強制するのは不安だから
- 2019.03.06
- 新しき啓示
こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。
「新しき啓示」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。
今回は第6章の2回目です。
前回から、「平和への五つのステップ」の
詳しい説明が始まっています。
1つ目の、古い信念の一部が
役立たなくなっていると認めることについて
神は説明しました。
どんな聖なる書物の言葉であっても、
それは解釈によって意味が決まるのだと。
今回は、その続きになります。
言葉通りに忠実に従おうとする人々、
いわゆるファンダメンタリスト
(原理主義者)に対して、
神は次のように言うと言います。
「わたしなら、その言葉が違った時代に、
まったく違った場所、違った環境で
書かれたものだということに気づきなさい
と言うだろうね。」
(p.74)
「どんな教えも、
移り変わりつづける社会という
枠組みのなかで考えれば、さらに役に立つ、
そう考えてみてはどうか、と言うだろうね。」
(p.74)
つまり、
その時代、その場所、その環境において
ふさわしい解釈があるということです。
「だが最後には、すべてのひとに、
あなたが信じたいように信じ、
心と魂の導きに従いなさい、
ただし、あなたの見方を
他人に押しつけてはいけない、
まして力ずくで強いてはいけない、
と言うだろうな。」
(p.74)
解釈によってどうにでも変わるのが
言葉というものです。
なので、その解釈は個人の自由だから、
他人に強制するなと言うのです。
しかし、自分たちの解釈こそが正しく、
他の人も同じように解釈させることが
自分たちの義務だと理解している人もいます。
そして、それを神が命じたと
信じているのです。
それに対して神は、次のように言います。
「こう言うだろうな。「あなたがたは、
神について間違った考え方をしている。
わたしはそんなことは命じていない。
そんなことは必要ない。
人間に自由意志を与えたのは、あなたがたが
それを他人から奪うためではない」と。」
(p.75)
他人の自由を奪わせるために
人間に自由意志を与えたのではない
と言うのですね。
これほど明白な理屈はないかと思います。
しかし、世界を見てみれば、
抑圧的な社会は多数あります。
昔から現在まで、「神の掟」と主張し、
多くのことを禁止し、タブーを設け、
守らなければ罰を与えました。
しかしそれは、神の命令ではなく、
指導者たちの意志によるものだ
と神は言います。
「その「神の掟」は、
人びとに完全な自由を与えれば、
指導者が望むのとはべつの方向へ
それてしまうだろうという、
指導者の不安にもとづいている。」
(p.76)
他人に何かを強制するのは、
そこに不安(恐れ)があるからです。
「しかし、
力ずくで指導しなければならないとは、
なんという指導者だろうね?」
(p.77)
神はあきれてこう言います。
これは宗教指導者だけの話ではなく、
生徒に教える教師も、
子どもをしつける親も、
同じことなのです。
「しかし、人間が
そういう社会をつくっても意外ではないね。
なぜなら、あなたがたは、
神の王国とはそういうものだ
と想像しているのだから。
あなたがたは、
神が自分を愛せと要求していると思っている。
自分の教えを受け入れろ
と要求していると思っている。
あるやり方どおりに行動しろ
と要求していると思っている。」
(p.77)
たしかに、
私たちはそう思っているのでしょう。
だから、日曜日に礼拝しなければ、
女性が表で顔を隠さなければ、
神罰が降ると信じているのです。
クリスチャンではない日本人とて
例外ではありませんよ。
仏罰が当たると脅すことがありますよね。
神社ではこうこうしなければ、
神様に対して失礼だ
と主張される人もいます。
すべて同じなのです。
動機が恐れ(不安)だから、
罰を与えると脅して従わせようとする。
それは、神や仏がそれを要求している
ということになるのです。
「だが、そんなことをするのは
恐怖の神だけだろうね。
愛の神は決してそんなことはしないはずだ。
愛の神には決してそんな必要はない。
愛のあるところには自然に従うけれど、
恐怖からは退く。」
(p.77)
しかし、本当に愛の神であれば、
そんな要求はしません。
無条件に愛するのですから。
神が人間を見る目は、
私たちが無邪気な子どもを見る目と同じです。
子どもが粗相をしたからと言って、
言うことをきかないからと言って、
怒ったり強制したりはしません。
ただ愛しい目で眺めています。
なぜなら、
神には人間に何かをさせなければならない
という意図がないからです。
何をしても問題ないと思っているからです。
子どもをそういう目で見ることができる人が
大勢いることを、私たちも知っています。
そうであれば、想像してみることです。
愛の神であれば、何も強制しないだろうと。
私たちは今、
そういうように自分の信念を
変えていく必要があります。
そのためには何が必要か?
神は再び同じことを語ります。
「まず、
いまのやり方ではうまくいかないことを
認めなければならない。」
(p.78)
現実を冷静に見つめることです。
今のやり方では、
上手く行っていないのです。
そのことを受け入れること。
そこから、新しい生き方が始まるのです。
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