻想を活用すればよかっただけ

幻想を活用すればよかっただけ

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神とひとつになること」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第1章の2回目です。

前回は、必要性は幻想だという話でした。

私たちが生き延びるのに必要なものは
何もないのだと。

さらに、幸せになるためにも
必要なものはないという話もありました。

経験が存在を規定するのではなく、
存在が経験を創るからです。

今回はその続きになります。

前回の最後に、神はこう言いました。

「神を不幸にすることは何もない。」
(p.40)

神は第一原因ですから、
当然そういうことになります。

しかし、
私たちは神と一体だと言われながらも、
私たち自身が
そのように生きられるとは想像できません。

まさにそこがポイントなのです。

「あなたがたも
そんなふうに生きられるとわかれば、
神についても、
わかるべきことはすべてわかるだろう。」
(p.41)

自分も原因として生きられる。

そのことを理解すれば、
神のことがわかるのです。

それは逆もまた真なりで、
神を理解することによって
私たちもそのように生きられる
と理解できるようになります。

両方のアプローチから、
私たちは一体であるということを
真に理解できるようになるのだと思います。

この時、
私たちは神と同質かもしれないが、
私たちより偉大だと考えることもできます。

そのことについて、神はこう言います。

「神はあなたがより偉大なわけではない。
そんなはずがあるだろうか?
神とはあなたがたという存在であり、
あなたがたは神という存在なのだから。」
(p.41)

このように、神と私たちは同じものだ
ということを強調します。

ただし、
もっと重要なことがあると言います。

「だが、あなたがたは
自分自身が思っているよりも偉大だ。」
(p.41)

私たちは、
神のごとく偉大な存在なのです。

そのことを
理解しているのがマスターです。

だからマスターには共通点があるとして、
次のように言います。

「<マスター>を
不幸にすることは何もない。」
(p.41)

神と同じなのです。

自分が原因であると理解すれば、
結果に対して反応する必要はありません。

そこで神は、
「必要性」という幻想が生まれた経緯を
語り始めます。

「人間の認識は非常に限られていたから、
苦痛が必ずしも
不幸を生み出すわけではないことがわからず、
そのために
のちに「快楽の原則」と呼ばれるものを
中心に生きる戦略が組み立てられた。」
(p.41)

「快楽の原則」とは、
快楽をもたらす方へ近づき、
苦痛をもたらす方から遠ざかる
という原則です。

「こうして、必要性が存在するという
第一の幻想が生まれた。」
(p.42)

つまり、苦痛から離れ、快楽を得なければ
幸せに生きられないと信じたのです。

ただ生きるだけのことも含めて、
幸せになるために必要性があるのだと。

「実際には、幸せには何も必要ではない。
幸せとは心の状態だ。」
(p.42)

これは前回、説明したとおりですね。

ただ初期の人間は、
これが理解できなかったのです。

「そして、自分が幸せになるには
何かが必要だと感じたので、
すべての生命ある存在も同じことだ
と考えた。」
(p.42)

自分がそう考えるから、
他の人もそう考えるだろうという考え方は
よくありますよね。

そして初期の人間は、
それを神にも当てはめました。

「過ちは
神(あらゆる力を統合した力、
あらゆる存在のエネルギーを統合した
エネルギー)が
存在すると考えたことではなく、
このあらゆる力、完璧なエネルギーが
何かを必要とすると考えたことだった。」
(p.42)

初期の人間が、
自分たちを超える大いなる存在を考えたのは、
当然のことだと言います。

したがって、
神という存在を考えたことが悪いのではなく、
その存在に必要性があると考えたことが
間違っているのだと指摘します。

そしてそのことを、
わかりやすく言い換えます。

「神が幸せで、満足し、完璧で、
満たされているかどうかが、
何かべつのことに左右される
と考えたことだ。」

神の幸せが、
人間の行動で決まるという考えですね。

人間が神の期待に応えないから、
神が怒り狂うのだと。

しかし、
この考えは間違っているとして、
次のように説明します。

「これは満ちているものに不足があり、
何かがなければ満ちたりない
と考えるのと同じだ。
言葉からして矛盾している。」
(p.42)

たしかに、論理的に矛盾しています。

神が存在のすべてであり、第一原因なら、
それが満ち足りないことはありえませんから。

こうして神話が創られました。

そして「神の意志」があり、
それを探ることが重要だと考えたのです。

しかし、この考え方は矛盾しています。

「神が神なら、神の意志が
実現しないはずはないではないか?」
(p.43)

全知全能が神なのに、
その神が意志を実現できないとしたら、
全能ではありません。

論理的に矛盾しています。

「明らかに、第一の幻想には欠陥があった。
だから、必要性が存在するという考えは
間違いだとわかるはずだった。
しかし人間たちはどこか深いレベルで、
この幻想を捨てるわけにはいかない、
捨ててしまうと何かとても大切なことが
失われると感じていた。」
(p.43)

矛盾を感じつつも、
捨てるわけにはいかないと感じたのですね。

その大切なこととは、この幻想によって、
私たちは神らしくない体験ができる
ということです。

だから捨てられなかった。

神は、それは正しいが、
過ちを犯したと言います。

「幻想を幻想と見抜いて、それを
本来の目的のために活用するのではなく
欠陥をつくろわなければならない
と考えたのだ。
 こうして、
第一の幻想の欠陥をつくろうために、
第二の幻想が生まれた。」
(p.43)

幻想を本来の目的に活用すれば、
それだけで良かったのだと言います。

そうせず、これはまずいと考えて、
取り繕おうとしたのです。

それが第二の幻想を生むことになった。

神は、このように説明します。

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