自分の混乱に終止符を打て

自分の混乱に終止符を打て

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「新しき啓示」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第25章の3回目です。

前回は、
暴力性と怒りは違うものだという話でした。

怒りは自然な感情であり、
愛をもって表現することで役立つのだと。

今回は、その続きになります。

怒りの感情が役立つものだとすれば、
私たちはなぜいつまでも怒りを暴力に変えて
紛争解決の手段にしているのでしょう?

それについて神はこう答えます。

「現代の文化に
暴力が深くしみこんでいるからだ。」
(p.356)

私たちは、
暴力を文化の中に取り入れています。

映画やドラマでの暴力シーンや、
暴力を扱うゲームもあります。

「イメージが人間の行動に影響するのを
充分に承知しているからだ。」
(p.356)

わずか1分ほどのCMに大金を使うのは、
イメージが大衆に影響を与えることを
よく知っているからです。

そうであれば、映画やドラマ、ゲームなど、
しょっちゅう暴力シーンを見せられながら、
それが影響しないわけがありません。

ただし、
暴力性はマスメディアが生まれる前から
人類にはびこっていました。

その理由はすでに説明されていますが、
生命/人生と神についての誤解から生じます。

「つまり人間は、
ときおり自分たちを困らせる自然の力を、
自分たちより強い何者かの
意識的な決定の結果だと考えた。」
(p.358)

神が暴力によって人間を支配している
と考えたのですね。

そうであれば人間の間でも、
暴力による支配は正当化されるわけです。

やがて、
自然現象は単に自然現象と理解されますが、
神話は残りました。

その信念が消えることはなかったのです。

その理由を、神は次のように語ります。

「その信念がほかの信念によって、
基礎をなすべつの信念によって支えられ、
その信念は
真摯な挑戦を受けたことがないからだ。」
(p.359)

「この分離と無価値という幻想--
生命のすべては
本質的に一体ではなくばらばらで、
人間は本来的に悪だという幻想--が、
機能不全と暴力的行動の原因だ。
人間が暴力的に行動するのは、
自分がひとりぼっちだと--
究極的に孤立していると--信じ、
悪の満ちみちた世界で自分を維持し、守り、
擁護するためには何でもしなければならない
と考えるからだ。」
(p.359 – 360)

私たちはバラバラであり、
他者から毀損される可能性がある
と信じているから、
力で守る必要があると考えるのです。

そして、その守るべき自分とは、
自分の身体のことだと考えています。

「だから、
身体の生存が人間の最高の動機になり、
身体の安全、安定、生存が
おびやかされたと感じると、
自分だと信じるものを守るために
他者を攻撃する。
それを自己防衛だと言う。」
(p.360)

私たちは、身体を守ろうとして
他者を攻撃します。

自己防衛の名のもとに。

私たちは、死を恐れているからです。

死の恐れから逃れようとして、
他者に暴力をふるうのです。

「死は自分の終わりだと信じているからだ。
あなたがたの身体が「死ぬ」、
つまり機能を止めることがありうる
という観察は正しい。
だが、あなたがたは身体だ、
という考えは正しくない。
そこに混乱がある。」
(p.360)

けっきょく、
身体への執着がなくならない限り、
死の不安がなくならない限り、
私たちは暴力を捨てられないのですね。

神は、
この混乱を終わらせる時だと言います。

地上に地獄を作るのは、
もうやめたらどうかと。

「だから、いま、
わたしは呼びかけているのだよ。
生命を終わりにせず、
自分の混乱に終止符を打ちなさい、と。」
(p.361)

私たちが混乱している限り、
お互いの暴力はなくなりません。

そしてそれは、
いずれ地上の人類に破滅をもたらすことに
なっていく可能性があります。

神は、私たちの信念を変えよ
とこの本で言い続けています。

私たちはいつ、
それを受け入れるのでしょう?

それはこれまでも言われているように、
今、自分から始めるしかないのです。

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