富の集中が諸悪の根源

富の集中が諸悪の根源

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神との対話2」の一部を引用しながら
内容を解説するシリーズ。

今回は第18章の4回目になります。

「ほかの社会では--
悟りに達した社会では--受けとるもの
(いわゆる「所得」だね)の一定の割合を、
社会全体のためにとり分けておくことは、
どちらかというとあたりまえだ、
と言おうとしたのだよ。
ここで考えている新しい社会では、
あなたがたはできるだけ稼ぐことができるし、
自分が得たものを
自分でもっっていることもできる。
ある限度まではね。その限度は適当でいい。
みんなが合意するレベルだ。」
(p.277)

このように、進化した社会がどうなるかを
指針として示します。

そして、
限度を超える分の使途を説明します。

「貢献したのが誰かわかるように、
貢献する者の名前で
世界慈善基金にゆだねられる。
貢献した者はそうしたいと思えば、
寄託分の六〇パーセントの使いみちを
自分の意思で決めることができるから、
自分の金を使いたいところに使うという
満足感を味わえる。」
(p.278)

仮に限度を超える所得について、
その使い道を自分で選べるとしても、
そうまでして稼ごうと思う人が
いるでしょうか?

だって、限度額以上は
100%寄託することになりますから。

「しかし、
人生の活動を絶対的な喜びだと思う者は、
やめないだろうね。」
(p.278)

つまり、活動の動機は、
すでに金銭を得ることではないのです。

活動することそのものが喜び、
そこで得た金銭を他の人のために
使うことが喜び、
という状態になっているのです。

そして、その活動(仕事)も、
特定の楽しい仕事というものが
あるわけではないと言います。

「職場の喜びは、何をするかとは関係なく、
何を目的としているかによって決まる。」
(p.279)

経営者だから楽しいわけではありません。

トイレ掃除の仕事であっても、
その目的によって楽しめるのです。

そして、自分が仕事を楽しんでいたら、
もう充分に稼いだからやめよう
とは思わないのです。

ここでニール氏は、
なぜ所得の上限を決める必要があるのか
と神に尋ねます。

所得の10%を貢献として提供するだけで、
すべての人の基本的なニーズは満たせる
と神が言っているからです。

「保有できる所得の上限というのは、
地球意識変化を反映している。
つまり、人生の最高の目的は
莫大な富をためこむことではなく、
偉大な善をなすことだという認識、
さらにその認識から生じるもうひとつの認識、
つまり富の分配ではなく集中が、
いちばん執拗(しつよう)で破壊的な
社会的、政治的ジレンマの唯一最大の原因だ
という認識を反映することになる。」
(p.279 – 280)

つまり、誰かに富が集中することが、
社会的、政治的なジレンマを生み出す
唯一最大の原因だと言うのです。

富の集中が諸悪の根源と言えるでしょう。

これは、異論があると思います。

資本主義とは、資本の集中投下によって
社会を発展させる仕組みだからです。

しかし一方で、
富の集中は自由競争を生みません。

反トラスト法などが生まれたのは、
そういう背景があるからです。

富と権力を握ることで、
競争を排除しているのです。

考えてみれば、
このことが現在の問題の根源だと
わかると思います。

底辺の人たちは、
教育を受けることさえできない。

それでどうやって、
自由な競争になるのでしょう?

健康を維持することもおぼつかない。

ただ食べるために、
長時間の労働を強いられる。

そういう状態に追い込んだままで、
どうして対等に競争できるでしょう?

大企業は、
中小企業と対等競争していますか?

傘下に置いて、
反抗できないようにしています。

どこに自由な競争があるでしょう?

医療界はどうでしょうか?

西洋医療だけを医療として認め、
患者には医療内容を選ぶ自由も
ほとんど認められません。

医療界を守るために、システム的に
妨害しているのではありませんか?

「こうした
恥ずべきシステムが存在しうるのは、
貪欲に動機づけられ、
人間の尊厳ではなく
利潤率が最優先される社会だけだよ。」
(p.282)

どこまでもお金を稼ぐことを目的とし、
それを良しとする社会は、
自由な競争にはなりません。

まさに、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」で
示された通りです。

たまたま自分のところへ降りてきた
蜘蛛の糸(チャンス)をつかんだことで、
他の人たちが登ることを排除しようとした。

なぜなら、彼らを排除しなければ
自分の利益が保障されないと感じたから。

私たちは、
いつまでこういう社会システムに
しがみついていたいのでしょう?

いつまでこういう生き方を
続けたいのでしょう?

私たち一人ひとりが、
そのことを考える時だと思います。

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