自分の意志に反して死ぬことはない

自分の意志に反して死ぬことはない

こんにちは!
幸せ実践塾塾長の赤木あつしです。

「神へ帰る」の一部を
引用しながら内容を解説するシリーズ。

今回は第3章の1回目です。

前章では、
死は自分が引き起こしている
ということが語られました。

神は、生命/人生には基本的な原理があり、
それを理解すれば死について
もっと容易に思い出せると言います。

「この基本的な原理を充分に理解すれば、
あなたがたが「死」と呼んでいることが、
じつは力強い創造のときであることも
わかってくる。」
(p.28)

この基本的な原理については、
またあとで詳しく説明するようです。

ここでは、「死」も「創造のとき」だ
ということが重要です。

「死は道具(ツール)だ。
本来の目的どおりに活用すれば、
死はじつに並はずれた何かを
創造することができる。」
(p.28)

「死」についてさらに、こう付け加えます。

「入り口だよ。だが魔法の入り口だ。
どんなエネルギーによって
その入り口を通過するかで、
あちら側に何があるかが決まる。」
(p.29)

「死」を使って何かを創造できるし、
どういう思考や感情をもって死ぬかによって、
あちら側で創造するものが違う
ということですね。

これについて詳しく語る前に、
その前提について神は語ります。

まず私たちは、道具として死を使う前に、
そもそも
「死にたくない」と考えています。

そこで神は次のように言います。

「誰でも死にたいのだよ。」
(p.29)

これも意表を突く言葉ですが、
そうだからこそ死ぬのだと神は言うのです。

そこで、
3つ目の思い出すことを示します。

「・思い出すこと--その三
 あなたは
自分の意志に反して死ぬことはない。」
(p.30)

「あなたが起こってほしくないことは、
何も起こりはしない。」
(p.30)

私たちの意に反して起こることは
何ひとつありません。

これは、
これまでに何度も語られてきたことです。

「自分が起こってほしくないことが
起こっていると「想像すること」は可能だよ。
だが、実際はそうではない。
そんなふうに想像すれば
自分を犠牲者だと思える、それだけのことだ。」
(p.31)

誰かに、あるいは出来事や環境に、
何かを強制されることはない
と神は言います。

ただ犠牲になったと想像するだけで。

しかし、現実の社会に生きていて、
そうは思えないことは多々あるでしょう。

ニール氏も、娘をレイプされた人や、
家族を無差別殺人で殺された人などに対して、
犠牲はあり得ないなどとは言えない
と言います。

それに対して神は、次のように答えます。

「苦しみのさなかにあるひとたちに
そういう言い方をしても、
何の意味もないだろうね。
そういうときには、ただ深い同情と
心からの気づかいと優しい愛情をもって
寄り添っているだけでいい。
霊的(スピリチュアル)な決まり文句や
知的探究心を、
そのひとたちの苦しみを癒す薬として
差し出してはいけない。
まず痛みを癒し、それから
その痛みを創り出した思考を癒すことだ。」
(p.31)

理屈で傷ついた心は癒せません。

たしかに、本人が思考を変えれば
癒されるでしょう。

しかし、
それを強制しても意味がないのです。

本人が変わりたいと思うようになるまで、
寄り添うしかないのです。

「真の犠牲などありえないと言う場合、
認識のレベルがまったく違う。
しかし、いったん痛みが癒されれば、
ひとは
そのレベルの認識に到達することができる。」
(p.31)

まずは心を癒すことが急務です。

心が平常であれば、
認識の変化は可能なのですね。

ここで神が語っていることは、
すぐには受け入れ難いかもしれません。

しかし、
いずれ納得するだろうと神は言います。

ですから今は、
起こることはすべては完璧だ
と思っていればいいと言うのです。

そういう見方があるんじゃないかと、
可能性に心の扉を開いておくことですね。

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